ブルームーン (映画)
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- マイク・ブリザード
- ジョン・スロス
- リチャード・リンクレイター
- デヴィッド・キングランド
- トッド・ログネス
- リサ・クルニッチ
- アーロン・ヴィーダーシュパーン
- マクダラ・ケレハー
- ドナ・エプロン
- ジョン・ケヴィル
- ジム・セルビー
- ヴィクター・ザラヤ
- スティーヴン・ファーネス
| ブルームーン | |
|---|---|
| Blue Moon | |
| 監督 | リチャード・リンクレイター |
| 脚本 | ロバート・カプロウ |
| 製作 |
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| 製作総指揮 |
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| 出演者 | |
| 音楽 | グレアム・レイノルズ |
| 撮影 | シェーン・F・ケリー |
| 編集 | サンドラ・エイデアー |
| 製作会社 |
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| 配給 |
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| 公開 |
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| 上映時間 | 100分[1] |
| 製作国 |
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| 言語 | 英語 |
| 興行収入 | $3,406,088[2][3] |
『ブルームーン』(Blue Moon)は、2025年のアメリカ合衆国の伝記・コメディドラマ映画である。
エリザベス・ワイランドからロレンツ・ハートに宛てられた手紙に着想を得てロバート・カプロウが脚本を執筆し、リチャード・リンクレイターが監督を務めた。出演はイーサン・ホーク、マーガレット・クアリー、ボビー・カナヴェイル、アンドリュー・スコットら。
本作では、元仕事仲間のリチャード・ロジャースの新作ミュージカル劇『オクラホマ!』の公開初夜を迎えたハートが、自らの過去を振り返る様子が描かれている。
『ブルームーン』のワールド・プレミアは、2025年2月18日に第75回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で実施され、そこでスコットが銀熊賞(助演賞)を獲得した[4]。第83回ゴールデングローブ賞では、ミュージカル・コメディ映画賞とミュージカル・コメディ映画主演男優賞(ホーク)にノミネートされた。第98回アカデミー賞では脚本賞(カプロウ)と主演男優賞(ホーク)にノミネートされた[5]。
アメリカ合衆国ではソニー・ピクチャーズ クラシックス配給により2025年10月17日に劇場公開され、批評家から好反応を得た。
1943年3月31日夜、ロレンツ・ハートは元創作パートナーのリチャード・ロジャースがオスカー・ハマースタイン2世と共同で書き上げた新作ブロードウェイ・ミュージカル『オクラホマ!』の初演から抜け出した。ハートがレストランのサーディーズに到着すると、そこでは初演記念パーティの準備が進められていた。
断酒したばかりのハートは、自分に酒を出そうとしないバーテンダーのエディや休暇中の陸軍軍曹でピアニストのモーティと談笑していた。ハートは執筆を断った『オクラホマ!』のセンセーショナルな成功や、自分のキャリアの現状について愚痴をこぼし、2人はそんな彼に同情を示す。「全性愛者」を自称するハートは、花屋の配達員の男に言い寄りつつ、イェール大学の美術学生でプロダクションデザイナーを志望しているエリザベス・ワイランド[6]への想いを明かす。20歳のエリザベスとの数ヶ月にわたる文通と未遂に終わった週末を経た47歳のハートは、今晩こそ彼女の愛を完全に得られるものだと信じている。
エリザベスがパーティに来場するにあたって、ハートは彼女に多くのプレゼントを渡したり、カードの手品を披露しようと考えていた。その間にハートは近くに座っているE・B・ホワイトに気づき、同業者として彼の意見を求める。ハートは19階の自宅アパートに何度も戻ってくるネズミの話題でホワイトの興味を引く。ホワイトはそのネズミに名前があるのか尋ねると、ハートは「スチュアート」と名付けた。ホワイト(後の『スチュアートの大ぼうけん』の作者)は、手帳に何かを書き留める。
ハマースタインと大勢の祝福者と共に到着したロジャースは、ハートを呼び止め2人の旧作『コネチカット・ヤンキー』のリバイバル上演での再共作の話を持ちかける。ハートは一方で、マルコ・ポーロを題材とした壮大なミュージカルの構想を明かすが、アルコール依存症と鬱病との闘いよって24年に及ぶ2人のパートナーシップに亀裂が生じていた。化粧室でハートはモーティに、かつてミューズであったヴィヴィエン・シーガルへのプロポーズが失敗した話を打ち明ける。彼女は、少なくとも「そういう意味」ではハートを愛していなかったのである。
