マラケシュ
モロッコの都市
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概要
歴史
マラケシュを都市化したのは、ムラービト朝のユースフ・イブン・ターシュフィーン(位1061年 - 1107年)であった。1071年から本格的な整備を行い、モスクの建設、灌漑路の整備などを行った。また子のアリー・ブン・ユースフ(位1107年 - 1143年)の時代にもモスクが建設され、1120年にクバ・アル・バディン霊廟が建設された。クバ・アル・バディンは、元々アリー・ブン・ユースフ・モスクの一部を成していたと思われる。
ムラービト朝時代にはより多くの建造物が建てられたとされるが、そのほとんどがムワッヒド朝時代に取り壊された。1147年、ムワッヒド朝の君主、アブド=アル=ムーミニーンが建てたクトゥビーヤ・モスクのミナレットは、77メートルに達し、マラケシュの旧市街の象徴的な建造物である。そのほかムワッヒド朝の君主が宮殿に行く道中に設けられたアーチの周辺に、花弁状の文様が同心円状に施されたアグノー門や27の橋脚に支えられたテンシフト橋が架けられた。
サアド朝時代には、アフメッド=ル=マンスール王のエル=バディ宮殿が建てられたが、アラウィー朝時代へ変わって早々にほとんどが取り壊され、パレード用の広い庭が残され、毎年、民俗芸能の祭典を行うのに使われている。19世紀に、アラウィー朝の王によって化粧漆喰とアラベスク模様で飾られたバイーヤ宮殿とアグダル庭園が造られた。このような貴重な歴史的建造物の豊富なマラケシュの旧市街地は、1985年に世界遺産に登録された。
2023年9月9日、マラケシュ南西72キロメートルの地点を震源とするマグニュチュード6.8の地震が発生。市内の建物が多数倒壊して死者多数[2]。
地理
気候
気候はステップ気候に属する。
| マラケシュ (マラケシュ・メナラ空港) 1961年–1990年(ただし、極値は1900年–現在)の気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 最高気温記録 °C (°F) | 30.1 (86.2) |
34.3 (93.7) |
37.0 (98.6) |
39.6 (103.3) |
44.4 (111.9) |
46.9 (116.4) |
49.6 (121.3) |
48.6 (119.5) |
44.8 (112.6) |
38.7 (101.7) |
35.2 (95.4) |
30.0 (86) |
49.6 (121.3) |
| 平均最高気温 °C (°F) | 18.4 (65.1) |
19.9 (67.8) |
22.3 (72.1) |
23.7 (74.7) |
27.5 (81.5) |
31.3 (88.3) |
36.8 (98.2) |
36.5 (97.7) |
32.5 (90.5) |
27.5 (81.5) |
22.2 (72) |
18.7 (65.7) |
26.4 (79.5) |
| 日平均気温 °C (°F) | 12.2 (54) |
13.8 (56.8) |
15.8 (60.4) |
17.3 (63.1) |
20.6 (69.1) |
23.8 (74.8) |
28.3 (82.9) |
28.3 (82.9) |
25.3 (77.5) |
21.1 (70) |
16.3 (61.3) |
12.6 (54.7) |
19.6 (67.3) |
| 平均最低気温 °C (°F) | 5.9 (42.6) |
7.6 (45.7) |
9.4 (48.9) |
11.0 (51.8) |
13.8 (56.8) |
16.3 (61.3) |
19.9 (67.8) |
20.1 (68.2) |
18.2 (64.8) |
14.7 (58.5) |
10.4 (50.7) |
6.5 (43.7) |
12.8 (55) |
| 最低気温記録 °C (°F) | −2.3 (27.9) |
−3.0 (26.6) |
0.4 (32.7) |
2.8 (37) |
6.8 (44.2) |
9.0 (48.2) |
10.4 (50.7) |
6.0 (42.8) |
10.0 (50) |
1.1 (34) |
0.0 (32) |
−1.6 (29.1) |
−3.0 (26.6) |
| 降水量 mm (inch) | 32.2 (1.268) |
37.9 (1.492) |
37.8 (1.488) |
38.8 (1.528) |
23.7 (0.933) |
4.5 (0.177) |
1.2 (0.047) |
3.4 (0.134) |
5.9 (0.232) |
23.9 (0.941) |
40.6 (1.598) |
31.4 (1.236) |
281.3 (11.075) |
| 平均降水日数 | 7.6 | 6.8 | 7.5 | 7.7 | 4.8 | 1.2 | 0.6 | 1.2 | 2.8 | 5.5 | 6.6 | 6.5 | 58.8 |
| % 湿度 | 65 | 66 | 61 | 60 | 58 | 55 | 47 | 47 | 52 | 59 | 62 | 65 | 58 |
| 平均月間日照時間 | 220.6 | 209.4 | 247.5 | 254.5 | 287.2 | 314.5 | 335.2 | 316.2 | 263.6 | 245.3 | 214.1 | 220.6 | 3,128.7 |
| 平均日照時間 | 7.1 | 7.5 | 8.0 | 8.5 | 9.3 | 10.5 | 10.8 | 10.2 | 8.8 | 7.9 | 7.1 | 7.1 | 8.57 |
| 日照率 | 71 | 68 | 67 | 65 | 66 | 75 | 77 | 78 | 73 | 72 | 65 | 71 | 70.7 |
| 出典1:NOAA[3], Weather Atlas (percent sunshine) [4] | |||||||||||||
| 出典2:ドイツ気象局 (record highs for February, April, May, September and November, and humidity),[5] Meteo Climat (record highs and record lows for June, July and August only)[6] | |||||||||||||
経済
観光業が主要な産業である。
皮革製品、絨毯も有名な産品である。
交通
鉄道
空港
町の北10キロメートルの位置にマラケシュ・メナラ空港がある。
教育
スポーツ
サッカー
マラケシュをホームとするサッカークラブがある。
施設
姉妹都市
周辺
- ウリカ渓谷[7]
無形文化遺産
マラケシュはユネスコの世界遺産に登録 (ID331) されるとともに、ジャマエルフナ広場の文化空間について、無形文化遺産保護条約の発効以前の2001年に「傑作の宣言」(第1回)がなされ「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に掲載され、ユネスコの無形文化遺産に登録されることが事実上確定していたが、2009年9月の初の登録で正式に登録された。
ジャマエルフナ広場の文化空間
城壁に囲まれた旧市街の中心にある約400メートル四方のジャマエルフナ広場は、文化と交易の中心として栄えてきた。現在では、屋台や大道芸でにぎわう。ジャマエルフナ (Djemaa el Fna) とは、アラビア語で死人の集会場を意味する。
世界遺産
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
- (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
- (5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。
