京阪6000系電車

京阪電気鉄道の通勤形電車(1983-) From Wikipedia, the free encyclopedia

京阪6000系電車(けいはん6000けいでんしゃ)は、1983年昭和58年)に登場した京阪電気鉄道通勤形電車

製造所 川崎重工業
製造年 1983年 - 1993年
製造数 115両(在籍112両)
概要 基本情報, 運用者 ...
京阪6000系電車
京阪6000系電車(リニューアル車)
(2019年11月16日 大和田駅
基本情報
運用者 京阪電気鉄道
製造所 川崎重工業
製造年 1983年 - 1993年
製造数 115両(在籍112両)
運用開始 1983年3月17日
主要諸元
編成 8両(4M4T
軌間 1,435 mm標準軌
電気方式 直流1,500 V
架空電車線方式
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 2.5 km/h/s
編成重量 219 t
編成定員 1,140
編成長 149,600 mm
自重 Mc:32.5 t
M:32.0 t
T:24.0 t:22.0 t
車両定員 未更新車
先頭車:140(座席50)
中間車:150(座席56)
リニューアル車
先頭車:140(座席43)
中間車:150(座席49)
全長 18,700 mm
全幅 2,720 mm
全高 4,086 mm
パンタ付き車:4,185 mm
車体 アルミニウム合金
主電動機 複巻整流子電動機(TDK8135-A)
主電動機出力 155 kW
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式(KD331/1-A-M)
歯車比 79:14(5.64)
編成出力 155 kW×16=2,480 kW
制御方式 界磁位相制御
制御装置 界磁位相(1C8M)
制動装置 6011編成まで:回生ブレーキ併用全電気指令式ブレーキ(HRD-1R)
6012編成以降:回生ブレーキ優先全電気指令式ブレーキ(HRDA-1)
保安装置 K-ATS
第24回(1984年
ローレル賞受賞車両
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本項では、解説の便宜上出町柳方先頭車+F(Formation=編成の略)を編成名として記述する(例:6012以下8両編成=6012F)。

投入の経緯

1983年(昭和58年)、快適性と省エネルギーを開発コンセプトとし[1]、京阪線の架線電圧1,500 V昇圧に対応できない旧系列車両の代替を目的に製造された。

1983年(昭和58年)3月2日付で6001Fが4両編成で竣工、同年3月17日に運行を開始し[2]、3月中に暫定4両編成×5本20両が出揃い、支線でも運用された。同年12月の昇圧までの約9か月間は、本系列による置き換え対象の吊掛600系(2代)1300系1700系とともに架線電圧600 V仕様で運用され[3]、1983年(昭和58年)12月4日の1,500 V昇圧に合わせ、4両編成×5本に中間車3両を組み込み7両化のうえ、7両編成で新造の6本とともに本格的に運用を開始した。

1986年(昭和61年)10月、京都地下線(三条駅 - 東福寺駅間)工事の試運転車両搬入に伴う車両不足に対応して、ブレーキなどの小改良を実施した6012編成が4両編成で導入された。

1987年(昭和62年)5月24日の京都地下線工事および樟葉駅以北の急行停車駅[注 1]ホーム延伸完成に伴う、同年6月1日のダイヤ改正での急行の8両運転区間拡大に対応し、1両を増結した8両編成が3編成組成された。

1989年平成元年)に製造された[2]6014Fの京都方3両はVVVFインバータ制御方式の長期試験車となった(残りの4両は界磁位相制御方式のまま)。その結果は同年に製造開始した7000系にも反映された。

1993年(平成5年)、6014FのVVVFインバータ制御試験車の3両は、車両番号変更のうえ7000系に編入された[2]。その代替に6000系として3両が7000系の車体をベースに界磁位相制御方式の機器を載せる形で製造されて、編成内の制御方式が統一された。

以上の増備により、本系列の総数は8両編成×14本の合計112両となった。2026年令和8年)3月31日現在、京阪電鉄で2番目に車両数が多い[4][5][6]2600系0番台の老朽廃車に伴う両数減少から、2021年(令和3年)の13000系5次車投入(合計113両)までは、本系列が最大両数であった。

