ドミノ (ポリオミノ)
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定義と同値関係
ドミノタイリング
黒白彩色(市松模様)による必要条件
格子を市松模様に2色で塗り分けると、ドミノは必ず異なる2色のマスを1つずつ覆う。したがって、領域がドミノでタイリング可能であるためには、黒マスと白マスの個数が等しいことが必要条件となる。[2] この種の不変量は、ドミノタイリングの不可能性を示す基本的手法として広く用いられる。[2]
完全マッチングとの対応
有限の格子領域のドミノタイリングは、その領域の双対グラフ(格子正方形を頂点とし、辺共有で隣接とするグラフ)の完全マッチングに1対1に対応する。[2] この対応により、ドミノタイリング問題はグラフ理論と線形代数の道具(行列式・Pfaffian等)で解析できる。[2]
古典結果と解析手法
矩形領域の数え上げ(Kasteleyn/Temperley–Fisher/Fisher)
正方格子上の長方形領域のドミノタイリングの個数は、1961年にP. W. Kasteleyn、およびH. N. V. TemperleyとM. E. Fisherらにより厳密に数え上げ可能であることが示された。[5][6][7] これらの結果はKasteleynの方法(Pfaffian/行列式による計数)として整理され、その後の解説でも導入的に扱われる。[2][8]
dimer model(双体模型)との関係
ドミノタイリングは、格子上のdimer model(辺に対応するダイマーが頂点を被覆する模型)としても解釈され、統計力学・確率論の文脈で研究される。[2][8]
確率論・極限形状
一様ランダムなドミノタイリングを考えると、典型的なタイリングの大域的形状が境界条件により記述できることがある。Cohn–Kenyon–Proppは、ランダムドミノタイリングに関する変分原理(エントロピー積分の最大化)を与え、極限形状(limit shape)現象を体系的に扱った。[9]
また、Aztec diamond と呼ばれる領域の一様ランダムドミノタイリングでは「arctic circle theorem」として知られる凍結領域の出現が示されている。[10] Kenyonは、高さ関数のゆらぎのスケーリング極限がガウス自由場(Gaussian free field)に収束することを示し、確率論的側面を発展させた。[11]