ベネラ9号による金星表面の画像
1975年10月20日、ランダーはオービターから分離し、10月22日5時13分(UTC)に着陸した。着陸地点は、ベータ地域近くの北緯31.01°東経291.64°から半径150 kmの範囲で、巨礫に覆われた20°の坂であった。金星の大気圏へ突入した球体は、1,560 kgの重さで、ペイロードは660 kgであった[3]。
ランダーは、別惑星の表面画像を初めて地球に送信した探査機となった(火星を目指したバイキング1号に1年程先行した)[4]。ソビエト連邦の宇宙計画は、恐らくは金星の濃い大気のおかげで、金星への着陸は、火星への着陸よりも手順が少なかったことから、火星のランダーよりも金星のランダーで大きな成功を収めることとなった。
熱負荷を分散させるためには、液体循環が用いられた。このシステムと突入前の事前冷却により、ランダーは、オービターとの通信が回復した着陸53分後からの運用が可能となった[5]。降下中、熱の散失と減速は、半球状の殻と3つのパラシュート、円盤型ブレーキ、ドーナツ型圧縮金属着陸クッションで連続的に行われた。着陸地点は、ベネラ10号の着陸地点から約2,200 km離れていた。
ベネラ9号は、厚さ30 - 40 km、底の高さ30 - 35 kmの雲の測定を行い、また塩酸、フッ化水素酸、臭素、ヨウ素等を含む大気組成の測定を行った。その他の測定事項には、約9 MPaの表面気圧、485 ℃の温度、地球の中緯度の曇った夏の日に相当する表面の光レベル等がある。ベネラ9号は、金星表面の白黒テレビ映像を送信し、影があり、空気には塵がなく、30 - 40 cmの浸食がない様々な岩が存在することが示された。計画された360°のパノラマ画像は、2つのカメラのうち1つのレンズカバーが外れずに撮影出来ず、180°分しか撮影されなかった。この失敗は、ベネラ10号でも再発した。
- Temperature and pressure sensors
- Accelerometer
- Visible / IR photometer - IOV-75
- Backscatter and multi-angle nephelometer - MNV-75
- P-11 Mass spectrometer - MAV-75
- Panoramic telephotometers (2, with lamps)
- Anemometer - ISV-75
- Gamma ray spectrometer - GS-12V
- Gamma ray densitometer - RP-75
- Radio Doppler experiment