ベントレー・ベンテイガ
ベントレー社の乗用車
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コンセプトカー (ベントレー・EXP 9 F)

2012年3月、ジュネーブ国際モーターショーにてベントレー・EXP 9 Fとして発表された[1]。
このコンセプトカーには、最高出力・最大トルクが600bhp・800Nmの6.0 L W型12気筒ツインターボエンジンが搭載されていたが、同年4月に開催された北京モーターショーでは、V8エンジンやV6プラグインハイブリッドといった複数のパワートレインの選択肢があることが明かされた[1][2]。
初代 (2016年-)
| ベントレー・ベンテイガ Bentayga | |
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フロント(2022年改良型) | |
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リア(2022年改良型) | |
| 概要 | |
| 製造国 |
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| 販売期間 | 2015年 - |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 4-5名 |
| ボディタイプ | 5ドアSUV |
| エンジン位置 | フロント |
| 駆動方式 | 四輪駆動 |
| パワートレイン | |
| 最高出力 |
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| 最大トルク |
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| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 標準:2,995 mm / EWB:3,175mm |
| 全長 | 標準:5,125 mm / EWB:5,305 mm |
| 全幅 | 1,995 mm |
| 全高 | 1,710 mm |
| 車両重量 | 2,470 - 2,690 kg |
概要
2015年9月9日、ベントレーは、同社初のクロスオーバーSUVとして、ベンテイガを発表した[3]。一般公開は同年に開催されたフランクフルトモーターショーで行われた[4]。
車名は2015年1月に公表されており、カナリア諸島にあるグラン・カナリア島の岩山「ロケ・ベンテイガ(英語版)」や針葉樹林の「タイガ」などに由来する[4][5]。
コンセプトカー「EXP 9 F」の特徴の多少は踏襲されたが、変更が加えられた形となっており、丸形のLED4灯ヘッドライトや大きなマトリックスグリルなどベントレーらしいデザインとなっている[4][6]。
発売時には、ロサンゼルスモーターショーで公開された合計608台限定の「ファースト・エディション」が登場した。
2018年1月12日、V8エンジンを搭載した「ベンテイガV8」を発表[7]。
2018年3月5日、ハイブリッドパワートレインと外部からの充電機構を搭載した「ベンテイガ ハイブリッド」を発表[8]。
2019年2月27日、最高出力635psのエンジンを搭載した「ベンテイガ スピード」を発表[9]。
売れ行きはかなり好調で、2019年には、ベントレーの世界の販売台数の45%を占めるまでになった。
パワートレイン・構造
ローンチ当初は、エンジンには6.0L W12ツインターボエンジンが搭載され、最高出力は608ps、最大トルクは91.8kgm。
その後はパワートレインのラインナップに、4.0 L V8ツインターボエンジン(最高出力550PS、最大トルク770Nm)、モーター+V6(最高出力462PS、最大トルク700Nm)が追加された。
2024年には、ベントレーの電動化戦略に伴い、W12エンジンが廃止となった。他車種同様、ベンテイガも、それ以降はV8とハイブリッドのみの設定となった[10][11]。
基本コンポーネントとして、フォルクスワーゲングループ(VW)の共通アーキテクチャー「MLB Evoプラットフォーム(英語版)」を採用している。同プラットフォームは、グループのフォルクスワーゲン・トゥアレグ、ポルシェ・カイエン、ランボルギーニ・ウルス、アウディ・Q5-Q8、アウディ・A4-A8でも使用されている。四駆であるが、後輪にトルクを分配し、FRのような操縦性を有している。
日本市場での発売
2016年6月9日、ベントレー モーターズ ジャパンがベンテイガを発表[4]。納車は同年第4四半期からで、価格は2695万円であった[3]。
2017年5月1日、限定車「ベンテイガ オニキス エディション」を発表。30台限定[12]。
2019年5月10日、最高出力635psのエンジンを搭載した「ベンテイガ スピード」を発表[13]。
2022年10月20日、 3.0L V6ハイブリッドを搭載するSとアズールを発表[14]。
2020年のマイナーチェンジ、2024年の前述したのW12エンジンの廃止を経た、2025年10月時点のグレードは、「ベンテイガ A」、「ベンテイガ」、「ベンテイガ S」、「ベンテイガ アズール」「NEW ベンテイガ スピード」となっている。パワートレインは4.0 L V8ツインターボ、およびモーターを組み合わせた3.0 L V6 ターボから選択できる。さらにロングホイールベース車(EWB)としてEWB A、EWB、アズール、マリナーが展開されている[15]。
生産・組み立て
発表前の2013年の段階から、VWはベンテイガが採用しているプラットフォームをベースにした他の車種が生産されているスロバキアのブラチスラヴァ工場での生産を行う予定であった。イギリス政府が、同社に対し働きかけなどを行った結果、同社は英国政府と合意し、英国内のクルー工場で生産することとなった。また、ベントレーは、クルー工場に8億ポンドを投資すると同時に、ベンテイガの生産を支えるために、1000人の新規雇用を行っている[16][17][18]。
2015年11月17日、量産車第1号車がラインオフした。出荷に際しては工場の従業員のほか、当時の英国首相であったデーヴィッド・キャメロンも駆けつけた[19]。
2020年のマイナーチェンジ(フェイスリフト)
2020年6月30日、ベントレーはマイナーチェンジを実施し、大幅にデザインを刷新した[20]。
フロントはマトリクスグリルが大型化され、「コンチネンタルGT」や「フライングスパー」に近い、存在感のあるデザインになった。また、左右各82個のLEDを内蔵しているクリスタルカットガラスのようにデザインされた楕円形のヘッドライトは、新設計となっている。その他ボンネットフードやバンパーの形状にも変更が加えられている。さらに、ホイールも新デザインとなっている[20][21][22][23]。テールランプはコンチネンタルGT同様、細い楕円形になった。テールゲートも開口部の形が変更され、側面に回り込むように、より大きいものとなっている。また、従来型ではナンバープレートはテールゲートの中央部にあったが、バンパーに装着されるように変わった[20][22][23]。
インテリアに関しては、ステアリングホイールやドアトリムなど主要なパーツはほとんどデザインが一新され、ラグジュアリー感や機能性が向上した。また、シートに関しては完全新設計で、後席の足元のスペースが、最大で100mm広くなった(シート設定により異なる)。さらに、最新のインフォテインメントシステムを設定し、10.9インチディスプレイが装備される。加えて、USBタイプCポートやワイヤレスチャージャーなどが標準装備され、コネクティビティが大幅に改善された[20][21][22][23]。
5人乗りが標準であるが、後席の左右が独立した4人乗りや3列タイプの7人乗りも選択することができる[20]。
パワートレインは、V8エンジン(550 PS・770 Nm)のみが設定されている[22]。
- フロント(変更前)
- リア(変更前)
- フロント(変更後)
- リア(変更後)
ヴァリエーション
ベンテイガ・スピード

