ペガシステムズ

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Pegasystems Inc.
種類 株式会社
市場情報 S&P 400 構成銘柄
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
マサチューセッツ州ウォルサム (マサチューセッツ州)
設立 1983年
業種 情報・通信業
代表者 アラン・トレフラー
売上高 増加 15.8億 USD(2025年)[1]
営業利益 増加 2.45億 USD(2025年)[1]
純利益 増加 1.86億 USD(2025年)[1]
総資産 増加 16.5億 USD(2025年)[1]
従業員数 5,472(2025年12月31日時点)[1]
外部リンク https://www.pega.com/
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ペガシステムズ英語: Pegasystems Inc.)は、米国マサチューセッツ州ウォルサムに本拠を置くグローバルソフトウェア企業である。1983年にアラン・トレフラーによって設立され、ビジネス向けのワークフロー自動化、生成AIを活用した意思決定、および顧客エンゲージメントのためのプラットフォームを提供している。1996年よりNASDAQに上場している。2022年5月に本社をケンブリッジ (マサチューセッツ州)から現在のウォルサム (マサチューセッツ州)に移転した。 同社の製品は、金融、保険、ヘルスケア、通信、政府機関など多くの業界で利用されている[2]

創業から株式公開まで

ペガシステムズは、当時27歳だった創業者のアラン・トレフラーにより、1983年にマサチューセッツ州ケンブリッジで設立された[3]。創業当初は、アメリカン・エキスプレスなどの大企業向けにケース管理ソフトウェアの提供に注力した。1996年には新規株式公開および二次株式公開を経て、NASDAQにPEGAのティッカーシンボルで上場した。

2010年代の拡大戦略

2010年代には、積極的な企業買収を通じて事業を拡大した。2010年にはエンタープライズソフトウェア企業のChordiantを約1億6150万ドルで買収[4]し、顧客関係管理(CRM)技術を統合してオンライン研修、通信、ヘルスケア市場へ参入。2013年にはモバイルアプリケーション開発のAntenna Softwareを2770万ドルで買収[5][6]し、海外拠点も獲得した。

2014年には、クラウドサービスを強化するため、北米とインドのネットワーク事業に投資した[7]。さらに、テキストマイニングおよび分析ソフトウェアMeshLabs[8]と、コブラウジングツールのFireflyを買収した[9]。2015年にはロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)を専門とするOpenSpan Inc.を買収[10]し、その技術を自社の製品に組み込んだ。その後も、ビジネスアナリティクス企業のInfruid Labs[11]や、デジタルメッセージングプラットフォームのIn The Chatを買収[12]し、多角的な事業展開を進めた。 また、HexawareNIIT Incessant Technologiesタタ・コンサルタンシー・サービシズインフォシスウィプロHCLテクノロジーズアクセンチュアコグニザントなどのITサービス企業と積極的なパートナーシップを築いた。

2020年以降

2020年には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに対応するため、金融機関向けの緊急融資管理アプリケーションを開発するなど、社会貢献活動にも注力した。同年、ボストンを拠点とするパンクバンドドロップキック・マーフィーズフェンウェイ・パークで開催した慈善コンサートを後援[13]し、70万ドル以上の支援基金を集めた。

2021年1月には、音声通話をリアルタイムで分析するクラウドサービスを提供するQurious.ioを買収[14]。同年、本社をマサチューセッツ州ケンブリッジからマサチューセッツ州ウォルサムに移転した。また、ライダーカップの公式サプライヤーとなり、プロゴルファーのスポンサーを務める[15]など、スポーツ分野でのマーケティングも開始した。

2022年5月、競合企業であるアピアン・コーポレーションから営業秘密不正流用を理由に訴えられ、20億3600万ドルの損害賠償を命じられる陪審員評決が下されたが、ペガシステムズは控訴を提起している[16][17]。同年には、プロセス・マイニング企業であるブラジルEverflowを買収[18]し、ハイパーオートメーション事業を強化した。

2025年、ペガシステムズは、AI主導のエンタープライズ変革戦略を加速させた。2025年第2四半期決算では、年間契約額 (ACV) が前年同期比で16%増加し、Pega Cloud ACVは恒常為替レートベースで25%増加するなど、クラウド事業への移行が順調に進んでいることを示した[19]。また、フリーキャッシュフローは2025年上半期で2億8600万ドルに達し、前年比で30%以上の成長を達成した[20]。製品面では、エージェント型のケイパビリティ(Agentic Capabilities)をネイティブに組み込んだ業界初のPega Smart Investigate Agentic Automation(ペイメント例外・調査ソリューション)を発表するなど、AIを活用したエージェント技術をワークフローに応用する動きを加速させている[21]。また、ガートナーの「セールスフォースオートメーションプラットフォーム向けクリティカルケイパビリティ」レポート(2025年)において5年連続でB2Bセールスのユースケースで最高スコアを獲得するなど、アナリストからも高い評価を受けている[22]

製品とサービス

Pega Infinity

ペガシステムズの主要製品は、Pega Infinityというアプリケーション群である。これは、AI、ローコード開発、および業務自動化の機能を統合したプラットフォームであり、企業が複雑な業務プロセスを効率化し、顧客体験を変革するための包括的なソリューションを提供する[23]。Pega Infinityは、継続的に進化しており、最新バージョンであるPega Infinity'25ではエージェント型AIなどの最先端技術が取り入れられている[24]

