ヘミンジャー (護衛駆逐艦)
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| ヘミンジャー | |
|---|---|
|
「ピン・クラオ」時代、1959年撮影 | |
| 基本情報 | |
| 建造所 | ウエスタン・パイプ・アンド・スティール・カンパニー |
| 運用者 |
|
| 艦種 | 護衛駆逐艦 |
| 級名 | キャノン級護衛駆逐艦 |
| 艦歴 | |
| 起工 | 1943年5月8日 |
| 進水 | 1943年9月12日 |
| 就役 |
1944年5月30日 1950年12月1日(再就役) |
| 退役 |
1946年6月17日 1958年2月21日(再退役) 2025年10月1日(タイ海軍) |
| 除籍 | 1974年9月3日 |
| その後 | 1959年7月22日にタイ王国へ貸与 |
| 改名 |
HTMS ピン・クラオ (DE-1) (HTMS Pin Klao) |
| 要目 | |
| 基準排水量 | 1,240 英トン(1,260トン) |
| 満載排水量 | 1,620 英トン(1,646トン) |
| 全長 | 306 ft(93m) |
| 水線長 | 300 ft(91m) |
| 最大幅 | 36 ft 10in(11.23m) |
| 吃水 | 11ft 8in(3.56m) |
| 機関 | GM Mod.16-278Aディーゼルエンジン×4基 |
| 主機 | GM 8-268発電機×4基 |
| 出力 | 60,000 shp(4,470 kW) |
| 最大速力 | 21 ノット(39km/;24 mph) |
| 航続距離 | 10,800 海里(20,000 km) 12ノット時 |
| 乗員 | 士官15名・兵員201名 |
| 兵装 |
Mk.22 3インチ単装緩射砲×3基 40mm連装機関砲×3基 20mm単装機関砲×8基 533mm三連装魚雷発射管×1基 Mk.10 ヘッジホッグ対潜迫撃砲×1基(弾数114発) Mk.9爆雷投下軌条×2基 Mk.6爆雷投射機×8基 |
ヘミンジャー (USS Hemminger, DE-746) は、アメリカ海軍の護衛駆逐艦。キャノン級。艦名は第一次ソロモン海戦で戦死したシリル・フランクリン・ヘミンジャー (Cyril Franklin Hemminger) に因む。本艦はタイ海軍の練習艦「ピン・クラオ」として、建造から80年以上が経過した2025年まで運用された。
太平洋
「ヘミンジャー」は1943年5月8日にカリフォルニア州サンフランシスコのウエスタン・パイプ・アンド・スティール・カンパニーで起工、1943年9月12日に命名元の未亡人であるスー・フランシス・ヘミンジャー (Sue Frances Hemminger) 夫人の手で進水した後、1944年5月30日に初代艦長J・R・ボドラー (J. R. Bodler) 予備役少佐の指揮の下で就役した[1]。

公試完了後、「ヘミンジャー」は戦時哨戒を行う潜水艦の訓練のため1944年8月に真珠湾へ到着した。さらに「ヘミンジャー」は真珠湾とエニウェトク環礁間の哨戒やハンターキラーグループによる対潜掃討任務にも従事している[1]。
1945年2月28日に護衛空母「コレヒドール」および第53護衛部隊 (CortDiv 53) と共に対潜掃討中だった「ヘミンジャー」は、アメリカ陸軍航空隊のミラード・F・ハーモン中将らを乗せたまま消息を絶ったC-87輸送機の捜索に派遣されたが見つけることはできなかった[1]。
マーシャル諸島での哨戒を終えた後、「ヘミンジャー」はいまだ激戦が続く沖縄への補給船団を護衛するため4月30日に出港した。5月16日から6月20日にかけて、「ヘミンジャー」は先島諸島の空襲による無力化や沖縄での地上部隊支援、そして九州への空襲を行う空母の護衛を務めた[1]。
大西洋
「ヘミンジャー」は第53護衛部隊に加わり、護衛空母「カサーン・ベイ」とともにグアム島とエニウェトク環礁間の対潜掃討を実施、フィリピンへ発つ9月27日まで活動を続けた。太平洋艦隊から外された「ヘミンジャー」は、サイパン島、真珠湾、カリフォルニア州サンディエゴを経由しながらパナマ運河を通過し、12月2日にヴァージニア州ノーフォークに到着する[1]。
「ヘミンジャー」はフロリダ州グリーン・コーヴ・スプリングスで訓練を行った後、1946年6月17日に退役し予備役に編入された[1]。
再就役と予備役訓練
予備役訓練プログラムの任務期間を経て、「ヘミンジャー」は1950年12月1日にノーフォークで現役に復帰した。「ヘミンジャー」はその後数年間、カナダやカリブ海地域への予備役兵の訓練航海を断続的に実施して過ごした。1952年6月に行った訓練航海ではポルトガルのリスボンへ向かい、他にもフランスのルーアン、コロンビアのバランキージャ、スペインのカディス、ルイジアナ州のニューオーリンズを訪問している[1]。
さらに「ヘミンジャー」は複数の艦隊演習に参加し、1954年8月にはトルコ海軍の潜水艦「ギュル」と活動した。ヴァージニア州リトルクリーク海軍水陸両用基地を出港し、1957年11月23日に不活性化のためブルックリン海軍工廠に到着する。「ヘミンジャー」は1958年2月21日に退役し、大西洋予備役艦隊に編入された[1]。
タイ海軍「ピン・クラオ」
「ヘミンジャー」は1959年7月22日に軍事支援プログラムの下でタイ王国に貸与され、タイ海軍の「ピン・クラオ (HTMS Pin Klao, DE-1) 」となった[1]。
「ピン・クラオ」は、ラーマ9世の離宮であったクライカンウォン宮殿における御召船の名誉護衛を務めた[2]。
「ピン・クラオ」は2018年時点でも現役で運用されており、2017年11月20日にタイのパタヤで実施されたASEAN創設50周年記念観艦式にも護衛艦「おおなみ」などと共に参加するなど、建造から約75年が経過したにもかかわらず健在ぶりを示した[3]。
2018年3月15日にフィリピン海軍の「ラジャ・フマボン」(旧「アザートン」、海上自衛隊護衛艦「はつひ」)が退役したことで、「ピン・クラオ」は世界で唯一現役のキャノン級護衛駆逐艦となった。
2025年9月、タイ海軍は老朽化と維持コストの上昇を理由に、2025年10月1日をもって「ピン・クラオ」を含む4隻の旧式艦艇を退役させると発表した。本艦の退役をもって、現役のキャノン級護衛駆逐艦は全艦が退役した[2]。
栄典
ヘミンジャーは現役期間で以下の勲章を受章した。