モモの籠と銀のゴブレット

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製作年1759-1760年
寸法38.1 cm × 46.7 cm (15.0 in × 18.4 in)
『モモの籠と銀のゴブレット』
フランス語: Corbeille de pêches avec un gobelet d'argent
英語: Still Life with Peaches, a Silver Goblet, Grapes, and Walnuts
作者ジャン・シメオン・シャルダン
製作年1759-1760年
素材キャンバス上に油彩
寸法38.1 cm × 46.7 cm (15.0 in × 18.4 in)
所蔵J・ポール・ゲティ美術館ロサンゼルス

モモの籠と銀のゴブレット』(もものかごとぎんのゴブレット、: Corbeille de pêches avec un gobelet d'argent: Still Life with Peaches, a Silver Goblet, Grapes, and Walnuts)は、18世紀フランスロココ期の巨匠ジャン・シメオン・シャルダンが1759-1760年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。銀のゴブレットと3つのクルミブドウの間にある4つのモモを描いている。作品は1986年に購入されて以来、ロサンゼルスJ・ポール・ゲティ美術館に所蔵されている[1]

ヴェルサイユ宮殿で華麗なロココ趣味の世界が展開されていた時代に、シャルダンは生涯パリの町をほとんど離れなかった[2]。そして、身近な物ばかりを描いて、流行を追うようなこともなかった[3]

シャルダンの静物画は、厳しい造形と深い色調によって豊かな詩情を湛えている。彼は独特の厚塗りの技法を使ってあらゆる質感を描き分けたが、単なる技術を超えて、それぞれの事物が固有の生命感を持つ、不思議に静謐な世界を創造した[3]。シャルダンは自分の仕事ぶりを誰にも見せず秘密にしていたので、人々は「彼は魔術のような秘密の技法を持っている」と噂したほどであった。シャルダン自身、「私は絵具を用いて仕事をするが、心で描く」といっている[3]

この静物画の小品で、シャルダンは、3つのクルミ、4つのモモ、2房のブドウ、銀のゴブレットといった慎ましやかな事物を描いている[1]。しかし、彼はそれらを純粋に幾何学的に配置し、形態に焦点を当てることで作品に記念碑的性格を与えている。事物の表面にあたる光の作用と連続する絵具の塗り方により、事物の様々な質感や物質性が示唆されている。かくして、シャルダンは、モモのけば立った皮、クルミの硬いと同時に脆い殻、ブドウの透明性、銀のゴブレットの重く冷たい表面の感覚を伝えている[1]

ドゥニ・ディドロは、1765年のサロン・ド・パリの批評でシャルダンについて「あなたが筆先で掴む空気と光を、あなたはキャンバスに定着させる... [あなたの作品は] 自然と芸術の間に存在する」と述べている。静物画、風俗画、そして時折描いた肖像画において、シャルダンが簡素な事物の視覚触覚的性質を表現する技術は、ディドロのような批評家の賞賛を勝ち得たのである[1]

脚注

参考文献

外部リンク

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