マクラーレン・GT
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マクラーレン・GT (McLaren GT ) はイギリスの自動車メーカーのマクラーレン・オートモーティブが製造・販売していたグランドツアラーである[1]。
また、後継モデルであるマクラーレン・GTS (McLaren GTS) についても記述する。
概要
| マクラーレン・GT P22GT | |
|---|---|
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GT フロント | |
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GT リア | |
| 概要 | |
| 製造国 |
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| 販売期間 |
2019年 - 2024年 (GT) |
| デザイン | ロバート・メルヴィル |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 2名 |
| ボディタイプ | 2ドア クーペ |
| エンジン位置 | ミッドシップ |
| 駆動方式 | 後輪駆動 |
| プラットフォーム | MonoCell II-T カーボンファイバー製モノコック |
| パワートレイン | |
| エンジン | M840TE型 3,994 cc V型8気筒DOHC dual VVTツインターボ |
| 最高出力 | 620 PS (456 kW) / 7,000 rpm |
| 最大トルク | 64.2 kgf・m (630 N・m) / 5,500 - 6,500 rpm |
| 変速機 | 7速DCT |
| サスペンション | |
| 前 | ダブルウィッシュボーン |
| 後 | ダブルウィッシュボーン |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,675 mm |
| 全長 | 4,685 mm |
| 全幅 | 1,925 mm |
| 全高 | 1,215 mm |
| 車両重量 |
1,530 kg (前後重量配分:42.5 / 57.5) |
| その他 | |
| WLTC燃費 Co2排出量 |
8.4 km/L 270 g/km |
| タイヤサイズ |
前:225/35R20 後:295/30R21 |
| 系譜 | |
| 後継 | マクラーレン・GTS |
2019年5月15日(英国・現地時間)、マクラーレン社はGTを発表した[2]。また、実車の公開は「トップマルケス2019(Top Marques 2019)」(英語版)で行われた[3]。
上記の発表より以前、同年のジュネーブモータショーでグランドツアラーを発表することを公表していた[4]。また、日本での公開は、同年6月20日に東京都渋谷にある「jing」において行われた[5]。
GTは、同社初のグランドツアラーである。マクラーレンが投資している「Track25」ビジネスプランの第4のニューモデルとなる。また、他のラインナップと比較しても荷室が、かなり広いことも、このGTの特徴の一つである[2][6][7]。
構造・パワートレイン
シャシーは、570Sやそのシリーズでも採用された「モノセルII」の改良版で、新開発のリア・アッパーストラクチャーを組み込んだ「モノセルII-T (MonoCell II-T)」と呼ばれるカーボンファイバー製のモノコックを使用している。名前の「T」はツーリングを意味する。また、前後のクラッシャブルゾーンにはアルミニウムが用いられている。さらに、カーボンファイバー製コアを構造に高い強度をもたせたため、ガラス張りのCピラーとリアウォーターウィンドウをデザインに組み込むことが可能となった。後方の視界が広くなったことで、広いキャビンにたくさんの光が差し込む設計となっている。テールゲートに関しては電動開閉式となっている(オプション)[2][6][8][9]。
エンジンは、720Sに搭載されているM840T型から派生した4LのM840TE型90度V型8気筒DOHCツインターボエンジンを搭載している。このエンジンはM840T型よりも小型のツインスクロールターボを採用し、ピークパフォーマンスはスーパーシリーズより抑えられたものの、低回転域でのパフォーマンスとレスポンスが向上した。GTは最高出力620 PS (456 kW) / 7,000 rpm、最大トルク64.2 kgf・m (630 N・m) / 5,500 - 6,500 rpmを発揮する。[2][10]
サスペンション
サスペンションシステムも720Sから派生している。フロントアクスルとリアアクスルにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、プロアクティブダンピングコントロールと呼ばれるシャーシコントロール、アクティブダンピングを搭載している[9]。
パフォーマンス
