ルーシー (探査機)
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小惑星(617) パトロクロスとその衛星メノイティオスを探査するルーシーの想像図 | |
| 任務種別 | 複数フライバイミッション |
|---|---|
| 運用者 | NASA · SwRI |
| COSPAR ID | 2021-093A |
| 任務期間 | 12年(予定) |
| 任務開始 | |
| 打ち上げ日 | 2021年10月16日 09:34 (UTC) |
ルーシー・ミッションの公式ロゴ | |
ルーシー(Lucy)とは、5つの木星トロヤ群小惑星を探査する計画、あるいはその計画における探査機の名称である[1]。
ルーシーは、M型小惑星プシケ探査計画のサイキと共に、2017年1月4日にNASAのディスカバリー・プログラムに選定された[2]。
ディスカバリー・プログラムは、NASAの惑星ミッションプログラムオフィスが運営する、低コストかつ高頻度で太陽系探査を行うシリーズミッションであり、1994年度予算で正式に開始され、各ミッションは開発期間36か月以内、開発費1億9000万ドル以下、ミッション総費用2億9900万ドル以下という明確なコスト上限のもと、重点的な科学目標の達成を目指す方式を採用している[3][4]。
また、ディスカバリー・プログラムは、1990年代初頭に当時のNASA長官ダニエル・ゴールディンが提唱した「より速く、より良く、より安く(Faster, Better, Cheaper)」の方針を具現化する枠組みとして創設されたことでも知られる[5]。
ミッション名は、有名な類人猿化石、ルーシーに由来する。これは、探査対象であるトロヤ群小惑星が太陽系初期の歴史を保存する「惑星形成の化石」であると考えられているからである[6]。一方、類人猿化石のほうのルーシーは、ビートルズの楽曲「Lucy in the Sky with Diamonds」にちなんだものである[7]。
- 2021年
- 10月16日午前9時34分 (UTC) にケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた[8]。
- 2022年
- 10月16日11時4分 (UTC)、第一回地球スイングバイ実施[9]。
- 2023年
- 11月1日16時55分 (UTC) 、(152830) ディンキネシュに接近観測し、ディンキネシュが接触二重小惑星であることを発見した[10][11]。
- 2024年
- 12月13日4時15分 (UTC)、第二回地球スイングバイ実施[12]。
- 2025年
- 4月20日17時51分 (UTC): (52246)ドナルドジョハンソンをフライバイ。(52246) ドナルドジョハンソンは直径4 kmのC型小惑星でメインベルト内縁部に位置し、年代約1.3億年のエリゴネ族の小惑星である。[13][14]。ルーシー化石の発見者にちなんで2015年に命名された[15]。
予定

ルーシーは、2027年には木星L4トロヤ群に到達し、(3548) エウリュバテス、(15094) ポリュメーレー、(11351) レウコス、(21900) オルスをフライバイする予定である。 これらのフライバイののち、ルーシーは重力アシストを受けるために地球近傍へ戻り、木星のL5点へ向かう。L5点では、(617) パトロクロスとその衛星メノイティオスを探査する。
ルーシーには高解像度可視イメージャ、光学/近赤外分光器、熱赤外分光器の3つの機器が搭載される予定である[16]。
開発
科学搭載機器
以下の機器が搭載される予定である[16]:
- L'Ralph
- 可視全領域カラーイメージャ/赤外分光マッパ。 L'Ralphはニュー・ホライズンズのRalphを基にしていて、ゴダード宇宙飛行センターで開発される予定である。
- L'LORRI
- 高分解能可視イメージャ。L'LORRIはニュー・ホライズンズのLORRIから派生したもので、ジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所で開発される。
- L'TES
- 熱赤外分光装置。L'TESはオサイリス・レックスのOTESに類似の搭載機器である。アリゾナ州立大学で開発される予定。
これらのほかに、通信電波のドップラーシフトを用いた電波科学探査が小惑星の質量を決定するために行われる。