『オクラホマ!』への絶賛の批評が次々に届く中、ハートはロジャースを祝福しようとするが、ハートを熟知するロジャースは彼がこの作品を軽蔑していることを察する。2人には友情があるものの、ロジャースはハートの飲酒癖と精神面の弱さを依然として警戒している。ハートの発想は、エリザベスへの報われない想いが起因していることが明らかとなる。『カサブランカ』への共通の愛でエディと心を通わせたハートは、エリザベスの友人で監督志望者のジョージ・ロイ・ヒルにサインをする。ハートは嫉妬心を押さえ込み、ロジャースと別のミュージカルを企画しているハマースタインを祝福し、ハマースタインからその若い弟子のスティーヴィ(「スティーヴィ・ソンドハイム」とクレジットされている)を紹介される
ハートがエリザベスを更衣室に連れ込んで2人きりで話を始めると、彼女は同級生との密会について打ち明ける。ハートは、その少年から捨てられたにもかかわらず、エリザベスがまだ彼に夢中であることを知り、胸を痛める。エリザベスはハートは愛しているが「そういう意味」ではないと説明し、さらに彼の同性愛の噂に言及し、それによりハートは更に傷ついた。約束通りハートはエリザベスをロジャースを紹介するが、ロジャースが彼女に電話番号を教えて自分のパーティへ連れて行ったのを見て落胆する。
ハートは帰ろうとする。モーティがハートの最大のヒット曲「ブルー・ムーン」を演奏し、スタッフたちがレストランを片付ける中、ハートはエディと一杯飲みながらまた別の話を披露する。この7か月後、ハートは泥酔して路上で倒れ、その数日後に病院で亡くなる。ロジャースとハマースタインは、ブロードウェイ史に残るパートナーとなる。
キャスト
- ロレンツ・ハート - イーサン・ホーク
- エリザベス・ワイランド - マーガレット・クアリー
- エディ - ボビー・カナヴェイル
- リチャード・ロジャース - アンドリュー・スコット
- モーティ・リフキン - ジョナ・リース
- オスカー・ハマースタイン2世 - サイモン・デラニー
- スティーヴィ・ソンドハイム - キリアン・サリヴァン
- E・B・ホワイト - パトリック・ケネディ
- ウィージー - ジョン・ドラン
- フリーダ・ハート - アン・ブローガン
- ジョージ・ロイ・ヒル - デヴィッド・ロウル
製作
2024年6月、ロバート・カプロウが脚本を執筆するロレンツ・ハートの伝記が報じられ、リチャード・リンクレイターが監督、リンクレイターとジョン・スロスがプロデューサーを務めることが明らかとなった[7]。 同月後半、イーサン・ホーク、マーガレット・クアリー、ボビー・カナヴェイル]、アンドリュー・スコットがキャストに加わり、ソニー・ピクチャーズ クラシックスが全世界配給権を獲得し、共同出資者としてプロジェクトの参加したと報じられた[8]。リンクレイターとホークはこの10年前からこの映画を共同で製作することについて話し合っていたが、リンクレイターは当時、ホークはまだ年齢が若すぎると感じていた。2025年、リンクレイターはこの映画に12年間取り組んできたと述べた。役作りのためにホークは頭を丸刈りにし、その上でハートの「カモフラージュヘア」をかぶせた。ハートの小柄な体格を表現するため、製作陣はホークが「昔ながらの舞台技術」と呼ぶ手法を用いた[9][10]。
リックは「顔にもっと表情の皺が必要だ」と言うんだ。僕は、「ごまかせるだろう」と返すんだ。すると彼は、「いや、ごまかしたりはしない。待つんだよ」と言うんだ。彼は本当に忍耐強いんだ。別の俳優を雇うとか、そういう手段もあったはずなのに。でも彼はそうしなかった。彼はただ待ったんだ[9]。
主要撮影は、アイルランドのダブリンにあるサウンドステージで15日間かけて行われた[11][12]。劇伴は、リンクレイター作品の常連であるグレアム・レイノルズが作曲した[13]。
公開と評価

『ブルームーン』のプレミア上映は、2025年2月18日に第75回ベルリン国際映画祭で実施された[14]。アメリカ合衆国では2025年10月17日に限定公開、10月24日に拡大公開された[15][16]同年11月9日には、ストックホルム国際映画祭のアイコン部門で上映された[17]。この映画はNetflixとのファースト・ウィンドウ契約の一環として、2026年2月14日から18か月にわたって配信される[18]。
興行収入
アメリカ合衆国およびカナダでは、拡大公開初週末に55万4321ドルを売り上げた[19]。
批評家の反応
レビュー収集サイトのRotten Tomatoesによれば、199件の評論のうち高評価は90%で、批評家の一致した見解は「『ブルームーン』はリチャード・リンクレイターの映画の中でも特に派手な作品とは言えないが、イーサン・ホークが辛うじて生き延びようともがく男を見事に演じきり、観客はその一言一句に釘付けとなる」となっている[20]。 Metacriticによれば、42件の評論に基づく加重平均は100点満点中78点で「概ね好意的(generally favorable)」な評価となっている[21]。
『シアトル・タイムズ』のモイラ・マクドナルドは3ツ星を与え、「リンクレイターが雰囲気作りに見事に成功している『ブルームーン』を観ていると、まるでレトロなバーで知的な人々と語り合い、心地よいカクテルピアノの音色に包まれているような気分になる」と評した[22]。『ガーディアン』のピーター・ブラッドショウは特にホークの「素晴らしい演技」を絶賛し、5ツ星満点で4ツ星を与えた[23]。一方で『アイリッシュ・タイムズ』のタラ・ブレイディはこの映画を平凡な作品であると評し、「『ブルームーン』は輝かしいアンサンブルを揃え、おそらくイーサン・ホークのキャリア最高の演技を誇っているが、あまりにも気が散る、あからさまに不条理な美学的な賭けによって足を引っ張られており、作品全体が台無しになりかねない」と論じ、史実のハートより30センチ近く背が高いホークの実身長を隠そうとしたリンクレイターの試みを指摘した[24]。