Pega Infinityは、以下の主要製品で構成されている。

  • Pega Platform:業務アプリケーションを構築・実行するための基盤となるローコードプラットフォームである。業務の自動化と意思決定のためのエンジンを搭載している[25]
  • Pega Customer Decision Hub:AIが顧客一人ひとりの状況を分析し、コンテキストに基づいて最適な「次善の行動(Next Best Action)」をリアルタイムで提示するツールである[26]
  • Pega Customer Service:顧客からの問い合わせ対応プロセスを効率化する顧客関係管理 (CRM) 製品である。AIが最適な回答や手順を提示することで、顧客満足度の向上と業務負担の軽減に貢献する[27]

Pega Infinityを用いることで以下のことが実現できる。

  • 業務プロセスの自動化と変革:電話、メール、チャットなど、複数のチャネルからの問い合わせを一元管理し、その後の契約手続きやサービス変更といったバックエンド業務まで一連のワークフローとして自動で処理する。
  • ローコード開発:プログラミングの知識がなくても、直感的な操作で業務アプリケーションを迅速に作成・変更できる。現場のニーズに合わせたアジャイルなシステム構築を可能にする。
  • 高度なAI意思決定:PegaのAIは、顧客との会話や行動をリアルタイムで分析し、次に取るべき最適な行動を提案・実行する。最新のバージョンでは、AIが自律的にタスクを完了するエージェント技術の活用が強化されている[28]

クラウドサービス

Pega Cloudを利用すれば、自社でサーバーを構築・管理することなく、Pegaの製品をクラウド上で手軽に利用できる[29]。Pegaのアプリケーションは、Google CloudMicrosoft AzureAmazon Web Servicesといった主要なパブリッククラウド上でも動作する。ペガシステムズは、Amazon Web Servicesと戦略的なパートナーシップを締結しており、AWSの各種サービスとの連携を深めることで、顧客のクラウド移行とデジタルトランスフォーメーションを支援している[30]

生成AI(Pega GenAI)

2023年に発表され、Pega Infinityに統合されたPega GenAIは、生成AIの機能を活用して、生産性と業務変革を支援する[31]

  • Pega GenAI Blueprint:アプリケーションの企画・設計をAIがサポートするツール。作りたいアプリの目的や機能を説明すると、AIが最適な設計案やワークフローを提案する[32]
  • Pega GenAI Knowledge Buddy:社内に蓄積されたマニュアルや資料を利用して、ユーザーの質問に回答するAIアシスタント。回答の根拠となる情報源が明確に示される[33]
  • Pega GenAI Socrates:Pegaソフトウェアの使い方を教えるAIチューター。対話を通じてユーザーのスキルレベルやニーズを把握し、個別に最適化された学習プロセスを提供する[34]

認定資格

Pegaでは、ビジネス要件の定義からシステム設計、AI活用による意思決定構築まで、Pegaプラットフォーム活用に必須の専門スキルを証明する認定資格を提供している[35]

Pega認定資格一覧
認定資格名(英語) 認定資格名(日本語) 対象となる役割 概要
Certified Pega System Architect (PCSA) 認定Pegaシステムアーキテクト アーキテクト Pegaアプリケーションの設計および構築における基本的なスキルを証明する。ケース管理、データ統合、ユーザーインターフェース(UI)構成など、ローコード開発の基礎を習得していることを示す。
Certified Pega Senior System Architect (PCSSA) 認定Pegaシニアシステムアーキテクト シニアアーキテクト PCSAの上位資格であり、より大規模かつ複雑なPegaソリューションの設計、構築、展開を行うための高度なスキルを証明する。
Certified Pega Lead System Architect (PCLSA) 認定Pegaリードシステムアーキテクト リードアーキテクト Pega認定資格の最高峰であり、Pegaソリューション全体のアーキテクチャ設計と技術的リーダーシップを発揮するエリートレベルの専門能力を証明する。
Certified Pega Business Architect (PCBA) 認定Pegaビジネスアーキテクト ビジネスアナリスト ビジネス要件の分析、設計、およびPegaアプリケーションの設計・構築への参画能力を証明する。Pega Expressメソドロジーに基づき、ビジネス仕様をアプリケーションに落とし込むスキルを持つ。
Certified Pega Decisioning Consultant (PCDC) 認定Pegaデシジョンニングコンサルタント デシジョンニングコンサルタント Next-Best-Action(次善の策)パラダイム、デシジョン戦略(決定戦略)の設計原則、および予測分析を適用するスキルを証明する。
Certified Pega Lead Decisioning Architect (CPLDA) 認定Pegaリードデシジョンニングアーキテクト リードデシジョンニングアーキテクト Next-Best-Action戦略の設計、実装、スケーリングを主導する最上級資格である。エンタープライズレベルの意思決定ソリューション(Pega Customer Decision Hub)のアーキテクチャ設計と戦略的リーダーシップを発揮する能力を証明する。
Certified Pega Data Scientist (PCDS) 認定Pegaデータサイエンティスト データサイエンティスト Pegaの意思決定戦略内で、予測分析、適応型分析、テキスト分析などのデータサイエンス技術を構築・シミュレーションする能力を証明する。
Certified Pega Customer Service Developer (PCSD) 認定Pegaカスタマーサービス開発者 顧客サービス開発者 Pega Customer Serviceソリューションの構成と実装に必要なスキルを証明する。チャネル統合、知識管理、サービスケースの構成などが含まれる。
Certified Pega Robotics System Architect (PCRSA) 認定Pegaロボティクスシステムアーキテクト RPA開発者 ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)およびワークフォース・インテリジェンスのスキルを強化したいシステムアーキテクトおよびソフトウェア開発者を対象とする。

ペガジャパン株式会社

脚注

外部リンク

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