ボケ (植物)
バラ科ボケ属の落葉低木
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ボケ(木瓜[3]、学名: Chaenomeles speciosa)は、バラ科ボケ属の落葉低木。日本に自生するボケは、クサボケといわれる同属の植物。
| ボケ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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満開のボケの花(2007年4月13日) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Chaenomeles speciosa (Sweet) Nakai (1929)[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| flowering quince |
名称
分布・生育地
形態・生態
落葉の低木で[6]、樹高は1 - 2メートル (m) [4]。株立ちになり茎は叢生してよく枝分かれし[6][3]、若枝は褐色の毛があり、古くなると灰黒色。樹皮は灰色や灰褐色で皮目があり、縦に浅く裂け、小枝は刺となっている[4][3]。
葉は長楕円形から楕円形で互生する[6]。葉身は長さ5 - 9センチメートル (cm) で、鋭頭でまれに鈍頭、基部はくさび形で細鋭鋸歯縁[6]。葉の付け根に腎臓形の托葉がつく[6]。
花は3 - 4月に葉が芽吹くよりも先に、ふっくらした朱色の5弁花を咲かせる[4][6]。短枝の脇に数個つき、径2.5 - 3.5 cm。様々な品種があり、花色は淡紅、緋紅、白と紅の斑、白などがあり、雄性花と雌性花がある[6]。秋に結実する果実は楕円形で、直径は約3 - 10 cmほどになる[4][6][7]。7 - 8月ごろに熟して[7]、果皮は黄色味を帯びて落果する[6]。
冬芽は互生し、葉芽は三角形、花芽は球形で仮頂芽は葉芽であることが多く、クサボケよりも大きい[3]。
同類種に栽培種で中国産のカリン、野生種で日本産のクサボケがある[4][6]。
- 花(緋紅)
- 花(白と紅の斑)
栽培
利用
果実にはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの有機酸類と果糖が含まれていて、有機酸類には制菌作用があるとされ、腸内が酸性化するほど多く内服すると、細菌は弱アルカリ性(pH7以上)で繁殖するため増殖を止める働きがあるといわれる[4]。また、有機酸類には鉄分の吸収促進に役立つとも考えられている[4]。
果実は木瓜(もっか)と称される生薬になり、8 - 9月ごろの落果する前の青い未熟果実を採取して、水洗い後に輪切りにしたものを天日乾燥して調製される[4][5][6]。補血、強壮、疲労回復、咳止め、食あたりのほか、筋肉のひきつり(腓返り)、暑気あたりに効用があるといわれ、乾燥果実1日量5 - 10グラムを水200 - 600 ccにて半量になるまで煎じて、3回に分けて服用する用法が知られている[5][6]。ただし、胃腸に熱があるときは禁忌とされる[5]。
香りのよい果実を使って、果実酒やジャムにも利用される。ボケ酒と呼ばれる果実酒にすることもあり、果実の2 - 3倍量のホワイトリカーまたは35度の焼酎に漬け込んで、冷暗所に半年から1年置いて作られる[4][6]。果実酒にも咳やのどの痛み、疲労回復、滋養保健、低血圧、不眠症などの薬効があるといわれ、就寝前に盃1杯ほど服用される[4][7]。
クサボケ
クサボケ(草木瓜[3]、学名: Chaenomeles japonica、英: Japanese quince)は、バラ科ボケ属の一つ。落葉低木[11]。ボケの野生種で、山野や川の土堤、陽当たりのよい草むらなどに生える[3][12]。和名の由来は全体に小型のため草に見立てられて名付けられた[4]。別名でシドミ[11][12]、ジナシとも呼ばれる。白花のものを白花草ボケと呼ぶ場合もある。矮性の園芸品種が「長寿梅」と呼ばれ盆栽にされている。
本州の関東地方以西、四国、九州に分布し、山野の日当たりの良い斜面などに生える[11]。自生するボケ属は、クサボケ一種だけである[11]。
樹高30 - 100センチメートル (cm) ほど[11]。幹は地面を這うか斜上する[3]。樹皮は灰褐色で、皮目があり滑らかで小枝が変化した棘がまばらにあり、若い枝には粗い毛が生えている[3][12]。実や枝も小振り。葉縁に細かい鋸歯がある[11]。
花期は4 - 5月で、しばしば葉よりも早く開花する[11]。花の直径が25ミリメートル (mm) ほどの赤朱色の一重咲きがかたまってつくのがふつうであるが、まれに白花や八重咲きもある[11]。雄花と両性花があり、花弁は5個で雄しべが多数つき、両性花の花柱は5個ある[11]。
果期は10月[11]。果実は直径3 cmの球形で黄色く熟し[11]、ボケやカリン同様に良い香りを放ち、未熟な果実を果実酒の材料にする[12]。また果実にボケ同様の薬効があり、日本産の意で和木瓜(わもっか)と称される生薬となり、木瓜(もっか)と同様に利用される[4][5][6]。果実酒はクサボケ酒と呼ばれ、果実の3倍量の焼酎に漬け込まれて作られる[4]。減少傾向にある。
冬芽は互生し、葉芽は三角形、花芽は球形で仮頂芽は葉芽であることが多い[3]。