ヘラクレイトス (リベーラの絵画)
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| スペイン語: Heráclito 英語: Heraclitus | |
| 作者 | ホセ・デ・リベーラ |
|---|---|
| 製作年 | 1615年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 107 cm × 79.5 cm (42 in × 31.3 in) |
| 所蔵 | プラド美術館、マドリード |
『ヘラクレイトス』(英: Heráclito、英: Heraclitus)は、スペインのバロック期の画家ホセ・デ・リベーラが1615年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。1734年に「リベーラの模写」作品として、ブエン・レティーロ宮殿のスペイン王室の財産目録に記載されている[1][2]。作品は19世紀にマドリードのプラド美術館に移されたが、近年までセビリア大学に寄託されていた[1]。現在はプラド美術館に展示されている[1][2]。
白髪交じりの顎髭を生やした初老の男性が机上の書物に向かい、ペンを持っている。よく見ると彼は両目から涙を流しており、そのことによって紀元前500年ごろにエフェソスで生まれ、その厭世的な人生観から後に「泣く哲学者」として定型化されたヘラクレイトスであることがわかる[1][2]。

本作は長い間作者不詳とされ[1]、様々な画家に帰属されていた[2]。2005-2006年にセビリアとビルバオで開催された展覧会には、リベーラの哲学者像との関連が指摘されながらもセビリアの初期自然主義の画家フランシスコ・エレーラ (父) 作『執筆する聖職者』として出品された[1]。しかし、その後、本作はプラド美術館で洗浄され、一連の「五感」を表す連作や『聖グレゴリウス』 (バルベリーニ宮国立古典絵画館、ローマ) などリベーラ初期のローマ時代 (1606年ごろ-1616年) の典型的な特徴を有することが判明し、彼の真筆であることが確認された。卓上の手と本だけを浮かび上がらせるコントラストの強い明暗法、骨太だがニュアンスに富んだ人物の造形、薄塗りの筆致などがその証となる特徴である[1]。
リベーラはローマ時代から2点のデモクリトスを描いており、画業の早い時期から古代哲学者の主題に関心を持っていたことが知られている。それらの作品や本作は、つぎはぎや穴だらけの衣服を纏った『デモクリトス』 (プラド美術館) など1630年代の「乞食」哲学者[3]とは異なり、ストア派的な清貧さと、知識人としての威厳を併せ持って表されている[1]。