仮面の忍者 赤影 (1967年のテレビドラマ)
From Wikipedia, the free encyclopedia
あらすじ
ストーリーは1クール13話毎の4部構成となっている[7][8]。
- 第一部 金目教編
- 琵琶湖の江南部で人心を惑わす金目教が勢力を拡大していた[出典 3]。木下藤吉郎と竹中半兵衛の命を受けた飛騨忍者赤影・青影・白影の3人は、金目教教祖の甲賀幻妖斎とその配下である霞谷七人衆と戦う[出典 3]。
- 第二部 卍党編
- 生き延びた甲賀幻妖斎が新たに卍党を結成し、ギヤマンの鐘に秘められた超エネルギーを手に入れ世界征服を目論む[出典 3]。織田信長の命を受けた赤影・白影・青影は、卍党とギヤマンの鐘の争奪抗争を繰り広げる[12][13]。
- 第三部 根来編
- 根来忍群と手を組み天下を獲ろうと目論む夕里弾正が、織田信長の抹殺を計画する[出典 3]。赤影・白影・青影が、岐阜城から京に向かう信長の護衛任務にあたり、信長を襲撃してくる根来忍軍と戦う[12][13]。
- 第四部 魔風編
- 赤影たちの故郷である影の里が魔風忍軍に襲撃される[12][13]。赤影・白影・青影たちと魔風雷率いる魔風忍軍とが、飛騨の里の影一族所有の黄金の仮面を争奪抗争する[出典 3]。
登場キャラクター
影一族
- 赤影 - 坂口祐三郎[1][15]
- 飛騨の里が誇る忍びの名門「影一族」一番の使い手[15]。父は影一族の長、影烈風斎である[3][15]。後継者の証でもある赤い仮面で素顔を隠しており、一族のもの以外に素顔を晒すことは滅多にないが[16][注釈 1]、一般民に変装しているときは素顔をさらしている[15]。赤いマフラーをしている。
- 常人ならざるさまざまな忍術を駆使して、幻妖斎を始めとする忍法者と渡り合う。仮面の額にある秘石からは、指や刀を当てることで破壊光線を放つ他、透視術も使える[出典 4]。必殺技は、飛騨忍法・影一文字や忍法影風車など[17]。白影と青影ともに飛行術を会得しており、空を飛べる。そのほか、分身術、変装術、瞬間異動、念動力など、様々な忍術を用いる[17]。銃火器や爆弾類、捕縛用のリボン、ガイガーカウンターなど様々な忍者道具も用いる[17]。一方で、手裏剣を用いる頻度は少ない[17]。
- 第14話以降、登場の際に「赤影参上!」のセリフと共にシルエットが角度を変えながら徐々にアップになるバンク映像が使われるようになる。
- 最終話で黄金の仮面を継承し、影一族の頭領となる[13][15]。
- 青影 - 金子吉延[1][18]
- 赤影と行動を共にする少年忍者[出典 5][注釈 2]。薄い青紫色地に赤紫の水玉模様のマフラーをしている。親指を鼻に当てて「だいじょ〜ぶ!」[19][10]や、「がってんがってん、しょ〜ち!」など、独特の動作を伴う相槌を打つ。
- 主な武器は刀と鎖分銅[出典 6]。基本的な忍法は身につけているが、使用頻度はあまり多くない[19][注釈 3]。火術や幻術に長けている[20]。第48話では龍に変化した[21]。
- 最終話で赤影から赤い仮面を託される[13][18]。
- 白影 - 牧冬吉[1][22]
- 初老の忍者で、忍術のベテラン[出典 7]。赤影を補佐しつつ、青影のお目付け役も兼ねる[22]。白いマフラーをしている。
- 槍術を得意とし、「影」と書かれた巨大な凧に乗る[出典 8]。槍にはミサイルや火炎放射器も仕込んでいる[23]。変装術も得意とし[出典 7]、敵地への潜入も度々行っている[19]。合切袋には様々な道具を収納している[23]。
白山 ()[13]- 赤影が乗る白い忍馬。ほかの二人は黒馬に乗る。人語を解するだけでなく話すこともできる。
陽炎 () - 時美沙[出典 9]- 第四部魔風編に登場。青影の姉[出典 10]。盲目であるが、聴覚に優れ[出典 10]、二里四方の音を感知できる。魔風忍群襲撃の際に烈風斎から黄金の仮面を託され、紅影や黒影と共に影一族の館を抜け、赤影と合流する[25]。黄金の仮面の秘密を知っている[出典 10]。
影 烈風斎 () - 徳大寺伸[1][25]- 第四部魔風編に登場。赤影の父で影一族の頭領[3][25]。陽炎に黄金の仮面を守るように伝え、紅影や黒影とともに逃がした後、魔風雷丸と戦い優勢するも、雷丸の騙し討ちに遭い、戦死する[3][25]。
- 山八 - 佐々木松之丞[25]
- 第四部第40話・第41話に登場。影烈風斎の側近[25]。魔風忍群の襲撃に際し、防衛部隊を指揮する[25]。
- 明確な最後は描かれていないが、烈風斎とともに戦死したものとされる[25]。
薄影 () - 佐藤京一[25]黒影 () - 出水憲次[25]紅影 () - 千代田進一[25]- 第四部魔風編に登場。影の里で影屋敷に仕えている忍者たち[3][25]。リーダーは黒影[3][25]。薄影は棒術を、紅影は忍法人こだまを得意とする[25]。
- 薄影は、魔風忍群の襲撃に際し赤影たちへの伝令役を務めるが、小文字宇兵に殺される[25]。
- 黒影と紅影は陽炎の護衛を務めるが、ギロズンに殺される[25]。
赤影たちの関係者
- 竹中半兵衛 - 里見浩太郎[1][26]
- 第一部と第二部第14話に登場[26]。木下藤吉郎の軍師[出典 11]。以前から飛騨忍者と繋がりがあり、赤影たちを呼び寄せる[出典 11]。
- 武芸にも秀でており、藤吉郎を救出に向かった際は自ら先陣を切って甲賀衆と戦った[26]。
