ヨーロッパトラザメ

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ヨーロッパトラザメ
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svg
Status iucn3.1 VU.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
: メジロザメ目 Carcharhiniformes
: トラザメ科 Scyliorhinidae
: トラザメ属 Scyliorhinus
: ヨーロッパトラザメ S. stellaris
学名
Scyliorhinus stellaris
(Linnaeus, 1758)
シノニム
  • Scyllium acanthonotum De Filippi, 1857(不明確)
  • Scyllium catulus Müller & Henle, 1838
  • Squalus stellaris Linnaeus, 1758
英名
Nursehound
large-spotted dogfish
greater spotted dogfish
bull huss
分布[2]

ヨーロッパトラザメ Scyliorhinus stellarisトラザメ属に属するサメの一種。北東大西洋、深度20-60mの沿岸の岩礁域や藻場で見られる。最大1.6mになり、頑丈な体と幅広い頭部を持つ。背鰭は丸く、体の後方にある。近縁種のハナカケトラザメと似ているが、本種は前鼻弁が口に達しないことで区別できる。

夜行性で、日中は岩穴に潜む。底生捕食者で、硬骨魚甲殻類頭足類などを食べる。卵生で、雌は3-10月に厚い卵殻を持った卵を2個ずつ産む。孵化には7-12ヶ月かかる。ヨーロッパでは食用とされ、様々な名で販売される。皮もやすりとして利用されていた。地中海では個体数が減少しており、IUCN保全状況危急種としている。

Les poissons (1877) によるイラスト。

カール・フォン・リンネにより1758年の『自然の体系』第10版において記載された。この時の学名はSqualus stellaris で、種小名ラテン語で"星のような"を意味する。タイプ標本は指定されなかった。1973年、Stewart Springerは本種をScyliorhinus 属に移した[3][4]。英名"nursehound"は英国の漁師の古い迷信に由来し、本種が他の小型トラザメの看護をすると考えられていたことによる。"huss"は"nurse"の変形によるものだと考えられる[5]

分布

北東大西洋で見られ、ノルウェー南部・スウェーデンからセネガルと、ブリテン諸島地中海全域・カナリア諸島に分布する。コンゴ川まで分布するという報告もあるが、西アフリカからの記録は同属のScyliorhinus cervigoni の誤同定だと考えられる[2]。分布はかなり断片的であるようで、特に島嶼部では小さな地域個体群に分かれ、個体の交換が制限されている[6]潮間帯から深度400mまで見られるが、一般的には20-63mの範囲である[6]底生で、粗い岩が多く水流の弱い場所や、海藻に覆われた場所を好む。地中海では海藻に覆われたサンゴを好む[3][7]

形態

Photo of a nursehound with crosswise dark bands, swimming over a strip from a fishing net
幼体には顕著な鞍状模様がある。

最大で1.6mになるが、通常は1.3mを超えない[3]。頭部は丸くて幅広く、体は頑丈で尾に向けて細くなる。眼は楕円形で、下縁には厚く深い褶があるが、瞬膜はない。ハナカケトラザメと異なり、前鼻弁は大きいが、口には達しない[7]。片側の歯列は、上顎で22-27・下顎で18-21。上顎に0-2・下顎に2-4の正中歯列がある。歯はY字型で縁は滑らかである。前方の歯は1本の尖頭のみを持つが、後方の歯はそれに加え1対の小尖頭を持つ。後方の歯ほど大きさは小さく、小尖頭は大きくなり、より口角に向けて傾く[8]鰓裂は5対で小さく、後方2対は胸鰭の上にある[7]

2基の背鰭は体の後方に位置する。第一背鰭は第二より大きく、腹鰭の基部の上から起始する。胸鰭は大きい。雄では腹鰭の内縁が癒合し、クラスパーをエプロン状に包む。尾鰭は幅広く、ほぼ水平で、下葉は不明瞭。皮膚は立ち上がった大きな皮歯で覆われ、非常に粗い[3]。背面と体側は小さな黒点で覆われ、灰色か褐色の地の上に、瞳孔より大きい様々な形の褐色斑が間を開けて散らばる。模様は個体・年齢によって大きく変化し、白点があることもあれば、褐色の点が大きく広がって全身が暗い色になることもある。また、幼体の持つ薄い鞍状模様が残ることもある。腹面は白[2][7]

生態

人との関わり

脚注

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