ハラルト・ヴェルテ
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ハラルト・ヴェルテ(Harald Welte、1979年 - )はドイツ、ベルリン在住のプログラマである。自由ソフトウェアコミュニティにおいて、ヴェルテはLinuxカーネルハッカーとして、そしてソフトウェアの利用の自由を守るライセンスであるGNU General Public License (GPL)の強力な支持者として有名である。
ヴェルテはまた、Openmoko Linuxプロジェクト(あるバージョンのLinuxを使用し、完全にオープンで低コストかつ高性能な携帯電話用のシステムを作成するプロジェクト)、netfilter/iptables(Linuxベースのファイアウォールや機器のルーティングを行うコア・ファイアウォールフレームワーク)プロジェクトなど、多くの自由ソフトウェアプロジェクトに参加している。彼はカオス・コンピュータ・クラブの活動メンバーである。
GPL違反の是正
ヴェルテは、GPLの条項に違反しながらも起訴されていない違反者を法廷に引きずり出し、提訴するための組織、gpl-violations.orgを2004年に立ち上げ、GPL違反者をあぶり出す活動を積極的に行うようになった[4]。
Openmoko プロジェクトとの関わり
ヴェルテは自由ソフトウェアを利用するスマートフォンプラットフォームの作成を行うプロジェクト、Openmokoの先導システムアーキテクト(Lead System Architect)に就任した[5] 。このプロジェクトでは、Linuxカーネルを採用し、X.Org Serverを利用し構築されたグラフィカルユーザインタフェース環境、そしてその上で動作するMatchboxウィンドウマネージャを搭載している。またOpenEmbeddedビルドフレームワークとipkgパッケージ管理システムがソフトウェアパッケージの作成と管理を担っている。
しかしながら、2007年、ヴェルテはOpenmokoプロジェクトからの脱退を突如発表した。内部対立とモチベーション低下が原因である。彼はその後もプロジェクトにボランティアとして貢献し続けている[6]。
受賞 (2008年)
2008年3月19日、フリーソフトウェア財団(Free Software Foundation; FSF)は、2007年のAward for the Advancement of Free Software賞をヴェルテに贈ると発表した[7]。贈呈理由についてFSFは次のとおり述べている。"ヴェルテ氏の、LinuxカーネルやOpenmokoモバイルプラットフォームプロジェクトなどへの技術的貢献、そして2004年から開始されたgpl-violations.orgプロジェクトにおいて幾百を越えるGNU General Public License(GPL)違反事例の是正を成功裏に成し遂げ、自由ソフトウェア利用者の自由を守った氏のコミュニティ・リーダーシップに対し、受賞委員会はその両方を讃え本賞を贈ります。"
2008年7月22日、ヴェルテは2008年のGoogle-O'Reilly Open Source Awardの権利の擁護者(Defender of Rights)賞を受賞した[8]。本賞は、ヴェルテのgpl-violations.orgにおける取り組みを讃え、クリス・ディボナにより初めて設けられた。