- 木下藤吉郎 - 大辻伺郎[1][26]
- 第一部に登場[3]。織田信長の家臣[26]。金目教を探索する[出典 11]。
- 織田信長 - 倉丘伸太郎(卍党編)[1][26]、嶋田景一郎(根来編)[1][26]
- 第二部から登場[3]。戦乱の世を平定し、平和な時代を目指す戦国武将[出典 11]。
- 第三部では京へ向かう道中を赤影らが警護する[26]。青影を息子のように可愛がるようになる[26]。
- 足利義昭 - 楠年明[26]
- 第一部第12話・第13話に登場。足利家第15代将軍[26]。幻妖斎の呪いにより謎の熱病にかかる[26]。
- ベロベロ・ペドロ - 大泉滉[1][28]
- 第二部卍党編に登場。優秀なポルトガルの科学者で当初は死んだものと思われていたが、赤影たちがサタン、デウス、マリアの鐘を集めた時、竜牙島に生きていることが判明する[28]。自分の存在を世間に隠すために、わざと自分の墓を作り、墓穴から海底の真下まで隠し道を掘り、そこに人工太陽によるユートピアを築き、人知れず静かに暮らしていた。弟に宣教師のジュリアンがいる。
- ジュリアン・ペドロ - 大泉滉[1][28]
- 第二部卍党篇に登場。信長が呼び寄せた宣教師。兄の墓参りのため来日するが、鐘の在処を探る卍党に拉致される[28]。
- いかるが兄妹 - 内藤栄三(兄)、岩村百合子(若葉)[26]
- 第二部第24話・第25話に登場[26]。海底から引き上げた「サタンの鐘」を巡って殺し合ったいかるが一族の生き残りである少女若葉とその兄[26]。人里離れた山小屋でひっそりと暮らしていた[26]。
- 幻妖斎との一騎打ちで負傷した赤影を助けるが、平穏な暮らしを破った赤影を鐘を狙う欲望の塊である大人たちと同一視して忌み嫌う[26]。しかし、むささび道軒の攻撃から身を呈して守ってくれた赤影に心を開き、サタンの鐘を託す[26]。また、若葉が青影に贈った「いかるがの球」は第26話で3人の窮地を救う[26]。
- 原田伝八郎 - 千葉敏郎[28]
- 一角 - 平沢彰[28]
- 第三部第29話・第30話に登場。信長の家臣[28]。護衛として信長に同行する[28]。
- 原田は直参としてのプライドが高く、当初は一介の忍者に過ぎない赤影たちに反発していたが、蟻身眼兵衛に利用されたことで考えを改める[28]。
- 頬白の鼻 - 二見忠男[28]
- 隠の半兵衛 - 出水憲次[28]
- 柘植の市松 - 滝譲二[28]
- 神道の風三 - 中村錦司[28]
- 第三部第35話・第36話に登場。白影が呼び寄せた伊賀忍者[28]。根来の目を欺くため囮となるが、鼻と市松は第35話で流れ星左十に、半兵衛と風三は魔風刑部にそれぞれ敗れる[28]。
- なお、第35話で死んだ市松が第36話にも登場しているが特に説明はない[28][注釈 4]。
ましらの甚内 () - 波多野博[1][28]- 第3部根来編に登場[29]。伊賀忍者で白影の戦友[28]。半兵衛たちの縁者でもある[28]。
- 第37話では白影と会い、京都の隠し道を突き止めたが、すべては十六夜月心が彼に化けて仕組んだことだった[28]。第39話では根来に与するふりをして、暗闇寺への道に道標を残すが、暗闇鬼堂に殺された[28]。
金目教(きんめきょう)
甲賀流忍者である祈祷師・甲賀幻妖斎が率いる謎の宗教[30][31]。
霞谷七人衆は、衣装やメイクなど歌舞伎をベースにしたキャラクター作りが行われている[32]。
甲賀 幻妖斎 () - 天津敏[1][31]- 金目教の教祖にして[30][31]、甲賀五十三家の統領[出典 12]。当初は霞谷を本拠地として、霞谷七人衆にさまざまな指示を与えていた。変装を得意とし、自ら赤影と対峙することも多い[27][33]。戦闘時には忍者装束を着用する[30][31]。
- 配下を4人失った時、霞谷を離れ、京都で布教活動を行い、京都を占拠しようと企む[31]。金目教の力を誇示するために、室町幕府の将軍・足利義昭を忍術で病気にし、快癒を祈る際、住人に金目教に帰依するよう説くが[31]、赤影一行と闇姫の妨害により頓挫する。最後の賭けで金目像を動かして比叡山に迫るが、赤影に金目像を破壊され爆発に巻き込まれる{{R|大全42}]。
霞谷七人衆 ()-
朧 一貫 () - 阿波地大輔[34]- 身体を紙や紙吹雪に変えたり、平面化することができる巨漢忍者[34]。光でバリアを作れる[34]ほか、特大の刀も使う。登場時には歌舞伎の拍子木・柝(き)の効果音とともに現れる。劇場版『飛びだす冒険映画 赤影』では高空に飛び上がり、急降下して巨大な高下駄に仕込んだ刃物で岩をも真っ二つにする「忍法禿鷹」で白影を襲った。
- 幻妖斎が京都に布教目的で入った際、赤影[注釈 7]に化け、京の都で狼藉の限りを尽くす。わざと役人に捕まって投獄された赤影の命を狙うが、この赤影は替え玉で、逆にアジトへ行くところをつけられた。紙に化けて逃げようとしたところを赤影たちに取り押さえられ、幻妖斎の居場所を問い詰められるが、口封じに槍で刺し殺された[34]。
- 甲賀・下忍[30][31]
- 黒い覆面に黒装束の忍者集団。幻妖斎や霞谷七人衆の配下として戦う[30][31]。刀や手裏剣、火縄銃などを用いる[31]。
- 金目像
- 金目教の守護神[37][38]。内部に操縦室を具えた巨大な自動人形。目から光を放って金目教を信じぬ者たちに「仏罰」を加える。この光線は洗脳能力も持っている[37][38]。