マクラーレンの公称値によるとGTの最高速度は326 km/hで[11]、0 - 100 km/hが3.2秒[12]、0 - 200 km/hが9秒、0 - 400 mが11秒。
インテリア

GTはフロントに150 L、リアに420 Lの収納を備えていて[13]、フルサイズのゴルフクラブを収納できる。ナッパレザーは標準装備だが、スコットランドのブリッジオブワイル製のレザーも選ぶことができ、将来的にはカシミアを選択できるオプションも追加される[6]。新しいコンフォートシートは肩パッドと背もたれのサポートが強化され、パイオニアモデルとラックスモデルには標準でシートヒーターが装備される。メーターパネルは、コンフォート、スポーツ、トラックのそれぞれのモードによって表示が変化し、センターコンソールの7インチタッチスクリーンも連動して変化する。
マクラーレン・GTS(2024年 - )
| マクラーレン・GTS | |
|---|---|
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GTS フロント | |
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GTS リア | |
| 概要 | |
| 製造国 |
|
| 販売期間 | 2024年 - (GTS) |
| ボディ | |
| 乗車定員 | 2名 |
| ボディタイプ | 2ドア クーペ |
| エンジン位置 | ミッドシップ |
| 駆動方式 | 後輪駆動 |
| プラットフォーム | MonoCell II-T カーボンファイバー製モノコック |
| パワートレイン | |
| エンジン | M840TE型 3,994 cc V型8気筒DOHC dual VVTツインターボ |
| 最高出力 | 635 PS (467 kW) / 7,500 rpm |
| 最大トルク | 64.2 kgf・m (630 N・m) / 5,500 - 6,500 rpm |
| 変速機 | 7速DCT |
| サスペンション | |
| 前 | ダブルウィッシュボーン |
| 後 | ダブルウィッシュボーン |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,675 mm |
| 全長 | 4,683 mm |
| 全幅 | 2,095 mm |
| 全高 | 1,213 mm |
| 車両重量 |
1,466 kg 1,520 kg (DIN車両重量) |
| その他 | |
| タイヤサイズ |
前:225/35R20 後:295/30R21 |
| 系譜 | |
| 先代 | マクラーレン・GT |
概要
2023年12月19日(英国・現地時間)、マクラーレン社はGTの後継として、GTSを発表した[14]。
新たに命名されたモデルではあるが、実質的にはGTの後継である。GTと同じプラットフォームをベースにしつつ、デザインの刷新、軽量化、そして同じ4.0 L V8ターボエンジンの出力向上などがなされた。
2025年、道路運送車両法改正の衝突被害軽減ブレーキの装備義務が理由で、日本市場向けの生産を2026年6月末で終了することを発表した[15]。
構造・パワートレイン
プラットフォームには、引き続き「モノセルII-T」が使用されている。その他の構造はほとんどGTと同じであるが、新たにルーフに再生カーボンファイバーを採用している。このように剛性を高めつつも、構造部では種々の軽量化が図られた。その結果、車重は乾燥重量で1,466 kgとなっている(GTは1,530 kg)。また、車体下部の最低地上高は110mmであり、ビークルリフト機能により130mmに車高を上昇させることが可能で、それにかかる時間は4秒に短縮された[14][16][17][18]。
エンジンは改良され、パフォーマンスが向上している。改良版は、縦置きミッドシップ配置のM840TE型3994cc・V型8気筒DOHCツインターボエンジンで、最高出力が15PS向上し、635PS/7500rpmとなっている。最大トルクは同数値の630Nm/5500~6500rpmを発揮する。また、最高速度326km/h、0-100km/h加速は3.2秒を実現している[14]。
また、GTSでは、ローンチコントロール機能を標準装備している[19]。
デザイン
GTSは、GTのシルエットやダイナミクスのパッケージをベースにしつつも、改良・変更がなされている。
特徴的な「ハンマーヘッド」のフロントバンパーは刷新され、エアインテークも新しい形状に変更となった。これにより、インテークの幅が拡大し、ラジエーターに送り込まれる空気の量が増加している。また、リアフェンダーでは、新たなエアスクープが追加された。さらに、リアディフューザーも拡大された[14][16][19]。
インテリアに関しては、ほとんど従来通りで、トリムや素材の組み合わせは新しいものの、GTとかなり似通っている。インフォテインメントには同じ7.0インチのタッチスクリーンが採用されている[20]。
- フロント
- リア
- 内装(右ハンドル仕様)