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ドーリス方言

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ドーリス方言[1][2]ドリス方言[3][4]ドーリア方言[5]とも、: Doric)は、古代ギリシア語方言スパルタ人を中心とするドーリア人に使われた。ギリシア文学における合唱歌英語版などにも使われている[1]

古代ギリシア語の方言英語版の分布図
南イタリアシケリア島マグナ・グラエキア

「西ギリシア方言」に属し[1]、「ラコニア方言」や「コリントス方言」の総称にあたる[2]

使用例

使用地域は広く、スパルタラコニア)やコリントス含むペロポネソス半島の大部分、メガラアイギナ島クレタ島ロドス島などエーゲ海の島々、小アジア南西沿岸、南イタリアシケリア島のドーリス系植民市で使われた[6]ヘレニズム期コイネー標準語になると、ドーリス方言は地方語・田舎語の象徴になった[6]

アルクマン[3]ステシコロス[3][6]イビュコス[3][6]シモニデス[3][7]バッキュリデス[3][7]ピンダロス[6][7]らの合唱歌英語版にもドーリス方言が使われている。これは、合唱歌がスパルタとその植民市で多く作られたことに由来する[3]。合唱歌のドーリス方言は本来のドーリス方言と異なり、ホメロス言語の詩語などの要素を含む、人工的な詩的言語である[3]

その他、アルキメデス[8]テオクリトス[7][4]エピカルモス[9]エリンナ[10]新ピタゴラス派の偽アルキタスや偽ティマイオス[11]、『ディッソイ・ロゴイ[12]、『ゴルテュン法典[13]などに使われている。

高津春繁薩摩方言風に和訳している(アリストパネス女の平和』に登場するスパルタ人の台詞)[14][15]

特徴

母音の ηα になる[4]アテーナーはアターナー、セレーネーはセラーナー)などの特徴がある。地域も使用者も広範なため方言内の変異が大きい[16]

影響

オデュッセウスラテン語で「ウリクセス」(: Ulixes)と呼ばれるのは、南イタリアのドーリス方言形(古希: Οὐλίξης)が由来とされる[17]

現代ギリシア語ツァコニア方言は、他の方言がイオニア方言の系統にあるなか、唯一ドーリス方言の系統にある[18]

脚注

関連項目

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