- 当初は普通の目だったが、8話以降は瞳のないライトのような目になる。8話では南蛮大筒で左腕を破壊されたが、9話で修理された[出典 15][注釈 8]。11話では赤影の入っている小屋を破壊するが、赤影は無事で、誤って一緒にいる鬼念坊を殺してしまう。13話では、京の民衆と比叡山の僧兵を洗脳して、比叡山を制圧しようとするが、赤影に阻まれて破壊された[39]。
- 鉄独楽[38][36]
- 幻妖斎が搭乗する、大きな独楽型兵器[38][36]。回転ノコギリやレーザーなどを備える[38][36]。土中を潜行することができる[38][36]。視界が悪く、潜望鏡で周囲を見なければならない。
- レーザーの発射口が弱点と見抜いた赤影の捨て身の攻撃で制御不能となり、崖下に落ちて爆発する[36]。
- 千年蟇
- 蟇法師が使役する巨大な蝦蟇[出典 13]。口から火を吐く[出典 13]。
- 赤影との初戦では、刀で傷ついた前足に手榴弾を食らい、崖から落ちて重傷を負う[35]。2度目の対決では、影一文字で左目を潰され、青影が燃やしたしびれ草の煙で洞窟に追いやられ、爆破される[35]。
- 傀儡変化[30][35]
- 傀儡甚内が忍法傀儡変化で使役する木彫りの人形[30][35]。頭部は箱型の黒頭巾を被っている[35]。
- 複数体が一糸乱れぬ動きで斬りかかる[35]。青影の鎖で絡め取られ、元の人形に戻る[35]。
- 大蜘蛛
- 甲賀のからくり屋敷で赤影と青影を襲った巨大な毒蜘蛛[13]。赤影の仮面の秘石からの電撃で撃退された[13]。
- 巨眼 一ツ目[注釈 9]
- 妖術巨眼念力により巨大化した夢堂一ツ目の左目[38][36]。中は空洞になっており、人をさらうほか、移動にも用いられる[出典 16]。
- 1度敗れるが、幻妖斎の妖力によって甦る[38][36]。
黒蝙蝠 () - 舟橋元[36]- 甲賀の抜け忍[38][36]。七人衆に匹敵する実力を持つため妻子を人質に取られ、幻妖斎に手を貸す[出典 17]。口笛で無数の吸血蝙蝠、また火を吐く巨大蝙蝠を操り、赤影に勝負を挑む[38][36]。青影が彼の妻子を助けたため、戦いを中断する。
- 巨大蝙蝠[注釈 10]
- 黒蝙蝠が使役する巨大な蝙蝠[38]。口から火を吐く[38]。
- 巨大蝙蝠の造形物は、第2部で大むささびに改造された[13]。
卍党
「南蛮からやって来た妖術者」と称する一団[38]。南蛮人ペドロが発明した巨大エネルギーの秘密が隠された「デウスの鐘」「サタンの鐘」「マリアの鐘」の三つの鐘を手中に収めんと暗躍する[38]。その正体は第一部で死んだと思われた幻妖斎が、甲賀忍者の一派うつぼ忍群を中心に結成した忍者集団[27][38]。「大まんじ」という、飛行・潜行自在な機械仕掛けの巨大な球状の要塞兵器を操る。
- 甲賀 幻妖斎 - 天津敏((R|大全52))
- 金目教が壊滅した後、「大まんじ」と甲賀のうつぼ忍群を指揮してまんじ党の統領となりペドロの発明を狙う[38][44]。白色のユニフォーム、白いマントを羽織っている[出典 18]。まんじ党七人衆を使い、デウスの鐘、マリアの鐘、サタンの鐘を巡って争奪戦を繰り広げる[44]。
- 第26話では、漁民に化けてペドロの墓の秘密を、わざと赤影たちに教え、墓の蓋を開けたところで白影を人質に取って赤影に竜牙島への道案内をさせる。
- まんじ党七人衆
- 甲賀忍者のうち、「うつぼ忍群」に属する七人の精鋭から成り、各人の個性に合わせた七色のパーソナルカラーでコーディネートされたフェイスペイント+ユニフォームに黒マント(裏地は個々のパーソナルカラー)という非常に視覚的に派手な出で立ちで、額には「卍」のマークを貼り付けている。当初は、白いガスマスクで素顔を隠していた[45]。
- 卍党・下忍[38][44]
- 七人衆の下で手足となって働く下級忍者。黒い全身タイツにベルト、黒マント、目抜きの白い頭巾と南蛮風のいでたちをしており、胸に「卍」のマークを付けている[38]。忍刀や弓矢を使わず、ナイフやライフル銃といった水兵を連想させる武器を使う[44]。
- 大まんじ
- まんじ党の本拠ともなっている円盤型の巨大要塞[46][44]。飛行能力と潜水能力を持ち[46][44]、通信機器なども内蔵している。舷側から突き出す6連装の大筒による砲撃や火炎砲を武器とする[46][44]。
- 第26話では潜水能力で竜牙島の海底に潜り、ペドロのユートピアの真上に大穴を開けた。幻妖斎はペドロをこれに乗せてユートピアを立ち去るが、白影が黒道士に化けてしかけた爆弾が爆発したため大破する[44]。幻妖斎、ペドロ、白蝋鬼、黒道士はこの爆発で死亡した。
- むささび部隊[46]
- むささび道軒が使役するムササビ。編隊を組んで飛行し、偵察や上空からの攻撃を行う[46]。
根来忍群
紀州根来山中の「暗闇寺」に巣食う、根来忍者の一派[27][48]。頭領・暗闇鬼堂に率いられ、天下を手中に収めんと企む武将・夕里弾正と結託し、目的成就の暁に「夜の世界を譲り受けること」を条件に、織田信長を討たんとする[出典 19]。巨大な「怪忍獣」を手懐けており[27]、これを操って京への道中にある信長らを執拗に追う。
- 根来十三忍
-
- かげろう三兄弟
- かげろう
