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トレンディドラマ

1980年代後半制作の、都市部に住む男女の恋愛や流行の事物などを題材とした日本のテレビドラマの総称 From Wikipedia, the free encyclopedia

トレンディドラマ(Trendy Drama)は、主に1980年代後半から1990年代前半すなわち昭和後期から平成初期にかけて制作された、都会に生きる男女の生活や恋愛を描いた日本のテレビドラマジャンル。和製英語であり、大まかな傾向や特徴を持つものの、明確な定義は存在しない[1]。

トレンディドラマの主な舞台となる東京都心部

概要

複数のトレンディドラマでロケ地に選ばれた神宮外苑のイチョウ並木(東京都港区)

『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『北の国から』といったそれまでの、庶民の家庭を舞台とし家族間の葛藤、もしくは家庭内問題などをユーモアとパトスを混ぜて描写した「ホームドラマ」に代わって、若者の生活を描写することを特徴としながら1980年代中頃に台頭し、1990年代前半にかけて人気を博した[1]。

年月の経過と共に「トレンディ」と見られる価値観そのものも大きく変化しているが、トレンディドラマ全盛期に考案・ブラッシュアップされた物語における特徴をもつドラマは今もなお多数製作・放映され続けている[1]。

主な特徴

配役

女性俳優では浅野温子、浅野ゆう子の「W(ダブル)浅野」や、中山美穂、鈴木保奈美、安田成美、山口智子が起用されていた[1][2]。

男性俳優では三上博史、柳葉敏郎、陣内孝則、石田純一、江口洋介、織田裕二、吉田栄作、加勢大周などが特に活躍した。織田、吉田、加勢の3人は、「トレンディ御三家」と一部のメディアから称されることもあった[1][2]。

脚本家においてはのちに他ジャンルでも活躍することになる坂元裕二、野島伸司、北川悦吏子などが頭角を現している[2]。

演出家の山田良明、大多亮、永山耕三といった顔ぶれが本ジャンルに該当する作品に多数関わっている[1][2]。

視聴者層

視聴者層は主婦、OL層、男女を問わない若い社会人層だったと言われている[1]。

場所・製品

舞台となる具体的な場所のイメージは、港区や渋谷区、横浜といった都心部、湘南や軽井沢、清里といった避暑地などが象徴的である。通勤路線は東急田園都市線や京王線など、都心から南西方面にのびる路線に設定される傾向にある[1]。

設定・その他

ラブストーリーにおいては、重苦しく悩みのつきない恋愛とは性質が異なり、あくまで軽やかな恋愛が描かれており、ドロドロしないことが多い[1]。

使われる音楽は、電子楽器を多用したもの、若しくはリズム体が強調されたポップスやスムースジャズ(フュージョン)が多い。『男女7人夏物語』(1986年)および『男女7人秋物語』(1987年)でBGMとして起用されたシャカタクのサウンドは、その象徴的な例として挙げられる[1]。

映画監督の濱口竜介はトレンディドラマにおける「話の軸になっている3〜6人の関係性が話を追うごとに変化していく物語展開」が昔からずっと好きなため、そういった物語展開から受けた影響が自身の作風にも反映されているとインタビューの中で述べている[3][4][5]。

主な作品

1980年代

1990年代

浅野温子と浅野ゆう子は、上記のように度々起用され、“W浅野”の別名で呼ばれるようになった。

主題歌

人気作品の主題歌は放送時に繰り返しオンエアされる(タイアップ)。特にアイドルや音楽番組が低迷した1990年代以降、日本国内ではヒット曲の多くをドラマ主題歌が占め、シングル売上が200万枚(ダブルミリオン)に迫ったり、それを突破する楽曲が相次ぎ、音楽市場を活性化させていた。また、各ドラマの最終回のサブタイトルに主題歌の題名がそのまま使われることも多い。

参考文献

脚注

関連項目

外部リンク

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