車両概説

車体

従来の車両設計にとらわれず、次世代の車両を目指し製造された。車体はアルミ合金製であるが、鋼製車と同様の構造であった5000系に対し、本系列では大型押出形材を採用した新工法となり、さらなる軽量化が図られた。車両長手方向に押し出された大型アルミ形材で屋根構体や側構体などを製作し、床板、側梁には中空構造のアルミ押出形材を組み合わせている[7]。床構体の横梁は省略され、一体成形されたカーテンレール状のつり溝に、特殊ボルトを介して床下機器を吊り下げている[7]。これにより、機器吊り用の梁に左右されることなく機器の配置ができ、移設などの改造も容易で[7]、中空形材内部を電線ダクトとして使用できる、合理的な構造としている[7]

21世紀を見据えた魅力ある通勤車として[8]デザインが一新され、正面は角型前照灯2灯と種別行先表示器を窓ガラスの内側上部左右に配し、非貫通構造でありながら、前面窓を2分割するサイズの大型外開き非常脱出扉[注 2]を備えた、スマートで斬新かつ軽快なスタイルとされた[8]。側面はバランサー付の一段下降式大型ユニット窓を扉間・車端ともに2枚ずつ配して、すっきりとまとめられた。また、車体長が200 mm延伸され、現在の京阪線(京津線石山坂本線鋼索線を除く)車両の基本寸法(連結面間隔500 mm、車体長18,200 mm)が確立された。在来車に比べて車端部の寸法が長く、扉間がやや短くなっている。

車内

インテリアは、化粧板を従来の薄緑色からベージュ系(壁面:グッティクロス、天井面:シルクチェック[8])に、床材を濃緑色からブラウン系に一新した。後継車や京阪線2400系および大津線600形(3代)[注 3]以降の更新車でもこれに準じたインテリアが採用された。

従来車よりも天井高さを確保するため、ラインデリアにはメーカー新設計の従来より1cm小さいローター径を採用し、機器高さを抑えるとともに、京阪線車両では伝統的に高くなっている床高さを低くする努力も払われた[9]

座席モケットとカーテン[注 4]については引き続き緑色とされたが、袖仕切りが座席の背もたれから座面部分まである板状のものに、荷棚はパイプ状に変更されている。

主要機器

制御装置は2600系以来実績を重ねてきた複巻電動機界磁位相制御の組み合わせで、主電動機はTDK-8135A(端子電圧375 V、定格電流460 A、分巻界磁電流65 A、出力155 kW、定格回転数1,580 rpm)、主制御器はACRF-H8155-785A(直列15段、並列8段、弱め界磁無段階)である。最高速度は110(設計上は120)km/h起動加速度は2.5 km/h/sで、後継車もほぼ同様である。

なお、開扉方向を案内する自動放送装置および戸閉め予告ブザーが京阪の通勤車で初めて搭載され、後継車および更新車にも波及した。

形式・編成

2026年(令和8年)3月現在、8両が基本編成となっている[4][5][6]。6500形と6750形には簡易運転台があり、密着自動連結器を装備しているため、車庫内で切り離しが可能である。他の車両間は棒連結器である。

前述のとおり当初は7両を基本編成としており、暫定的に4両で運用された編成もあった。なお、8両編成化用増結車の連結位置は、6001F - 6011Fが京都方から5両目(6750形)、6012F - 6014Fが6両目(6550形)である。

2003年(平成15年)秋のダイヤ改正後、7両編成が不足したため、6001Fから付随車を1両抜き取って7両組成としたことがあったが、半年程度で8両編成に復帰した[10]

2008年(平成15年)10月19日中之島線開業に伴うダイヤ改正[11]では6001Fと6002Fが、2013年(平成25年)3月16日のダイヤ改正[12]では6004Fが、8両運用の減少と7両運用の増加に伴い中間車1両(6551・6552・6554)を減車した7両編成となった[10][注 5]。その後、2015年(平成27年)2月から5月までに、7200系9000系の一部の編成の7両化に伴い、6002F→6001F→6004Fの順に再度8両編成化された。これにより約6年7か月ぶりに全編成が8両編成となったが、同年8月より6003Fが6553を減車した7両編成となった[13][注 6]ほか、2016年(平成28年)3月19日のダイヤ改定[14]で6004Fも再び6554を外して7両編成化された。同年11月から12月までに7202F・9004Fが7両編成化されたことに伴い、6003F→6004Fの順に8両編成に戻され、再び全編成が8両編成となった[注 7]