百面鬼 () - 楠本健二[53] - 黒い鬼の面を被る三兄弟の長男[48][53]。変装の名手で、白影に化け信長の家来衆と赤影らを分断させる[48][53]。その後は、信長に一芝居を打って正体を現し、止めを刺そうとするが、赤影たちに敗れた。
- かげろうつむじ - 市村昌治[53]
- 緑色の鬼の仮面を被る三兄弟の次男[54][53]。「忍法つむじ風」で突風を起こす[54][53]。
- 兄の百面鬼亡き後、弟・野火とともに信長一行を襲う。赤影に斬られるも、自身の血液を噴水にして風葉にアゴン起動の合図を送った[53]。
- かげろう
野火 () - 柳原久二夫[53] - 真紅の鬼の仮面を被る三兄弟の三男[54][53]。「忍法野火かげろう」で火焔を吹く[54][53]。
- かげろう
- 根来・下忍[48][50] - 川谷拓三 西田良 他
- 根来十三忍の手足となって暗躍する忍者集団[48][50][注釈 15]。
夕里 弾正 ()[50] - 汐路章[1][50]- 大和の国の大名[48][50]。腹の黒さと冷酷さで悪名高く[48][50]、京に攻め上ってこれを包囲し、都の民に残虐の限りを尽くす。根来暗闇寺に使いを送り、「夜の世界」を譲ることを条件に暗闇鬼堂と結託する[50]。
- 第39話で鬼堂が捕らえた信長の首を受け取りに自ら根来の里へ赴くが、白影の助けを借りた信長により斬られる[50]。
- 怪忍獣
- 第一部で千年蝦蟇と大蝙蝠、第二部で巨大むささびが登場していたが、当時空前の怪獣ブームの影響を受け、この第三部から「怪忍獣」として巨大な怪獣が毎回登場。これらの題材は、大山椒魚や山猫、梟など、日本の風土に立脚したものが選ばれた。また、劇伴音楽の新録音に伴い、怪忍獣それぞれのテーマ曲が新たに作曲されている。
魔風忍軍
魔風雷丸が率いる怪忍者集団[27][29]。甲信越を本拠地としている[27][29]。「影の里」に伝わる、巨大エネルギーを隠した「黄金の仮面」を狙って里を襲い、赤影の父・烈風斎を亡き者にした。雷丸の正体は、巨大な一つ目のとかげ忍獣「じじごら」であった。
- 魔風十三忍
-
闇の黒蔵 () - 波多野博[62]- 顔の無い忍者。爛れて崩れたような顔をしており、顔の皮膚を千切って投げると爆発する[21][62]。普段は泥沼に潜んでいる[21][62]。
- 赤影を沼に引きずり込み、得意の変装術で赤影に化けて、白影らと別行動を繰り返すなど、不可解な行動をし、暗躍する[13][62]。その後、魔風の目は届かないと偽って、夜の地蔵岩の辺りに白影たちを誘導するが、魔風忍者たちに指示を出しているところを青影に偽者と見破られる。青影と鎖分銅の綱引きで、崖に落とした後、白影がいない隙に自分の正体を見破った猿彦と共謀し、彼とともに魔風に捕まったふりをして、白影を倒そうとするも、復活した本物の赤影に妨害される。赤影と対決するも、刀身を圧し折られ、仮面を真っ二つにされた後、正体を現す。白影の槍投げを空高く飛んで交わすも、赤影の投げた爆弾を受け、全身粉になって、死亡[62]。
-
口無 水乃 () - 沢淑子[24][62]- 怪獣ががらを操る、十三忍唯一のくの一[21][24]。雷丸に母親を人質に取られており、不本意ながら雷丸に従っている[62]。過去に一郎次という、生きていれば青影と同い年になっていたであろう弟を修行中の事故で失ったため、姉・陽炎を慕う青影に亡き弟の面影を重ね、同情している[21][62]。その思いから捕えていた青影にががらの弱点を教え、自ら逃がしたことで雷丸から最後通告をされ、やむなくががらと共に赤影一行に戦いを挑むも、赤影の機転によって敗れる。その際、ががらの爆発に巻き込まれて致命傷を負い、今わの際にががらを青影に託し、息を引き取った[24][62]。
- 魔風・下忍[29][58]
- 魔風忍軍の手足となって暗躍する、派手な迷彩模様の頭巾と装束の忍者集団[29][58]。バイキングの楯や槍、鉄砲も使う。
- 雷丸直属の魔風騎馬部隊も存在する[27][29]。
- 魔風怪忍獣
重要ポイント、重要アイテム
- デウスの鐘
- 第14話(第2部1話)で織田信長が堺の商人から手に入れる。
- マリアの鐘
- 第19話(第2部6話)で女の行商人が彦根で赤影に渡す。
- サタンの鐘
- 第20話(第2部7話)では当初、鳴門海峡の難破船に隠されていたと考えられていた。しかし難破船の中にはなく、いかるがの里にあった。お互いを近づけて鳴らすと共鳴を起こし、呼び合う。デウス、マリアの鐘と揃えると、竜、牙、島の絵柄が出る。
- いかるがの里
- サタンの鐘を巡って住人が抗争を繰り広げたため、住人が青年とその妹の二人しかいない。青年は井戸の下にサタンの鐘を隠しており、赤影とむささび道軒がこの鐘を巡って争奪戦を繰り広げる。青年がいかるがの球を赤影に渡し、第26話(第2部13話)では、赤影たちがこれに祈ったことで、ペドロのユートピアから地上に脱出できた。
- 竜牙島
- 第26話(第2部13話)に登場。ペドロが作った一種のユートピア。ペドロの墓の墓石を持ち上げると、階段が続いており、途中で壁にぶちあたるが、壁にデウス、マリア、サタンの鐘を投げて壁を破壊すると辿り着ける。ペドロは竜牙島で人知れず静かに暮らしながら、人工太陽を作り、これを平和のために利用していた。
- 暗闇寺
