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ムラサキホコリ

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ムラサキホコリ(学名: Stemonitis fusca)は、ムラサキホコリ目ムラサキホコリ科ムラサキホコリ属に分類される変形菌の1種である。子実体は束生し、比較的大型(5–20 mm)、柄をもち、子嚢(胞子嚢)は暗褐色、細長い円筒形(図1)。軸柱の全体から細毛体が生じ、内網の網目は子嚢半径あたり2–3個、表面網の網目直径は 3–20 µm で刺がある。胞子は直径 7.5–9 µm、刺状の網目模様がある。汎世界種であり、子実体は腐朽木上に比較的ふつうに見られる。学名の種小名である fusca は、ラテン語で「暗褐色」を意味する[3]。本種はムラサキホコリ属のタイプ種である[6]。

概要 ムラサキホコリ, 分類 ...
ムラサキホコリ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
門 : アメーボゾア門 Amoebozoa
亜門 : コノーサ亜門 Conosa
階級なし : 真正動菌 Eumycetozoa
綱 : 変形菌綱 Myxomycetes
亜綱 : 有軸亜綱 Columellinia
上目 : ムラサキホコリ上目 Stemonitidia
目 : ムラサキホコリ目 Stemonitales
科 : ムラサキホコリ科 Stemonitaceae
属 : ムラサキホコリ属 Stemonitis
種 : ムラサキホコリ S. fusca
学名
Stemonitis fusca Roth, 1787[1][2]
シノニム
など[2]
和名
ムラサキホコリ[3]、ムラサキホコリカビ[4]
英名
dark-brown wood-hair[5]
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特徴

子実体は束生し、単子嚢体で有柄、高さ 5–20 mm[3](図1, 2c)。変形膜は膜質、褐色で共通性[3][7]。柄は黒色で光沢があり、ふつう中空、子嚢(胞子嚢)の長さの1/4から1/2[3][7](図1, 2c)。柄からつながる軸柱は先端に向かって漸細し、子嚢のほぼ頂端に達する[3][7]。子嚢は円筒形、基部と先端は丸く、暗褐色、子嚢壁は早落性[3][7](図1, 2c, 3a)。

2a. 子実体形成初期
2b. 子実体形成過程
2c. 未熟な子実体形

細毛体は軸柱の全体から生じ、褐色、分岐・吻合して内網を形成し、網目は子嚢半径あたり2–3個、連絡部はふつう拡大する[3](図3)。表面網は網目直径3–20マイクロメートル (µm)、角張り、刺がある[3][7](図3)。胞子は反射光で暗褐色、透過光で藤色を帯びた褐色、直径 7.5–9 µm、表面には細かいイボ状または刺状の網目があり、網目は胞子直径線上に9個程度まで[3][7](図3b)。

3a. 子嚢(表面網)
3b. 細毛体と胞子

変形体は白色[3](図2a)。

分布・生態

4. 腐朽木上に群生する子実体

汎世界種であり、日本では北海道、本州、四国、九州、琉球諸島、小笠原諸島から報告されている[3][7]。タイプ産地はヨーロッパ[3]。

子実体は、春から秋にかけて腐朽木上にふつうに見られる[3][7](図4)。

分類

変種

種内変異があり、胞子表面が顕著な刺型のものはイボミムラサキホコリ(Stemonitis fusca var. papillosa Meyl., 1935[8])、柄が短く子嚢長の1/4以下のものはクロムラサキホコリ(Stemonitis fusca var. nigrescens (Rex) Torrend, 1908[9])、胞子がやや小型で直径 5.5–7.5 µm のものはホソミムラサキホコリ(Stemonitis fusca var. rufescens Lister, 1894[10])として変種に分けられることがある[3]。

類似種

類似種のバージニアムラサキホコリ(Stemonitis virginiensis Rex, 1891)は胞子の網目紋が大きく、胞子直径線上に5個程度[7][11]。

脚注

外部リンク

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