ホウライエソ属

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ホウライエソ属(ホウライエソぞく、学名:Chauliodus)は、ワニトカゲギス目の下位分類群の1つ。ワニトカゲギス科に分類されるが、独自のホウライエソ科とする場合もある[2]。主に中深層域に生息し、細長い針のような歯と、蝶番のある下顎が特徴である。体長は30cmを超える。世界中の熱帯から温帯海域にかけて分布し、日周鉛直移動を行う。生物発光を行い、腹側に発光器が存在する。中深層域にも表層の1%とわずかながら光が届くため、発光によって捕食者からの発見を避けていると考えられる[3]

FishBaseによると、2025年時点で以下の9種が知られている[4]

中新世後期の地層から、以下の化石種が発見されている。

分布と生息地

中深層から漸深層にかけて生息し、海底カルデラでは優占種となっている。特に八丈島の北西に位置する黒瀬海穴では、本属魚類の個体群密度が世界最大となっている[7]日周鉛直移動を行い、夜間には摂餌の為、獲物の個体数が多い場所へと移動する[8]。ただし、全ての個体が毎晩日周鉛直移動を行う訳では無い。代謝が低いため、毎日摂餌を行う必要が無いと考えられる。海域によって生息進度は異なるが、これは本属魚類が12-15℃以上の水温に適応できない為である。熱帯では常に水深400m以深に生息し、鉛直移動は少ないが、温帯では活発に鉛直移動を行い、しばしば表層にも現れる[9]。ホウライエソおよび Chauliodus pammelas は、大きさによって生息水深が異なる[10]。小型個体は浅場に、大型個体は水深500m以深の深場に生息する。夜間には大型個体も浅場に浮上することがある[9]。生息水温は4-14.5℃と幅広く、一日に7℃もの急激な水温変化にも耐えることが出来る[7]イタリア地中海西部、アドリア海ギリシャエーゲ海トルコレバント海から記録がある。アルジェリア沖やチュニジア北部の沖合からも稀に報告がある[11]

形態

大きな牙状の歯を持ち、脳に達するほど長い[12]。ホウライエソの標本を調査した結果、標準体長は64.0-260.0mm、平均体長は120.3mm、平均体重は5.66gであった[13]。眼の大きさと比率は、成長しても一定である。網膜では桿体細胞が複数の層を形成しており、一層しかない他の脊椎動物とは異なる[14]背鰭第一条は長く、先端に発光器があり、筋肉の動きで前方に倒すことも出来る[12]。体には5列の鱗が並ぶが、剥がれやすく、液浸標本では溶ける可能性があるため[15]、鱗が無いと考えられていたこともあった[12]

生態

出典

関連項目

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