- 根来十三忍が本拠地として使っている。夕里弾正が使者を送り、織田信長を殺すよう暗闇鬼堂に依頼した。鬼堂の配下は風鈴に化けて待機している。第37話(第3部11話)では、鬼堂が赤影と白影に来るように告げている。第39話(第3部13話)では、決戦の舞台ともなった。織田信長が弾正を斬った時、青影が黄泉の法を破るために、棺に爆薬を仕掛けて棺もろとも暗闇寺を爆破し、怪忍獣を無力化する。
- 竜が滝洞窟
- 黒影と紅影が陽炎と逃げ込んだ。紅影が赤影に知らせに行ったところを、雷丸が血潮将監に命じ、将監はギロズンに攻撃させた。
- 阿弥陀が池
- 中心に灯台があり、第46話(第4部7話)では魔風雷丸が、捕らえた陽炎をその中に監禁した。
- 魔風堂
- 雷丸が今までに倒された中忍の法要を行い、足切主水に外の警護をさせた。法要が終わった後、ざばみが赤影と戦った時に破壊される。
- 影部落
- 赤影たちの故郷で、飛騨にある。第40話(第4部1話)でグロンに集落を破壊され、さらに第41話(第4部2話)では頭領・影烈風斎の館で魔風忍群との死闘が展開される。館は難攻不落の要塞であったが、烈風斎の死と共に自爆し壊滅した。なお、集落の一部の者たちは赤影たちによって救出されている。
- 影の神像
- 第45話(第4部6話)に登場する影一族の守り神。これに黄金の仮面をかぶせると、煙幕を出す。陽炎が「この下に財宝がある」と雷丸をだまして案内するが、ががらに破壊される。
- 黄金の仮面
- 第4部の重要アイテム。影一族の館にあり、忍者にとっては栄光のシンボルでもあるため、どの流派の忍者にも憧れの的となっている。これに目をつけた雷丸が黄金の仮面を巡って、赤影一行と争奪戦を繰り広げる。陽炎がこの秘密を知っており、陽炎も争奪戦の対象となった。第52話(第4部13話)では、青影がある呪文を唱えて巨大化させ、陽炎が同じ呪文を唱えて光線を発射させた。この呪文は黄金の仮面の下敷きになった者も移動させられる。この力が真の秘密であり、財宝のありかを示すものではなかった。争奪戦が終わった後、赤影が自分の仮面を青影に譲ってこの仮面を被り、影一族を立て直すために飛騨の影部落に戻った。
スタッフ
参照:[6]
- 原作:横山光輝
- 脚本:伊上勝
- プロデューサー:加藤哲夫(関西テレビ)、平山亨(東映)、高田正雄(東映京都テレビプロ)
- 撮影:脇武夫、平山善樹、森常次、柾木兵一、羽田辰治
- 特撮:松木春吉、小野純一
- 音楽:小川寛興
- 照明:岡田耕二
- 計測:佐賀彰、山口鉄雄
- 録音:矢部吉三、小金丸輝貴
- 記録:高木弘子、桧垣久恵、森村幸子
- 編集:細谷修三、川上忠
- 美術:塚本隆治
- 衣裳:上野徳三郎、工藤昭
- 美粧:林三郎
- 結髪:河野節子
- 装飾:秋田実、甲田豊、管田浩
- 助監督:福井司、古市真也、高見育男、久郷久雄、岡本静夫ほか
- ナレーター:山口幸生
- 擬斗:三好郁夫、土井淳之祐(以上東映剣会)
- 進行主任:北村良一
- 現像:東洋現像所
- 怪忍獣造形:エキス・プロダクションほか
- 監督:倉田準二、山内鉄也、曽根勇、小野登、古市真也
- 製作:関西テレビ、東映京都テレビプロ
主題歌
制作
企画経緯
1966年、東映は白土三平の漫画『ワタリ』のテレビドラマ化を企画していたが[出典 33]、先行して制作された映画『大忍術映画ワタリ』について原作者の白土がその内容に激怒し[出典 34]、東映との絶縁を宣言[66][67]。テレビドラマ化の企画も白紙化してしまった[9][67]。
しかし、企画は頓挫した時点ですでに一部のキャストやスタッフの手配に動いており、東映は急遽、白土と同じく忍者漫画の大家である横山光輝に原作を依頼[出典 35]。横山はこれに応じ、人気作『伊賀の影丸』の連載を終了して、新たに『週刊少年サンデー』にて『飛騨の赤影』の連載を開始した[出典 36][注釈 29]。
この原作は、その後東映京都と関西テレビによって特撮テレビドラマ『仮面の忍者 赤影』として実写化され、これに合わせ、原作漫画の『飛騨の赤影』のタイトルも、テレビドラマと同じ『仮面の忍者 赤影』に改められている[出典 37]。
本作品はカラー番組にすることを条件に、広告代理店の電通が持ち込んできた企画で、その裏には、スポンサーの1社となる三洋電機のカラーテレビを売るという戦略があった[出典 38][注釈 30]。当時は、ほとんどの家庭が白黒テレビで、関西テレビ内でも意見が割れた。しかし白黒では将来売り物にならないという考えからカラー放送を決めた[70]。本作品はテレビ初のカラー時代劇にして[出典 39]、東映初のカラー番組であるとともに[7][14]、『マグマ大使』『ウルトラマン』に次ぐ3番目のカラーテレビ特撮作品であり、スポンサーの三洋電機がカラーテレビのタイアップを行なっていたことから、主人公一派の人物は赤影、青影、白影と「色彩」を強調した作品になっている[出典 40]。この「色別のヒーロー集団」というコンセプトは後の『秘密戦隊ゴレンジャー』に受け継がれた[72]。
関西テレビが制作した初のカラー作品で[71]、唯一の特撮作品でもある。同局の注力も並々ならぬもので、加藤哲夫プロデューサーによれば、1時間番組で100万円が相場の時代に、30分1話あたり約200万円という破格の制作費が費やされていたという。第1話が完成した段階で『ウルトラマン』(TBS)にも対抗できると評価を得て同作品の裏番組として放送することも検討されたが、『ウルトラマン』の後番組には東映制作の『キャプテンウルトラ』が開始予定であったため、別枠での放送となった[73][66]。東映プロデューサーの平山亨は、事なきを得たものの、関西テレビとTBSの双方に迷惑をかけたため責任をとって辞めることも考えたという[73]。