車種構成の関係で、8両編成の場合T車(中間付随車)が4両連なる形になる(初代6014Fを除く)。同じ関西私鉄の阪急電鉄にも多く見られる編成形態であるが、京阪においては本系列から確立された。

6000形(0番台)(Mc1)
京都方の制御電動車。6100形とユニットを組む。主電動機・制御装置・蓄電池・集電装置(下枠交差式)を搭載する。
  • 6001 - 6011が前期形車体、6012・6013・初代6014が後期形車体である。
  • VVVF試作車の初代6014は、1993年(平成5年)に7000系に編入されて7004となり、代わって2代目6014が新造された。
  • 初代6014のパンタグラフは1基搭載、先頭車唯一の7000系車体である2代目6014のパンタグラフは2基搭載である。
  • 平日朝の特急運用では女性専用車両となる。
6100形(0番台)(M2)
6000形とユニットを組む、京都方から2両目となる中間電動車。補助電源装置(電動発電機)を搭載する。
  • リニューアル前は空気圧縮機も搭載されていた。
  • 6101 - 6111が前期形、6112・6113・初代6114は後期形、2代目6114が7000系車体である。
  • VVVF試作車の初代6114は京都方から3両目に連結されており、また6100形で唯一パンタグラフを搭載していた。
  • 2代目6114は車体は7000系タイプだが、機器類は他の6100形と同様であり、パンタグラフはなく、京都方から2両目に連結されている。
6600形 (T)
京都方から3両目に連結される中間付随車。空気圧縮機などの補助機器を搭載している。
  • リニューアル前は他の付随車に比べて床下機器が多かった。
  • VVVF試作車の編成に組み込まれていた初代6614は、京都方から2両目(6014と6114の間)に連結されていた。
  • 初代6614は前後の電動車とともに7000系に編入され、代わって製造された2代目6614は6014同様の7000系車体である。
6500形(0番台)(T2)
京都方から4両目に連結される中間付随車。蓄電池・簡易運転台(大阪方)を搭載する。
  • 6501 - 6511が前期形、6512 - 6514は後期形車体である。
6700形(T3)
京都方から5両目に連結される中間付随車。簡易運転台(京都方)を搭載する。
  • 組成位置の関係上、車両番号は50番台車(51 - 64)のみである。
  • リニューアル後は電動車から移設された空気圧縮機を搭載する。
  • 6754 - 6761が7000系車体、他の車両は後期形車体で、前期形車体の車両はない。
  • 製造順は 6751 - 6753→6763→6762→6764→6754 - 6758→6759 - 6761である。
  • 前期形編成(6001F - 6011F)では当初は組み込まれず、8両化時に追加新造した。後期形(6012F・6013F・6014F)では7両組成時から当形式が連結されていた。
6500形(50番台)(T1)
京都方から6両目に連結される中間付随車。正式には6500形に含まれているが、組成位置だけではなく簡易運転台の有無で機能が異なるため、本稿では50番台と区別する。4両目の6500形とは異なり、簡易運転台はない。
  • リニューアル後は6700形と同じく、電動車から移設された空気圧縮機を搭載する。
  • 6551 - 6561が前期形、6562 - 6564は7000系車体で、後期形は存在しない。
  • 前期形では7両組成時に新造され、最後の3編成では8両化用の増結車として新造されている。
  • 6551・6552のみKW-50B形台車を装着している。事故などで先頭車の台車が破損した際、同台車にモーターを装備して先頭車に取り付けることで、迅速な運用復帰を可能としているが、実際に活用された事例はない。
  • 7000系車体の3両(6562 - 6564)は、8000系特急車から外されたFS-517C台車を装着している(8000系はFS-517Dへ取替え)。
6100形(50番台)(M1)
6000形とユニットを組む、大阪方から2両目に連結される中間電動車。正式には6100形だが、機器構成が全く異なるため、本稿では便宜上別形式として記述している。主電動機・制御装置(界磁位相制御)・蓄電池・集電装置(下枠交差式)2基を搭載する。
  • 6151 - 6161が前期形、6162 - 6164が後期形である。
6000形(50番台)(Mc2)
大阪方の制御電動車。正式には6000形だが、機器構成が全く異なるため、便宜上京都方先頭車と区分して記述。補助電源装置を搭載する。
  • リニューアル前は空気圧縮機も搭載していた。
  • 6051 - 6061が前期形、6062 - 6064が後期形車体である。

