メチオニン
アミノ酸の一種
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メチオニン(英: methionine)は、側鎖に硫黄を含んだ疎水性のアミノ酸である。
メチオニンの標準の骨格式 | |||
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| 物質名 | |||
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Methionine | |||
2-Amino-4-(methylsulfanyl)butanoic acid | |||
別名 2-amino-4-(methylthio)butanoic acid | |||
| 識別情報 | |||
3D model (JSmol) |
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| 略称 | Met, M | ||
| ChEBI |
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| ChEMBL |
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| ChemSpider | |||
| DrugBank |
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| ECHA InfoCard | 100.000.393 | ||
| EC番号 |
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| KEGG |
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PubChem CID |
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| UNII |
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CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質[1] | |||
| C5H11NO2S | |||
| モル質量 | 149.21 g·mol−1 | ||
| 外観 | 白色の結晶性固体 | ||
| 密度 | 1.340 g/cm3 | ||
| 融点 | 281 °C (538 °F; 554 K) 分解 | ||
| 溶ける | |||
| 酸解離定数 pKa | 2.28 (カルボキシル基), 9.21 (アミノ基)[2] | ||
| 薬理学 | |||
| V03AB26 (WHO) QA05BA90 (WHO), QG04BA90 (WHO) | |||
概要
性質
存在
生合成
メチオニンはヒトの体内で作り出せない必須アミノ酸である。一方、植物や微生物はアスパラギン酸とシステインから生合成を行う。まずアスパラギン酸はβ-アスパルテートセミアルデヒドに変換されるが、これはリシンやスレオニンの生合成経路でも重要である。次にホモセリンアシルトランスフェラーゼによってホモセリンに良い脱離基が付加され、システインと反応してシスタチオニンとなる。これが開裂させられてホモシステインを与え、N5-メチルテトラヒドロ葉酸(N5-methyl-THF)でメチル化されてメチオニンとなる。補因子として、シスタチオニン-γ-シンターゼとシスタチオニン-β-リアーゼは共にピリドキシル-5'-ホスフェートを、ホモシステインメチルトランスフェラーゼはビタミンB12を必要とする。

他の生化学的過程
哺乳類はメチオニンを生合成できないが、様々な生化学的過程において利用している。メチオニンはメチオニンアデノシルトランスフェラーゼによってS-アデノシルメチオニンに変換され、これはメチルトランスフェラーゼによるメチル基移動(メチル化)に用いられる。メチル基の移動後は S-アデノシルホモシステイン (SAH) となり、アデノシルホモシステイナーゼでホモシステインに変換される。
ホモシステインの行く先は2つある。1つはメチオニンシンターゼまたはBHMTによってメチオニンに戻る経路で、もう1つはシステインに変換されるスルフレーション経路である。後者では、まずシスタチオニン-β-シンターゼでセリンと結合されてシスタチオニンとなる。次に(上記の生合成過程ではシスタチオニン-β-リアーゼで分解されるが)、シスタチオニン-β-リアーゼによってシステインと α-ケト酪酸になる。さらにα-ケト酸デヒドロゲナーゼによってα-ケト酪酸はプロピオニルCoAに変換され、最終的にはスクシニルCoA(コハク酸CoA)へと代謝される。
プロピオニルCoAはビオチン依存性酵素であるプロピオニルCoAカルボキシラーゼによって (S)-メチルマロニルCoAに変換される。この生成物はさらにメチルマロニルCoAエピメラーゼによって (R)-メチルマロニルCoAに変換される。(R)-メチルマロニルCoAは、メチルマロニルCoAムターゼによってスクシニルCoAに変換されるが、この酵素は炭素-炭素結合の移動を触媒するためのコバラミン(ビタミンB12)を要する。

代謝性疾患
以下の代謝性疾患では、メチオニンの分解が障害される:
- ホモシスチン尿症
- マロン酸およびメチルマロン酸尿合併症 (CMAMMA)
- メチルマロン酸血症
- プロピオン酸血症