作風
第一部は原作に合わせた内容であったが、横山の信頼を得られたため第二部からは独自色が強くなっていった[32]。横山は脚本のチェックも行っていた[67]。
巨大な独楽やパラソルに乗って姿を現す忍者など、奇想天外な作劇が印象的な赤影であるが[12]、倉田・山内両監督らはいかに面白い忍術絵巻を描くか、スタッフ全員に宿題のようにしてアイディアを提出させた。スタッフはどんな忍術が使えたら面白いか自分の子供に尋ねたり、頭を絞って番組中の忍術合戦を盛り上げた。赤影役の坂口祐三郎は、柔軟性に満ちた自由な発想の現場であったと述懐している[74]。
その結果、敵忍者にはどう見ても戦国時代の者とは思えない出で立ちをした怪人物が次々と登場し、空飛ぶ円盤「大まんじ」や、巨大なロボット「金目像」などといったSF的なアイテムが次々と繰り出されてゆく[12]。一方で、スタッフに自由に考えさせその発想を大胆に活かす試みは制作現場に大いに活気をもたらし、作品成功の強力な原動力になった[注釈 31]。結果的に敵忍者とその忍術の描写が時代考証を無視した破天荒なものとなっていったことは事実であるが、一方で忍者以外の人物の衣装・風俗はきちんと設定の戦国時代ものの様式で揃えられており、そこは時代劇のメッカたる東映京都の矜持が示されている。ドラマを支える俳優陣も、当時の時代劇でおなじみの顔ぶれが確かな演技力で彩りを添えた。平山によれば、関西テレビプロデューサーの加藤哲夫がノリが良く制作側に理解があったことも大きかったと述べている[67]。
第3部・第4部では方向性が若干代わり、第一次怪獣ブームを意識して毎回のように怪獣が登場して怪獣特撮番組の様相を呈してきた[7][3]。その代わりとして第1部・第2部とは異なり、敵忍者の描写はオーソドックスな時代劇的なものとなった。関西テレビプロデューサーの加藤哲夫によれば、倉田が同じ関テレ制作の『大奥』に参加するため本作品のメイン監督から外れ、大人しくなったと述懐している[32]。
平山は、ストーリー展開については脚本の伊上勝に任せていたと述べている[76]。『大忍術映画 ワタリ』『怪竜大決戦』に続いて手掛けた伊上は全話の脚本を執筆[10]。ただし、伊上が逃亡してしまい、伊上の名前のまま平山が脚本を代筆したこともあったという[67]。敵忍者は伊上が設定していたが、怪獣の名前の多くは平山が決めていた[67]。
配役
前述のように元はテレビドラマ版『ワタリ』として企画されていたものが頓挫し、急遽本作品へと変更されたという経緯がある。そのため映画版『大忍術映画ワタリ』で「ワタリ」と「爺(四貫目)」を演じた金子吉延と牧冬吉が、本作品にスライドする形で「青影」と「白影」を演じている[出典 41]。牧のスケジュールの都合で、白影の登場は第2話からとなった[75]。金子と牧は、その後『河童の三平 妖怪大作戦』(1968年 - 1969年)でも共演している[78]。
対して、赤影の配役決定は若干遅れた[77]。赤影役は東映から出された3人の候補から、テレビ側のプロデューサーである関西テレビの加藤哲夫が「目に光のある役者」という理由で坂口祐三郎を選んだ[出典 42]。坂口によれば、決定の連絡が来た時点で既に制作側の準備ができておりいきなりスチール撮影から始まり驚いたという[79]。三洋電機が開いたイベントで赤影が仮面を取った時は観客の女性ファンが「キャアーッ!」と大騒ぎしたという[80]。赤影の立ち回りは、そのほとんどを坂口自身が行った[11]。坂口自身は、そのため捻挫などが多かったと述懐している[79]。トランポリンでの空中2回転だけはできなかったため、宍戸大全がスタントを務めた[79]。また、坂口は泳げなかったため、泳ぐシーンは白影に交代し、代わりに白影が走るシーンでは赤影に代えるなどしていた[41]。
甲賀幻妖斎役の天津敏は、伊上勝からの推薦で選ばれた[11]。天津の演技力は高く評価されており[出典 43]、卍党編でも続投となった。同一キャラクターがコスチュームを変更して再登場するというパターンは、後の特撮ヒーロー作品に継承されている[81]。
竹中半兵衛役で里見浩太朗が出演していたことでも知られる[12]。
悪役側は主に東映京都撮影所所属の大部屋俳優が起用された[66][67]。同じ俳優が各部で違う役を演じていることも多い[82]。平山によれば、東映京都テレビプロダクションプロデューサーの高田正雄が大部屋俳優一人一人の個性を熟知しており、役に合わせた適材を配役していた[67]。汐路章は、第1部で夢堂一ツ目、第3部で夕里弾正、第4部で魔風雷丸と、全く異なる役どころを演じた[出典 44]。傀儡甚内などを演じた波多野博は、雰囲気が坂口に似ていたことから第44話では偽赤影を演じた[83]。波多野は第3部では味方側のましらの甚内を演じているが、これは実子から「赤影とけんかする役はだめ」と言われた波多野がスタッフに頼み込んだものであった{{R|参上152}]。黒蝙蝠役の舟橋元も子が本作品のファンであったことから出演したという[82]。
蟇法師役の近江雄二郎は殺陣師でもあり、第三部では擬斗も担当した[35]。
