3つの惑星の中で一番主星の近くを公転している TOI-175 b は地球半径の約80%で、公転周期は約2.25日である。主星に非常に近いため、地球が太陽から受けるエネルギーの約22倍のエネルギーを受けている[1]。bは以前までTESSによる観測で発見されていた最小の惑星より約10%小さく、当時TESSで発見されていた惑星で一番小さな惑星となっていた[8]。TOI-175 c の公転周期は3.7日で、地球の約11倍の放射エネルギーを受けている[1]。3つの惑星の中で一番外側を公転している TOI-175 d の公転周期は7.5日で、地球の約4倍の放射エネルギーを受けている[1][8]。cとdは2:1の軌道共鳴の関係に近い。また、cとdの間に動的に安定した軌道を持つとされる惑星が存在する可能性がある。もし存在する場合、この惑星はトランジットを起こさず、他の3つの惑星と5:8:12:16の軌道共鳴の関係になるとされる。なお、この惑星は軌道離心率が小さい場合のみ潜在的に存在が可能である[4]。
e・候補fの発見
TOI-175(ルイテン98-59)系と太陽系の惑星の比較
2021年7月、ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTによるドップラー分光法を用いた観測で、4つ目の惑星 TOI-175 e が発見された。また、惑星候補(TOI-175 f)が存在する可能性も示された。公転周期はTOI-175 eが12.796日、TOI-175 fが23.15日である。TOI-175 fはハビタブルゾーンに位置する地球型惑星である可能性がある。また、VLTの観測で既に発見されていた3つの惑星の大気に水が含まれている可能性があることが判明した。特にTOI-175 dは質量の最大30%を水が占めている可能性があり、その場合は海洋惑星となっているとされる[6][2][9]。なお、eとfはトランジットを起こさない惑星である[6]。
2025年7月、フォローアップ観測により TOI-175 f の存在が確認され、更に、公転周期が約1.7日の惑星候補(TOI-175.06)が存在する可能性が示された。TOI-175.06の最小質量は地球の0.57倍であり、既知の最も密度が高い惑星の1つであるK2-38bと同じ密度であると仮定した場合、TOI-175.06の半径は地球の0.66倍となる。TOI-175.06はこの時点では確認されておらず、これが実際に存在する惑星か否かを判断するためには更なる観測が必要である。また、TOI-175.06のトランジットは確認されていない[5]。