ナヴラトリ
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| ナヴラトリ | |
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| 別名 | ナヴラートリ、ナヴァラートラム、ナウラータ、ナウラートリ、ナヴァラートラ、ナラーテ、ナウラーテ、ナヴラタン、ナウラータ、ナウラート、ドゥルガー・プージャー、シャーラド・ウツァヴ、ダサイン、モハニ、ガルボツァヴ、デーヴィー・パクシャ、バトゥカンマ、サンジー、ゴンベ・ハッバ、ゴール |
| 挙行者 | ヒンドゥー教徒 |
| 種類 | ヒンドゥー教 |
| 初日 | ヒンドゥー暦に基づく開始日 |
| 最終日 | ヒンドゥー暦に基づく終了日 |
| 日付 | 複数日 |
| 2025年 |
ヴァサンタ:2025年3月30日(日)– 4月7日(月)[1] |
| 行事 | 9夜にわたる祭礼 |
| 行事 |
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| 関連祝日 | ドゥルガー・アシュタミー、ナヴァミー、ヴィジャヤダシャミー、ダサイン、ドゥルガー・プージャー、ガルバ、ヴィッディヤーランバム、サンジー、ゴール、バトゥカンマ、ラームリーラー、モハニ |

ナヴラートリ(梵: नवरात्रि、 Navarātri)は、神々へ祈りや踊りが捧げられ祝われるヒンドゥー教の祭り。ナヴラートリとは、サンスクリット語で「九つの夜」を意味する[3]。9回の夜と10回の昼が繰り返される間、9つの姿をとって表出する女神、もしくはそれらの女神が体現する女性原理の神聖な力(シャクティ)が崇められる。
ナヴラートリの伝統

パールヴァティーもしくはドゥルガーへ捧げられる5種類のナヴラートリが存在するが、現在ではこの内の三つしか祝われていない。
- シャラド・ナヴラートリ(शरद नवरात्रि)
- 数あるナヴラートリの中でも最も重要なもので、これを指して単にナヴラートリと言う場合や、他の時期のナヴラートリと区別すべく、「マハー・ナヴラートリ」(महा नवरात्रि:「大ナヴラートリ」の意)と呼ばれることもある。シャラド(冬の始まり、9月-10月頃)の時期に行われ、ドゥルガーによるマヒシャの抹殺を祝う。この祭りはインドのほぼ全域で行われ、特に北インドでは西部から東部まで広く盛んである。
- ヴァサント・ナヴラートリ(वसंत नवरात्रि)
- ヴァサント・リトゥ(夏の始まり、3月-4月)に北インドで祝われる。ジャンムー・カシミール州の冬の州都ジャンムーにあるヴァイシュノ・デーヴィー寺院ではこの時期にナヴラートリが祝われる。
- アーシャーダ・ナヴラートリ(आषाढ नवरात्रि)
- 7月-8月にかけて行われ、ヴァラーヒー女神を崇める信徒たちにとっては特に重要な祭りである。ヴァラーヒー女神は、ドゥルガーがマヒシャを倒したことが記されているヒンドゥー教の文献『デーヴィー・マーハートミャ』に登場する7人のマートリカー(女神たち)の1人である。北部ヒマーチャル・プラデーシュ州では「グヒヤー・ナヴラートリ (गुहिया नवरात्रि)」とも呼ばれている。
シャラド・ナヴラートリ
「アースヴィナ月(グレゴリオ暦で9月末~10月末)の白分(月が上弦になる2週間)のプラティパダー(白分・黒分の各初日)からナヴァミー(第9日)までの期間に行われる」と、ダウミャ書(Dhaumya-vacana)には記されている。
シャクティの形態

ナヴラートリの期間中は、以下に示される9人の女神(デーヴィー)の形態をとって現れる女性原理の神聖な力(シャクティ)が崇拝される。ただし、伝統的にどの女神が奉られているかは地域によって異なる。
- ドゥルガー (दुर्गा):近付きがたい者
- バドラカーリー (भद्रकाली)
- アンバー (अंबा)/ジャガダンバー (जगदंबा):宇宙の母
- アンナプールナー (अन्नपूर्णा):豊(Purna)穣(an)を授ける神
- サルヴァマンガラー (सर्वमंगला):全ての民(Sarva)に福(Mangal)を与える神
- バイラヴィー (भैरवी)
- チャンディー (चंडी)
- ラリター (ललिता)
- バヴァーニー (भवानी) : 命の授け手
- ムーカーンビカー (मूकांबिका)
行事

シャラド・ナヴラートリは毎年10月の始まりに9日間の夜に祝われる祭りで、ヒンドゥー暦アーシュウィン月の白分初日から始まる。(しかし、祭りの日取りは太陰暦で決められるが故に、開催期間が1日増減することがある。)
インドに於いて、ナヴラートリは様々な形で祝われる。北インドでは大変な熱狂を伴って祝われ、9日間昼間の断食や、様々な姿をとって現れる母なる女神達への礼拝や捧げ物などがされる。チャイトラ・ナヴラートリはラーマ・ナヴァミーの日に、シャラド・ナヴラートリはドゥルガー・プージャー(またはダシャーラー)の日に最高潮を迎える。特にヒマーチャル・プラデーシュ州のクッルー渓谷で行われるダシャーラー祭が北インドで有名である。
インド東部の西ベンガル州では、シャラド・ナヴラートリ最後の4日間がドゥルガー・プージャー祭として熱烈に祝われ、この祭がこの地域における一年間で最も大きな祝祭である。マヒシャを倒すドゥルガーの姿をかたどって粘土で精巧に作られ塗装された等身大の巨大な神像が、アーシュヴィン月の白分6日目から祭りの期間中に寺院などで祀られた後で、10日目(祭りの最終日5日目)に河に流される。
インド西部、特にグジャラート州では、ナヴラートリの期間はガルバー(गरबा:男女がお互い両手に持った棒同士を打ち付け合いながら、フォークダンスのように次々と相手を交代していく踊り)で祝われる。元来この踊りはこの地域特有の慣習だったが、大勢で楽しく盛り上がれることから近年ではインド国内各地や海外在住インド人たちの間でも人気が高まってきている。