第11話の冒頭、にせ赤影に斬られる侍役で数カット出演しているのは、東映京都専属の大部屋俳優・川谷拓三である。後にヤクザ映画の数々の体当たりの演技で飛躍し名バイプレイヤーとなる川谷であるが、当時はまだ台詞があるか無いかという程度の無名の斬られ役であった。川谷は他の話数にも斬られ役や下忍の役で度々顔を見せている。
撮影
撮影は主に東映京都撮影所のセットで行われ、ロケは京都府内や滋賀県内が中心であった[41]。特に滋賀県の長池周辺では、山林や草原、川などがまとまっていたため撮影に多用していた[41]。坂口によれば、本作品のロケ場所は危険な場所が多く、生傷が絶えなかったという[41]。第2部での海のシーンは、丹後半島の間人で行われた[41]。第1話で蟇法師が逃げ込む寺は三井寺が用いられた[41]。第4部ではびわ湖タワーがそのまま登場している[84]。
撮影は1966年末から開始されたが、正月休みを除き連日夜中まで作業が行われたものの、第1話・第2話だけで40日を費やしており、放送開始直前でも完成していたのは3、4本だけであった[71]。関西テレビプロデューサーの加藤哲夫によれば、本作品の売りであったブルーバック合成に時間がかかってしまっていたため、倉田により次第にブルーバックのように見える手法が用いられていったという[32]。
白影の大凧は、大型クレーンで吊り上げられ、大型扇風機で風を送って撮影している[85][12]。白影役の牧によれば、吊っているピアノ線がよく切れて苦労したという[85]。凧のセットが燃えてしまったこともあり[86]、そのためか第三部ではまったく登場せず、第四部でも1回のみの登場であった[84]。
赤影たちの忍者装束には、スキーウェアが使われた[87]。動きにくいうえに、夏は汗びっしょりだったそうである。坂口によれば、赤影の衣装は2着だけであり、洗濯しても夏場は汗臭さが取れなかったという[41]。ベルトのバックルは、消防士の装備を銀色に塗ったものであった[41]。青影の足袋は、『ワタリ』のものを流用している[87]。
赤影の仮面は赤い革を貼っており、演じる坂口が自ら作っていた[88]。アクションで傷つくことが多いため、最終的には20枚近くが用いられた[88]。当初は普通の革を用いていたが、照明で光ってしまうため素材をスエードに変更している[88]。坂口が額の石を交換したところ、まだ撮影が終わっていなかったため、途中で額の石の色が変わってしまっている回もあるという[88]。留め具は両端のゴムをカギホックでカツラに引っ掛ける構造となっており、仮面だけが顔についているように見せている[88]。赤影のカツラは、人毛では形が崩れてしまうため、熊毛が用いられた[88]。坂口によれば、仮面で視界が悪くなるため、アクションで苦労することも多かったという[88]。
白影の髪の両脇にある白髪は、牧の提案により取り入れられた[85]。牧は、白影について経験豊富な年齢不詳の忍者と想定しており、かつら合わせの時に用意されていたものはイメージが異なっていたという[85]。
劇中で、青影が食べる忍者の携帯食は、ゼリービーンズやマーブルチョコレートだった[18]。
赤影が飛行しながら手から弾丸を放つシーンでは電気着火による仕掛けが用いられたが、宙に浮いた状態ではコードが丸見えになってしまうため、赤影の体を吊るピアノ線に電気を通すかたちがとられた[12][41]。しかし、電気を通すことでピアノ線の強度が弱まってしまい、弾を発射した瞬間にピアノ線が切れてしまうというアクシデントがあった[12][41]。
立ち回りでは、赤影は正統派時代劇の立ち回りを行っており、忍者らしい動きは白影が担っていた[74][89]。青影には第三部まで敵を切ったりするシーンを設けられていなかった[出典 45]。
当時は時代劇も多かったため、乗馬のシーンは坂口らが実際に騎乗しているが、青影のみは吹き替えであった[41]。白山の撮影には、3頭の馬が用いられたが、うち1頭は照明に驚いて川に飛び込み骨折してしまい薬殺された[41]。白影が乗る馬も、爆破シーンで転倒し死亡している[86]。
火を用いるシーンでは実際に火をつけることが多く、セットを実際に燃やしたり、ロケ先で風に煽られて出演者側に火が流れてくることもあったという[41]。坂口は、火炎放射器を用いた撮影でカツラが焦げたこともあったと述懐している[74]。
平山によれば、赤影らの影を実際に3色にしようと試みたが実現できず、倉田の案によりシャボン玉での表現となった[66]。
忍法髪あらしで起きる竜巻は、竜巻の形に造形した真綿を電気ドリルに取り付けて回転させて表現している[41]。プロデューサーの平山亨によれば、当初は京都大学の流体研究所で竜巻発生の理論を学んだり、洗濯機を用いて撮影しようとしたりしたがうまくいかず、『キャプテンウルトラ』の特撮監督であった矢島信男から「実際に竜巻を起こすのではなく、竜巻に見えれば良い」との助言を受けこの手法を用いたという[66]。
本作品は高視聴率を獲得する人気番組となったが、制作には手間がかかるため、続編の制作やシリーズ化には至らなかった[11]。プロデューサーの平山亨によれば、忍術映画は通常の時代劇よりも3倍の手間がかかると言われており、番組開始当初は現場から相当恨まれたが[68]、番組終了時にはスタッフからもっとやりたいという声も上がっていたという[73]。東映テレビ貞暁部長の渡邊亮徳は、京都撮影所が寝る間も惜しんで撮影を行った結果、完成度の高い作品が生まれたと評している[90]。
エピソード