製造

製造時期により、前期形・後期形・7000系タイプの3種類の車体が存在する。なお、増結や編成組み換えに伴い、同タイプの車体で統一された編成はない。

凡例
  • CONT:制御装置(界磁位相制御)
  • VVVF:制御装置(VVVFインバータ制御)
  • MG:補助電源装置(電動発電機)
  • CP:空気圧縮機
  • BT:蓄電池
  • ◇:集電装置(下枠交差式)

前期形(1次車)

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三条・私市・宇治
淀屋橋
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6000
(Mc1)
 
6100
(M2)
 
6600
(T)
 
6500
(T2)
 
6550
(T1)
 
 

6150
(M1)
 
6050
(Mc2)
竣工
搭載
機器
CONT
BT
MG
CP
CPBTCONT
BT
MG
CP
車両
番号
6001610161516051 1983/03/02
6002610261526052 1983/03/08
6003610361536053 1983/03/16
6004610461546054 1983/03/25
6005610561556055 1983/03/30
660165016551 1983/12/04
660265026552
660365036553
660465046554
660565056555
6006610666066506655661566056
6007610766076507655761576057
6008610866086508655861586058
6009610966096509655961596059
6010611066106510656061606060
6011611166116511656161616061
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1983年(昭和58年)12月の架線電圧1,500 V昇圧に際して製造されたグループで、77両(第1編成 - 第11編成、当時は7両編成)が該当する。台車は電動車が円筒案内式のKW-50、付随車がSUミンデンのFS-517形を採用している(前述のとおり6551・6552はKW-50Bを装着)。

冷房装置は、2600系2621F・2622Fでの実用試験を踏まえ、三菱CU-197[注 8]クーラー3基を搭載したが、容量アップのため2度交換され、現在は東芝RPU-3048[注 9]を搭載している。2度目の交換の際にはクーラーカバーも交換された。

なお、取り外されたCU-197クーラー231基のうち、180基が1900系45両の冷房改造に、残り51基が1000系(3代)のクーラーの更新と容量アップに、2度目の交換で取り外された「東芝RPU-3042[注 10]」クーラーは、大津線80形の冷房改造や、600形・700形(3代)新造の際に活用されている。

複電圧仕様車(1982年度製造):20両(第1編成 - 第5編成の電動車)
1983年(昭和58年)3月2日 - 3月30日にかけて竣工し、同月17日より順次運行を開始した。
昇圧までの留置スペースの関係と乗務員習熟の必要から、暫定的に600 V電圧仕様とされた。
昇圧までの間、全車電動車の4両編成で運用され、1両4個のモーターのうち2個のみを使用し、回生ブレーキは無効状態とされた。昇圧時には1,500 V仕様としたうえで付随車3両を組み込み7両編成化された。
単電圧仕様車(1983年度製造):57両(第6編成 - 第11編成の42両と、第1編成 - 第5編成の付随車15両)
1983年(昭和58年)4月から9月にかけて寝屋川車両工場に搬入され、同年12月4日の架線電圧1,500 V昇圧と同時に運行を開始した。
1,500 V仕様ではあるが、寝屋川車庫への搬入後、留置のため淀車庫まで自走回送できるよう、600 V時でも60 km/h程度で走行可能とされた。

後期形(2 - 6次車)

第12編成以降のマイナーチェンジ車で、ブレーキ回生ブレーキ併用の全電気指令式ブレーキ(HRD-1R)から回生ブレーキ優先全電気指令式ブレーキ(HRDA-1)に変更[注 11]され、さらなる省エネ化が図られた。

また、電動車の台車を軸梁式のKW66に変更、冷房装置が東芝RPU-3043[注 9]に強化され、カバーの形状が変更されたほか、側窓が熱線吸収ガラスに変更された。

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三条・私市・宇治
淀屋橋
形式
 
 

6000
(Mc1)
 
6100
(M2)
 
6600
(T)
 
6500
(T2)
 
6750
(T3)
 
 

6150
(M1)
 
6050
(Mc2)
竣工
搭載
機器
CONT
BT
MG
CP
CPBTCONT
BT
MG
CP
車両
番号
6012661265126062 1986/10/30
6751 1987/04/22
6752 1987/04/23
6753 1987/04/28
6013611366136513676361636063 1988/03/17
611267626162 1989/03/13
形式
 