2019年3月、ジュネーブモーターショーで公開された。ベンテイガのトップパフォーマンスモデルで、通常の6.0L W12エンジンにチューニングを施し、出力は608PSから634PSまで引き上げられている。最大トルクは変更されなかった。デザインやインテリアも、このグレード専用のものとなっている[9][24]。加速に関しては劣るものの、ランボルギーニ・ウルスが持つ304.97km/hという記録を上回る、305.78km/hという当時のSUVの最高速度の記録を樹立した[24]。
2020年8月12日、同年6月のマイナーチェンジに伴い、スピードも改良版が発表された。世界初となる48Vの電動アクティブロールコントロール技術を導入し、走行時のロールを抑える[25]。
2021年11月25日、日本市場への導入が発表された[26]。
2025年6月2日(英国・現地時間)、新型V8を搭載した「ベンテイガ スピード」を公開した。日本語公式サイト上のグレード名は、「NEW ベンテイガ スピード」となっている[27]。2024年にW12エンジンが廃止されたため、チューニングされた4.0L V8ツインターボエンジを搭載している。最高出力は650PS、最大トルクは850Nmとなっている。また、メーカー公表値によると最高速度は310km/hである[28]。また、ベントレー史上初の23インチのホイールも選択可能であった[27]。
ベンテイガ S

