パイプと杯 (ラ・タバジー)

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製作年1750-1775年
寸法32.5 cm × 42 cm (12.8 in × 17 in)
『パイプと杯』
フランス語: Pipes et vase à boire
英語: Pipes and Drinking Pitcher
作者ジャン・シメオン・シャルダン
製作年1750-1775年
素材キャンバス上に油彩
寸法32.5 cm × 42 cm (12.8 in × 17 in)
所蔵ルーヴル美術館パリ

パイプと杯』(パイプとさかずき、: Pipes et vase à boire: Pipes and Drinking Pitcher)、または『ラ・タバジー』(: La Tabagie)は、18世紀フランスロココ期の巨匠ジャン・シメオン・シャルダンキャンバス上に油彩で描いた静物画である。現在、パリルーヴル美術館に所蔵されている[1][2]。画家の生前には展覧会に出品されたことがなく、制作年は不明である[2]。所蔵先のルーヴル美術館では1750-1775年としている[1]が、1737年ごろという見方もある[2]

この絵画は、1853年の競売に初めて登場する以前の歴史については知られていない。当時は、19世紀におけるシャルダン作品の主要な収集家の1人であったロラン・ラペルリエ (Laurent Laperlier, 1805-1878年) のコレクションにあった。1867年に、『買物帰りの召使』、『桃の載った皿 (Le Plateau de pêches )』とともに競売でルーヴル美術館に購入されている[1]

作品

シャルダンの静物画は、厳しい造形と深い色調によって豊かな詩情を湛えている[2]。彼は独特の厚塗りの技法を使ってあらゆる質感を描き分けたが、単なる技術を超えて、それぞれの事物が固有の生命感を持つ、不思議に静謐な世界を創造した。シャルダンは自分の仕事ぶりを誰にも見せず秘密にしていたので、人々は「彼は魔法のような秘密の技法を持っている」と噂したほどであった。シャルダン自身、「私は絵具を用いて仕事をするが、心で描く」といっている[2]

シャルダンの最初の妻マルグリット・サンタール (Marguerite Saintard) が1737年に死去した際に作られた目録には、本作についてのほとんど完全な以下の記述がある。「鋼鉄の把手で閉める、内側に青いサテンが貼られたローズウッド (紫檀) のタバコ用具箱、小さな2つの杯、小さな漏斗、小さなロウソク立て、ロウソク消しのはさみ [...]、ライター、小さな4本のパイプ、銀製の小さな2枚の台、銀の蓋と鎖の付いた2つの水晶フラスコ、染められた2本の陶器の水差し、作品全体が宝石として称賛されている、25リーヴル[3]」。

シャルダンの手元には、実際に「鋼鉄の把手の付いたローズウッドのタバコ用具箱」があったことが知られており、画家はその箱そのもとと中身をほかの器物とともに並べて描いているのである。その並べ方は一見平凡なようでいて、綿密な計算がなされており、中央やや右寄りの水差しを中心に左右のバランスと秩序がきちんと保たれている。その点で、後のポール・セザンヌキュビスムの絵画を思わせる厳しい秩序の感覚と堅実な造形性を見せている[2]

脚注

参考文献

外部リンク

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