6000
(Mc1)
 
6600
(T)
 

6100
(M2)
 
6500
(T2)
 
6750
(T3)
 
 

6150
(M1)
 
6050
(Mc2)
竣工
搭載
機器
VVVF
BT
CPMG
CP
BTCONT
BT
MG
CP
車両
番号
6014
(Ⅰ)
6614
(Ⅰ)
6114
(Ⅰ)
6514676461646064 1989/02/01
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2次車:4両(第12編成の6012・6612・6512・6062)
京都地下線(東福寺駅 - 三条駅間)への試運転車両(2600系4両)搬入の補填として、1986年(昭和61年)10月30日付けで竣工し、同年11月28日より運行を開始した。
当時の交野線の変電所容量の関係[注 12]で、中間2両が付随車のために両先頭車からの制御回路やモーターへの引き通し線が付随車の床下に通っていた。
3次車:3両(第1 - 3編成8両化用の6751 - 6753)
1987年(昭和62年)4月22日 - 4月28日にかけて竣工し、同年6月1日より運行を開始した。
4次車:7両(第13編成)
1988年(昭和63年)3月17日付けで竣工し、同月19日より運行を開始し、1800系(2代)7両を置き換えた。
3次車までとの違いとして、ドアエンジンの静音化、空気圧縮機の変更、ドアスペースつり革のはね上げ機構省略(短いタイプ)がある。
5次車:3両(第12編成の6112・6762・6162)
1989年(平成元年)3月13日付けで竣工し、同月15日より運行を開始した。
この車両からは側面方向幕の窓支持方式の変更[注 13]が行われた。
6次車:7両(初代第14編成)
1989年(平成元年)2月1日付けで竣工し、同年3月1日より運行を開始し、1800系(2代)7両を置き換えた(1800系(2代)はこれで全車廃車)。
京都方3両はVVVF試験車で、VVVF電動車の台車はKW77であった。

7000系タイプ車体(7次車以降)

先頭車で唯一7000系タイプの車体を持つ2代目6014号車
(2007年12月14日 寝屋川市駅

1989年(平成元年)9月以降に増備された14両は、7000系と同じ車体を採用しており、側窓と車体との段差が少なく、窓枠が細くなっている。

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出町柳
淀屋橋
形式  
6750
(T3)
  竣工
搭載
機器
車両
番号
6754  1989/09/14
6755 1989/09/15
6756 1989/09/16
6757 1989/09/18
6758 1989/09/19
6759 1991/03/11
6760 1991/03/08
6761 1991/03/14
形式  
6550
(T1)
  竣工
搭載
機器
車両
番号
6562  1992/09/15
6563 1992/09/17
6564 1992/09/19
形式
 
 

6000
(Mc1)
 
6100
(M2)
 
6600
(T)
竣工
搭載
機器
CONT
BT
MG
CP
車両
番号
6014
(Ⅱ)
6114
(Ⅱ)
6614
(Ⅱ)
1993/12/13
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7次車:5両(第4 - 8編成8両化用の6754 - 6758)
鴨東線開業に伴う輸送力増強用の増結車。1989年(平成元年)9月14日 - 9月19日にかけて竣工し、同月26日のダイヤ改正[15]より運行を開始した。
8次車:3両(第9 - 11編成8両化用の6759 - 6761)
ラッシュ時の輸送力増強用の増結車。1991年(平成3年)3月11日 - 3月14日にかけて竣工、同年3月31日より運行を開始した。
9次車:3両(第12 - 14編成8両化用の6562 - 6564)
1992年(平成4年)9月15日 - 9月19日にかけて竣工し、1993年(平成5年)1月29日[注 14]より運行を開始した。8000系から振り替えられたFS-517C台車を装着する。
10次車:3両(2代目第14編成の6014・6114・6614)
系列内の制御装置統一のため、7004編成建造時に7000系に編入されたVVVF試作車6014・6114・6614の3両に代わる最終増備車。1993年(平成5年)12月13日付けで竣工、翌14日より運行を開始した。
6014は先頭車で唯一の7000系車体で、6014・6114の台車はKW66である。

