ナチス・ドイツの勲章
From Wikipedia, the free encyclopedia
ナチス・ドイツの勲章(ナチス・ドイツのくんしょう)では、ナチ政権下のドイツ国(1933年 - 1945年)で制定もしくは授与された勲章について記述する。
概説
ドイツ帝国時代では、ドイツ皇帝ではなく諸邦の君主によって地位や戦功による勲章が授与されており、鉄十字章などの戦功勲章もドイツ皇帝としての資格ではなく、プロイセン国王であり、帝国軍の総司令官としての地位から授与されていた[1]。ヴァイマル憲法109条は栄典や勲章の授与、国民が外国から授章することを禁止したが、175条の規定により第一次世界大戦の戦功に関するものの授与は認めており、鉄十字勲章と傷痍軍人勲章についてはしばらく授与が行われていたが、1925年3月7日の通達により禁止された[2]。
ナチ党の権力掌握後の間もない1933年4月7日、称号勲章法が制定され、国家代理官や州政府によって勲章や称号を与えることが認められた[3]。1937年の改正称号勲章法によって勲章・称号授与の権限は総統に独占的に認められることとなった[3]。ナチス時代においてはナチズムの見解に基づく勲章・称号が多数創設され、第二次世界大戦の勃発後には多数の戦功勲章が設立された。
ドイツの敗北後、各地の占領軍は軍事的なものやナチズムに基づく勲章の佩用を禁止する措置を執った。1949年9月21日の連合国高等弁務官会議法7号によってこの措置は撤回されたが、実際には帝国時代のものを含めた勲章の佩用禁止は続いていた[4]。
ドイツ連邦共和国基本法は勲章や称号の授与を禁じていなかったが、ナチス時代の称号勲章法が有効かどうかについては議論があった。1953年5月13日の連邦内務大臣の通達により、外国からの授与についての規定と、罰則の規定のみが有効とされ、その他の規定は無効とされた[5]。1956年6月21日、連邦政府は称号勲章法案を提出した。連邦議会では第一次世界大戦の勲章と、第二次世界大戦における戦功勲章については存続を認め、ナチズムの見解による勲章については廃止・佩用を禁止した[6]。存続する勲章についてもナチス時代の象徴であるハーケンクロイツは除去されるべきだが、ドイツ帝国時代の象徴である黒・白・赤のリボンについては存続を決定した[7]。この勲章法は1957年7月26日に施行された。
勲章の一覧
最高位勲章
| 大鉄十字星章 | 大鉄十字章 | 金柏葉・剣・ダイヤモンド付 騎士鉄十字章 |
剣付黄金騎士戦功十字章 | 黄金騎士 戦功十字章 |
ドイツ十字章 ダイヤモンド章 |
一級ドイツ勲章 |
|---|---|---|---|---|---|---|
優れた軍功により与えられる勲章
その他の軍功により与えられる勲章
| ダイヤモンド付 スペイン十字章金章 |
剣付スペイン十字章金章 | 剣付スペイン十字章銀章 | スペイン十字章銀章 | 剣付スペイン十字章銅章 | スペイン十字章銅章 |
|---|---|---|---|---|---|
戦闘等により与えられる勲章
| 戦争参加者名誉十字章 前線戦士名誉十字章 近親者名誉十字章 |
1938年3月13日記念メダル | 1939年3月22日 メーメル返還記念メダル |
1938年10月1日 記念メダル |
|---|---|---|---|
勤続章
| 特等 国防軍勤続章 |
1等 国防軍勤続章 |
2等 国防軍勤続章 |
3等 国防軍勤続章 |
4等 国防軍勤続章 |
|---|---|---|---|---|
![]() |
||||
| 1等 RAD勤続章 |
2等 RAD勤続章 |
3等 RAD勤続章 |
4等 RAD勤続章 |
|---|---|---|---|
| 1等 ナチ党勤続章 |
2等 ナチ党勤続章 |
3等 ナチ党勤続章 |
|---|---|---|
| 1等 忠勤勤続章 (de) |
2等 忠勤勤続章 |
3等 忠勤勤続章 |
|---|---|---|
体力検定章
戦傷により与えられる勲章
盾章
袖章
所属組織別に与えられる勲章
ドイツ国防軍陸軍・武装親衛隊
| 白兵戦章金章 | 白兵戦章銀章 | 白兵戦章銅章 |
|---|---|---|
ドイツ国防軍海軍
| ダイヤモンド付 艦隊戦闘章 |
艦隊戦闘章 | ダイヤモンド付 駆逐艦戦闘章 |
駆逐艦戦闘章 | ダイヤモンド付 掃海艇・駆潜艇・ 護衛艦船戦闘章 |
掃海艇・駆潜艇・ 護衛艦船戦闘章 |
封鎖線突破章 |
|---|---|---|---|---|---|---|
ドイツ国防軍空軍
国民社会主義ドイツ労働者党
| 黄金党員名誉章 | 血盟勲章 | 1922年 コーブルク闘争名誉章 |
|---|---|---|
| 1929年 ニュルンベルク党大会 記念バッジ (銀/銅章) (en) |
大管区名誉章 (de) |
1931年 ブラウンシュヴァイク 突撃隊集会バッジ (銀/銅章) (de) |
大管区大会記念章
| 南=ヴェストファーレン 大管区 大会記念章 |
北=ヴェストファーレン 大管区 大会記念章 |
南ハノーファー=ブラウンシュヴァイク 大管区大会記念章 |
東ハノーファー 大管区大会記念章 |
|---|---|---|---|
| ヴェストマルク 大管区大会記念章 |
ヘッセン=ナッサウ 大管区大会記念章 |
メクレンブルク 大管区大会記念章 |
ザクセン 大管区大会記念章 |
| ヴュルテンベルク 大管区大会記念章 |
ミュンヘン=オーバーバイエルン 大管区大会記念章 |
フランケン 大管区大会記念章 |
ウィーン 大管区大会記念章 |
管区大会記念章
| メクレンブルク 管区大会記念章 |
ケルン 管区大会記念章 |
ベントハイム 管区大会記念章 |
グラーフシャフト・ホーヤ 管区大会記念章 |
|---|---|---|---|
| 大フランクフルト 管区大会記念章 |
ベルゼンブリュック 管区大会記念章 |
ブリーロン 管区大会記念章 |
アンマーラント 管区大会記念章 |
| オスナブリュック 管区大会記念章 |
ブラウンシュヴァイク 管区大会記念章 |
リンゲン 管区大会記念章 |
クロッペンブルク 管区大会記念章 |
会合記念章
その他記念章
文民用
| フリッツ・トート博士栄誉章 金章 |
フリッツ・トート博士栄誉章 銀章 |
フリッツ・トート博士栄誉章 鉄章 |
|---|---|---|
| 1936年 ドイツ=オリンピック大会 名誉章 (de) 一級 |
1936年 ドイツ=オリンピック大会 名誉章 二級 |
|---|---|
| 防空名誉章(de) 一級 |
防空名誉章 二級 | |
|---|---|---|
| 防火名誉章(de) 一級 |
防火名誉章 二級 |
|---|---|
外国人に対し与えられた勲章
| 青師団メダル | 東方民族の勇気を 讃えるための功労章一級 |
東方民族の勇気を 讃えるための功労章二級 |
ドイツ鷲勲章 |
|---|---|---|---|































































































































































