ホッグジカ

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ホッグジカ
ホッグジカ
ホッグジカ
Axis porcinus
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EN.svg
Status iucn3.1 EN.svg
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 偶蹄目/鯨偶蹄目
Artiodactyla/Cetartiodactyla
: シカ科 Cervidae
亜科 : シカ亜科 Cervinae
: アクシスジカ属 Axis
: ホッグジカ A. porcinus
学名
Axis porcinus
(Zimmermann, 1780)
シノニム

Hyelaphus porcinus (Zimmermann, 1780)

和名
ホッグジカ[2]
英名
Indian hog deer
現在の分布(緑)と地域絶滅英語版または絶滅寸前に陥っている生息地(赤枠)。

ホッグジカAxis porcinus)は、哺乳綱鯨偶蹄目シカ科シカ亜科アクシスジカ属に分類されるシカの一種[3]

4つの亜種が確認されている[3]

「ホッグ(Hog)」とは英語でブタを意味しており、後述の通り本種の体型や走り方にはブタやイノシシを連想させる部分がある[3]

分布

インドアッサム州にある世界自然遺産カジランガ国立公園に生息する個体。

中国大陸からインド亜大陸北部、インドシナ半島の一部にかけて分布する[3]

中国インドネパールブータンバングラデシュミャンマーカンボジアラオスベトナムタイなどに分布していたが、各地での個体数の減少を経て、現在は種自体が絶滅危惧種に指定されている。これらの生息地の中には、各国内の個体群が地域絶滅英語版した可能性があるほどに生息状態の悪化が著しい国々も存在する[4][5]

スリランカオーストラリアアメリカ合衆国に移入され、これらの地域では外来種として野生化(英語版)している。また、ヨーロッパの公園にも導入されている[3]

形態

肩高60-75センチメートル、頭胴長105-115センチメートル、尾長20センチメートル、角長60センチメートル弱、体重45-50キログラム前後とシカとしては中型である。体長と比較して低い体高が特徴であり、背部が丸みを帯びていることも相まってイノシシブタを思わせる体型をしている。オスの枝角は3尖になる[3]

褐色または黒褐色の体毛を持ち、成獣の夏毛や小鹿の体毛には白斑が見られる。首には状の毛を持たない[3]

生態

森林部や茂みなどを頻繁に利用する。
仔鹿に授乳する母鹿。

平地の森林の外縁、河川の岸、中州などの茂みなどが主な生息環境である[3]。体型だけでなく走り方もイノシシに似た部分があり、走行時にはシカ類としては珍しく跳躍せず、頭部を低く保ち這うような姿勢のまま草むらの中を移動する[3]

警戒心が非常に強く、視覚・聴覚・嗅覚のすべてが発達していることもあって人間が野生個体に近づくのは容易ではない。同種間においても単独性が強く。大規模な群れを形成せず、群れを作っても小規模になる傾向が見られる。気温の高い地域では、日中は茂みに隠れて避暑し、主に朝と夕方に採餌を行う。この時間には他の時間帯よりも多くの個体が集まる場合がある[3]

例年の9月10月の前後にかけて繁殖期を迎え、この時期のオスは顕著に凶暴化する。メスは220-335日程度の妊娠を経て4月から5月頃に1頭または双子の仔鹿を産む[3]

約12 - 17年生きる[3]

人間との関係

タイトゥンルイライ英語版自然保護区で撮影されたオス。

生息地の減少と分断、密猟を含む狩猟、政治的混乱などの人為的な原因によって分布の各地で個体数の激減が顕在化しており、中国ラオスベトナムタイでは地域絶滅英語版した、または絶滅寸前とみなされている[4][5][6]

カンボジアでは1970年代にカンボジア内戦の影響で地域絶滅したと考えられていたほどに生息数が減少し、2006年クラチエ州メコン川西岸部で、2008年ココン州で再発見されるまで同国内での野生生息は確認されてこなかった[4]。本種の他にも争乱によって多数の野生動物の個体数が著しく減少しており、情報不足のインドシナヒョウ英語版を除けばアジアゾウターミンジカインドシナトラシャムワニもホッグジカと共に一時は同国内から完全に消え去ったとみなされ、コープレイにいたっては種自体が絶滅した可能性がある[6]。2020年代のカンボジアでは発見数が増加しているものの、依然として個体数は少なく絶滅危惧の状態に置かれており、クラチエ州全体でも総個体数は100頭未満と推測されている[4][5]。これを受けて。2024年末には、政府関係者の協力の下に翌2025年からの開始を視野に入れた、世界自然保護基金が主導する本種の保護の10カ年計画が策定された[5]

関連画像

脚注

外部リンク

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