改造工事

新塗装化

新塗装化された6000系
(2011年5月13日 土居駅

2008年(平成20年)5月から2011年(平成23年)11月にかけて、新塗装への変更を実施した。

新塗装化にあたり本系列以降の車両は「モダンフェイス車両」とされ、先頭車前面に「スラッシュ・ムーン」と称する円弧状のデザインを配している。

2008年(平成20年)8月6日に新塗装1本目となる6008Fが登場し、8月9日より運行を開始した[16]。2本目となる6006F(2009年5月13日施工)では、新塗装への変更と同時に、新デザインの座席モケットへの張り替えが実施[注 15]され、その後他系列へも波及した。

本系列最後の原色(旧塗装)車となった当時休車中の6551号車は、2013年(平成25年)8月 - 9月の6001Fの全般検査にあわせて新塗装化された。試運転は8両編成で実施されたが、6001Fは引き続き暫定7両編成とされ、2015年(平成27年)3月の8両編成復帰まで、6551号車は検査等で8両編成が不足する際のみ組み込まれていた[17]

リニューアル

最後にリニューアルされた6014F
(2025年6月13日 門真市駅

2013年(平成25年)度より、床下機器の更新や補助電源装置のSIV化、バリアフリー対策を含む車内インテリアの一新などのリニューアルが行われた[18][19]。第一陣として6011Fがリニューアルされ、2014年(平成26年)9月5日より運行を開始した[20][21][22]

外観
  • 種別・行先表示器をフルカラーLED[20][21]
  • 側面の窓枠を黒色化。
  • 前照灯・標識灯をLED化[20][21]
  • ドア周辺にオレンジ色の注意喚起用ラインを設置。
機器類
  • 補助電源装置を電動発電機から静止型インバータIGBT-SIV)に交換。
  • 6100形・6050形に搭載されていた空気圧縮機を6750形・6550形に移設。
  • 制御装置や主電動機などは従来通りのものを使用。
内装
  • 13000系に準じた内装に更新[20][21]。ただしドア窓は単板ガラスのままである。
  • 車両中央部の8人掛けロングシートはスタンションポールで区切られた2-3-2人掛けの7人掛けとなった[20][21]。座席定員は車椅子スペース設置[20][21]とあわせて1両あたり7人減少。
  • 液晶ディスプレイ(LCD)式車内案内表示装置を各乗降ドア上部に1か所設置[20][21]
  • 扉開閉予告灯を各乗降ドア上部に2か所設置(13000系2次車以降と同じドアチャイムを搭載)[20][21]
  • 通話型非常通報装置を設置[21]
  • 車内灯はLED化されているが、従来通りカバーが付いている[20][21]
  • 天井面の化粧板は交換されていない。
その他
  • 戸閉予告ブザーを7200系以降のものに更新。
  • 8000系・3000系・13000系と同じ車載型自動放送装置の設置。
    • 当初は快速急行以上の種別でのみ自動放送となっていたが、タブレットによる簡易型自動放送の採用により全種別で自動放送となった。

前照灯のLED化はリニューアル車以外にも行われ、全編成の交換が完了した[23]

また、2021年(令和3年)1月22日から2022年(令和4年)にかけて、全車両にデジタルサイネージ用18.5インチフルHD対応LCDが順次搭載された[24][25]

運用

2026年(令和8年)3月31日現在、8両編成×14本の合計112両が在籍する[4][5][6]

中書島駅 - 七条駅間にはホーム有効長が7両の駅があり、8両編成は淀駅 - 三条駅間では急行以上の種別での運用に限定される。2025年(令和7年)3月22日のダイヤ改定[26]以降、昼間時間帯の普通が4両編成に短縮されたため、同時間帯では運転されなくなった。

急行から普通まで幅広く運用され、正月や春秋行楽期には代用特急・臨時特急にも充当されてきたが、2000年(平成12年)7月1日のダイヤ改正[27]以降、平日ラッシュ時に通勤車による定期特急運用が設定され、本系列も充当された。2003年(平成15年)9月6日のダイヤ改正[28]以降、特急(同改正以降、枚方市駅樟葉駅にも停車)が日中10分ヘッドとなり、京都口(淀駅以北)での運用が減少したが、9000系の検査時[注 16]には本系列または7200系による代走が行われ、日中以降も特急運用が見られた。

