原油の種類には、重さ(軽質、中質、重質)、硫黄含有量(低硫黄、高硫黄)などがある。
石油製品は、これらのさまざまな種類の原油を精製し常圧蒸留で精製・分離することで得られ、原油の温度変化によって、揮発しやすい原油中の成分のみが蒸発する[1]。
中質原油は、比重が中程度で比重0.830~0.903、API比重は33.99~30.0である。
マーカー原油となっているドバイ原油、オマーン原油など、代表的な中東原油は、比較的重質で高硫黄であり、肥料、合成ゴム原料、燃料やナフサなどをバランスよく生産することができるため、コストバランスに優れている。これらのドバイ原油やオマーン原油は、先物取引定義上中質原油(API度30以上34未満)であるが、硫黄分が比較的多く「中質重濁(ミディアム・サワー)」と呼ばれる。硫黄成分やピッチをあまり含まない軽質原油(ライト)やスイート原油との比較として、便宜上重質油(ヘビー)とされるケースがある[2]。
中質原油の代表例はアラスカ原油であるが、肥料やゴムなどの原料となる硫黄分は、約1.0%と中東産に比べ低い(スウィート[3])。