2021年5月25日(英国・現地時間)、新たなグレードとして「ベンテイガS(Bentayga S)」が発表された。ベントレーによると、敏しょう性と存在感をアップさせたグレードになっているという。
外観のデザインは、通常版と比較して、よりスポーティーなものとなっている。内装には、シートクッションやシフトレバー、ステアリングホイールなどにアルカンターラが多用されている。乗車人数は4人・5人・7人から選択が可能。発売当初の日本での価格は2690万円であったが、2025年10月現在ではV8が3043万円、ハイブリッドが2969万円となっている[15][29][30]。
発表当初、パワートレインは4.0 L V型8気筒DOHC直噴ツインスクロールターボ(最高出力550PS、最大トルク770Nm)のみが搭載されていた[30]。電動式アクティブロールコントロールシステム「ベントレーダイナミックライド」を標準装備し、またスポーツモードの性能が向上しエアサスペンションの減衰力が15%増加しているため、ロールが抑制されている[29]。
2022年9月28日、「ベンテイガ S ハイブリッド」が登場した。通常版「ベンテイガ ハイブリッド」の性能を向上させ、“Eモーター”(ジェネレーターとしても機能)の最高出力が128 PSから136 PSに引き上げられた[31]。
ベンテイガ アズール

2022年5月25日(英国・現地時間)、ベントレーは新グレードとして、「アズール(Azure)」を設定した[32]。
このグレードは、ベンテイガを含む、コンチネンタルGTやフライングスパーなど全車に同時に導入された。アズールは、長距離移動における、快適性やウェルビーイングを重視したグレードとなっており、パフォーマンスを重視した「スピード」とは対照的な仕様となっている[32][33]。
内装には、「ウェルネス・キルティング」というデザインが含まれヒーターとベンチレーション機能のある22段階調整可能なシートが装備され、内外装には「アズール」専用のバッジや刺繍が施されている。また、下部のグリルはクロム仕上げとなっており、ホイールは10スポークの22インチのアズール専用のものとなっている[32][33]。
また、アクティブアンチロールシステムを搭載し、コーナリング時には0.3秒で最大1300Nmのトルクを発生させ、ロールを軽減する。加えて、アダプティブクルーズコントロールやレーンアシスト、トラフィックアシストといった運転支援技術も装備される[32][33]。
ベンテイガ EWB

2022年5月10日(英国・現地時間)、ベンテイガのロングホイールベース版である「ベンテイガ エクステンデッド ホイールベース(Extended Wheelbase)」が発表された[34]。
ベースとなっているのは通常版のベンテイガであるが、ホイールベースを180mm延長し、3175mmとなっている[34]。基本的には通常版のBピラーとリアアスクルの間に、この180mmを追加した形となっている。しかし、ベントレー社によれば、単なる延長ではなく、2500点の新部品と1億ドルを費やしたモデルになっているとのことである[35]。また、EWBは、かつてのフラッグシップサルーンであった「ミュルザンヌ」の後継だとベントレーは謳っている[34]。
外観については、通常版のグリルはマトリックスグリルであるのに対し、EWBはフライングスパーから着想を得た垂直ベーングリルが装備され[36]、パノラマサンルーフは、通常版と比較して125mm後方に位置している[34][35]。また、EWBには専用デザインの22インチ10スポークホイールが装備されている[35]。
内装においては、延長分は後部座席部分に充てられ、通常版よりも足元が広くなっており、後部座席部分は競合となるランドローバー・レンジローバーLWBやロールスロイス・カリナンよりも広くなっている[35][37]。