2006年(平成18年)4月16日のダイヤ改正[29]以降中之島線開業までは、日中は淀屋橋駅 - 枚方市駅間の急行(一部準急)を中心に運用された。また、淀駅高架化工事に伴う制約の中で競馬輸送・行楽輸送に対応するため、土休日の朝・夕方は15分ヘッドとなり、本系列による京阪間直通急行が見られた。

2008年(平成20年)10月19日の中之島線開業以降[11]は平日朝・夕方・夜間に特急・通勤快急・快速急行運用が設定されるようになったほか、2011年(平成23年)5月28日のダイヤ改定[30]まで日中に設定されていた淀屋橋駅 - 枚方市駅間の特急にも平日を中心に充当された。

8000系・3000系(2代)の検査時など、都合により快速特急や日中の特急を代走する場合がある。

特別塗装・車体装飾

おジャ魔女どれみドッカ〜ン!ピュアピュアドリーム号
(2012年2月4日 淀駅)

沿線でのイベント、ひらかたパークでのイベントにあわせて、特別塗装車やラッピングトレインとなることがある。

  • 6009F 国際花と緑の博覧会(EXPO'90)協賛・『みず号』塗装(1989年3月30日 - 1990年9月27日)
  • 6002F「くずはタワーシティー号」(2001年5月17日 - 2002年7月11日)
  • 6013F「くずはタワーシティー号」(2001年5月8日 - 2002年8月11日)
  • 6011F「第90回菊人形『Genjiロマンス2001号』」(2001年10月24日 - 2001年11月25日)
  • 6003F「アンパンマン列車」(2002年3月23日 - 2002年7月6日)
  • 6012F「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!ピュアピュアドリーム号」(2002年9月21日 - 2002年12月8日)
  • 6005F「世界水フォーラム(中間の4両のみ)」(2003年3月3日 - 2003年3月23日)
  • 6007F「とっとこハム太郎号」(2003年3月8日 - 2003年7月6日)

編成表

2026年(令和8年)3月31日現在[4][5][6]

凡例
  • CONT:制御装置(界磁位相制御)
  • SIV:補助電源装置(静止型インバータ)
  • CP:空気圧縮機
  • BT:蓄電池
  • ◇:集電装置(下枠交差式)
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出町柳
淀屋橋・中之島
形式
 
 

6000
(Mc1)
 
6100
(M2)
 
6600
(T)
 
6500
(T2)
 
6750
(T3)
 
6550
(T1)
 
 

6150
(M1)
 
6050
(Mc2)
新塗装化[31] リニューアル 備考
搭載
機器
CONT
BT
SIVCPBTCPCPCONT
BT
SIV
車両
番号
60016101660165016751655161516051 2009/11/24[注 17]2019/04/26[32]
60026102660265026752655261526052 2010/06/112021/07/14[33][34]
60036103660365036753655361536053 2010/07/222019/10/31[32]
60046104660465046754655461546054 2011/04/182020/04/27[35]
60056105660565056755655561556055 2011/07/072021/01/20[35]
60066106660665066756655661566056 2009/05/132018/09/18[36]
60076107660765076757655761576057 2011/11/012015/03/09
60086108660865086758655861586058 2008/08/062015/12/18
60096109660965096759655961596059 2009/06/182016/09/01[37]
60106110661065106760656061606060 2009/08/192018/04/13[36]
60116111661165116761656161616061 2009/12/142014/08/08
60126112661265126762656261626062 2011/01/252023/04/14[38][39]
60136113661365136763656361636063 2010/05/262022/01/25[33][34]
60146114661465146764656461646064 2010/03/312023/06/12[38][39]
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受賞

ローレル賞受賞記念プレート
(2017年9月16日)

外観、技術、内装等の面において従来の京阪通勤車の概念を覆したことで、鉄道関係者などから「もはや、車体色だけが京阪電車であることをかろうじて物語っている」とさえ言われたほどのインパクトを与えた。1984年鉄道友の会より京阪車両史上初のローレル賞を受賞している。当時、車両担当の役員だった宮下稔(後に社長)は、設計に際して「3000系(初代)特急車の時には果たせなかったので、今度の6000系新造車ではぜひブルーリボン賞か、ローレル賞を取りたい」と当時の社長の青木精太郎に意欲を示し、それを実現させることになった[40]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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