ファピアノ
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ドクターフェイガーなどの調教師であったジョン・A・ネルードが、運営を管理するフロリダ州のタータンズファームで生産した馬である。母はドクターフェイガーを父に持つ4勝馬のキラロー、父は種牡馬として活動し始めて間もなかったミスタープロスペクターで、後に多数の名馬を輩出してリーディングサイアーに輝く少し前のことであった。
ファピアノはネルードの息子、ジャン・H・ネルードのもとで1979年にデビューした。2歳時は短距離を中心に出走し、重賞こそ出走しなかったが、モーヴェンステークスを含む4戦4勝の成績を挙げた。3歳の時には8月のジェロームハンデキャップで重賞に初挑戦して2着、後の11月にディスカヴァリーハンデキャップで重賞初勝利を挙げた。
1981年の4歳シーズン、ファピアノはメトロポリタンハンデキャップに優勝してG1競走初勝利を飾った。また、同年にはメトロポリタンハンデを含む3勝を挙げており、そのうちの1戦フォアゴーハンデキャップでは、同年のエクリプス賞最優秀スプリンターに選ばれたギルティコンサイエンスを破っている。
この年の暮れ、17戦10勝2着3回の戦績で競走生活を引退した。1株30万ドルのシンジケートを組まれ、種牡馬としてタータンズファームに戻った。
引退後
ファピアノは種牡馬入り後、競走馬時代を上回る大きな成績を挙げた。初年度の産駒からブリーダーズカップ・ジュヴェナイルを勝つタッソーを出し、同年は他にも3頭の重賞馬を出した。翌年度の産駒にもクリプトクリアランス(フロリダダービーなど)やタピアノ(メイトロンステークスなど)といったG1馬を2頭出している。
ファピアノの代表産駒といえる馬が、1987年に生まれたアンブライドルドである。同馬は1990年にケンタッキーダービーを勝ち、さらに同年のブリーダーズカップ・クラシックにも優勝、その年のエクリプス賞最優秀3歳牡馬に選ばれた。
1987年の夏頃、ネルードがタータンズファームから離脱したのと同時期に、ファピアノは競りにかけられてケンタッキー州のレーンズエンドファームへと移された。ケンタッキーにおいてもカナダの最優秀2歳牡馬コメットシャインなどを出しているが、フロリダ時代に比べてあまり目立った産駒は出さなかった。1990年、ファピアノは12歳の時に蹄葉炎を患い、治療の甲斐もなく9月3日に死亡した。
主な産駒
ファピアノ産駒の牡馬たちもまた種牡馬となり、なかには父と同等以上の種牡馬成績を挙げたものもいた。このため、ファピアノの父系はしばしば「ファピアノ系」と呼ばれ、元のミスタープロスペクター系からさらに細分化されたものとして見られることがある。
| 生年 | 英語表記 | 日本語表記 | 性 | 毛色 | 戦績 | 繁殖成績 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1983 | Tasso | タッソー | 牡 | 鹿毛 | ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルなど。 | Torrismondo(グランクリテリウム)など。 |
| 1984 | Cryptoclearance | クリプトクリアランス | 牡 | 黒鹿毛 | フロリダダービー、ドンハンデキャップなど。 | Volponi(ブリーダーズカップ・クラシック)、Victory Gallop(ベルモントステークス)など。 |
| 1984 | Tappiano | タピアノ | 牝 | 鹿毛 | メイトロンステークス、スピナウェイステークスなど。 | - |
| 1985 | Aptostar | アプトスター | 牝 | 鹿毛 | エイコーンステークスなど。 | - |
| 1986 | Quiet American | クワイエットアメリカン | 牡 | 鹿毛 | NYRAマイルハンデキャップ、サンディエゴハンデキャップ。 | Real Quiet(ケンタッキーダービー)など。 |
| 1986 | Some Romance | サムロマンス | 牝 | 鹿毛 | フリゼットステークス、メイトロンステークスなど。 | - |
| 1987 | Unbridled | アンブライドルド | 牡 | 鹿毛 | ケンタッキーダービー、ブリーダーズカップ・クラシックなど。 | Grindstone(ケンタッキーダービー)、Unbridled's Song(ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル)など。 |
| 1987 | Rubiano | ルビアーノ | 牡 | 芦毛 | NYRAマイルハンデキャップ、カーターハンデキャップなど。 | Burning Roma(フューチュリティステークス)など。 |
| 1987 | Grand Canyon | グランドキャニオン | 牡 | 鹿毛 | ハリウッドフューチュリティなど。 | - |
| 1987 | Difensive Play | ディフェンシブプレイ | 牡 | 鹿毛 | マンノウォーステークスなど。 | - |
| 1988 | Cahill Road | キャイルロード | 牡 | 鹿毛 | ウッドメモリアルステークス | - |
| 1988 | Serape | セレープ | 牝 | 鹿毛 | バレリーナステークスなど。 | - |
| 1989 | (日本調教馬) | エーピージェット | 牡 | 鹿毛 | 京成杯 | ニューヨーク州リーディングサイアー |
| 1991 | Comet Shine | コメットシャイン | 牡 | 鹿毛 | カップアンドソーサーステークス | - |
母の父としての代表産駒
- A. P. Adventure(ラスヴァージネスステークス)
- Northern Meteor(アスコットヴェイルステークス)
- Capote Belle(テストステークス)
- Albert the Great(ジョッキークラブゴールドカップステークス)
- Storm Song(フリゼットステークス、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ)
- エイシンツルギザン(ニュージーランドトロフィー)
- アラタマインディ(小倉記念)
- アルーリングアクト(小倉3歳ステークス)
- キャニオンロマン(羽田盃、黒潮盃、京浜盃、フロンティアスプリント盃)