ヨハン・テッツェルが配布した免罪符は、富裕な市民へは6グルデン、その他の一般市民へは1グルデンで、村に住む人々へは1/2グルデンとか、1/4グルデンとか伝えられている。彼の売り口上がいろいろと引用されて有名になっているが、それは韻を踏んだ対句のドイツ語で
So bald der Gülden im Becken klingt,
Im huy die Seel im Himmel springt.[2]
であったとか、これを英語では
とか、日本語では
グルデン金貨が、お棺でチリンと鳴れば、
魂は地獄から(天国へ)、ポチンと飛び上がる。
などとなるが、彼はうやうやしくラテン語でいったのか、韻を踏んだ対句だったのか、果たしてこうしたことを実際にいったかは分っていない。[3]