プロデューサーとしてクレジットされている平山亨は、東京撮影所の『キャプテンウルトラ』に掛かりきりで忙しく、実際に現場を仕切ったのは関西テレビの加藤哲夫と東映京都テレビプロダクションの高田正雄である[66][70]。青影役の金子吉延は、本作品の撮影では平山とほとんど会わなかったと証言している[87]。
第一部・第四部に登場する「大蝦蟇」、「大蜘蛛」、「怪竜」は、東映京都が本作品に先んじて制作した映画『怪竜大決戦』に登場したキャラクターを流用したもの[出典 46]。これらの造形物の改修とあわせ、いくつかの怪忍獣の造形は『怪竜大決戦』に続けて造形会社エキス・プロダクションが行なっている[67]。人気作品だったのにもかかわらず、怪忍獣たちは放映中は商品化に恵まれず、当時人気だった「ソフビ人形」の題材にもなぜか選ばれることはなかった。また、放送当時の書籍では第三部以降の内容は扱われておらず[93]、後年流行になった百科事典形式の怪獣本でも、第三部のドグマ、ガッポ、ジャコーや、第四部の怪忍獣すべては、雑誌『宇宙船』vol.11(1982年、朝日ソノラマ)で本作品の特集が組まれるまで個別に紹介されることがなく、番組の知名度に反してマイナーなキャラクターたちとなっていた。
劇伴は『ワタリ』から流用した楽曲も多い[94]。平山によれば、広告代理店側から主題歌「忍者マーチ」の作り直しを要求したこともあったが、音楽を担当した小川寛興は「自信作だからこのままでいい」と述べてこれを断ったという[67]。
第13話で赤影が京へ飛んでいくシーンでは、坂口をヘリコプターから吊るして撮影するという案も上がっていたが、コストがかかりすぎるため実現しなかった[41]。坂口は、この案を聞いた際に死を覚悟したという{{R|参上55}]。
幻妖斎が洞窟に逃げるシーンでは、岩戸が閉まる際に嵐山電鉄の踏切の音が用いられている[74]。
青影の「だいじょうぶ」のポーズは子供たちの間で大流行した[69][3]。金子によれば、これを考案したのは倉田で、受けが良かったので毎回やるようになったという[87][67]。
1980年代ごろまで全国的に再放送が繰り返され[69][79]、世代を越えて人気を得ていた[5]。関西テレビプロデューサーの加藤哲夫は、カラーで制作したことによって繰り返し放送される作品になったと述べている[32]。1986年には会員100名を超えるファンクラブが結成されるなど、根強い人気を誇った[79]。
サブタイトル
- 脚本は全話伊上勝が担当。
- 「第○部 ○○篇」は映像では表記されない。
- 次話の予告部分の音声データが紛失しており、CSなどの放送や東映特撮ファンクラブなどでの配信ではお詫びのテロップを出した上で無音で放映・配信している。
- 参照:[40][95][96]
第1部 金目教篇(第1 - 13話)
| # | 題名 | 放送日 | 登場忍者[96] | 登場怪忍獣[40][96] | ゲスト[97] | 監督 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 怪物蟇法師 | 1967年 4月5日 | 蟇法師、鬼念坊 | 千年蟇 | 倉田準二 | |
| 琵琶湖で勢力を拡大する金目教を不審に思った木下藤吉郎は乱破を潜入させるが、甲賀幻妖斎に正体を見破られる[98][97]。竹中半兵衛は乱破救出のため、飛騨の忍者赤影を呼び寄せる[98][97]。 | ||||||
| 2 | 甲賀の悪童子 | 4月12日 |
| 伴兵五郎:宗方勝巳 | 倉田準二 | |
| 霞谷七人衆の傀儡甚内は、織田家の使者になりすまして藤吉郎の暗殺を目論むが青影に見破られる[98][97]。青影は悪童子に拉致され、それを追う赤影を闇姫が阻止する中、大凧に乗った白影が窮地を救う[98][97]。 | ||||||
| 3 | 逆襲蟇法師 [注釈 32] | 4月19日 | 傀儡甚内、蟇法師 | 千年蟇 | 山内鉄也 | |
| 金目教を信じない村が消滅する[98][97]。赤影たちは傀儡甚内を捕らえて調査するが、村に潜入した白影が蟇法師に捕らえられ、幻妖斎から人質交換を要求される[98][97]。 | ||||||
| 4 | 怪奇忍び屋敷 | 4月26日 | 傀儡甚内、闇姫 | 大毒蜘蛛 |
| 倉田準二 |
| 霞谷へ向かう赤影一行を鉄独楽が襲撃する[98][97]。逃走する中ではぐれた白影を傀儡甚内が捕らえて姿を成り代わり、赤影らを騙して甲賀屋敷に誘い込む[98][97]。 | ||||||
| 5 | 謎の独楽忍者 [注釈 33] | 5月3日 | 朧一貫 |
| 倉田準二 | |
| 藤吉郎が購入した鉄砲の輸送隊が鉄独楽に襲われ、赤影たちは第二便の護衛を命じられる[98][97]。幻妖斎は自ら出陣して赤影たち抹殺のため暗躍する[98][97]。 | ||||||
| 6 | 恐怖の大魔像 | 5月10日 | 朧一貫 | 金目像 |
| 山内鉄也 |
| 金目教に敵対する寺の住職の娘・楓を幻妖斎が誘拐しようとするが、青影に阻まれる[98][97]。しかし、その夜金目像が寺を襲い住職が拐われる[98][97]。住職を救うため赤影は覆面の剣士・隼主水に扮して金目教に潜入する[98][97]。 | ||||||
| 7 | 妖術一つ目 | 5月17日 | 朧一貫、夢堂一ツ目 | 巨眼一ツ目 | 山内鉄也 | |
| 夢堂一ツ目の巨眼によって藤吉郎が拐われる[98][97]。赤影たちは罠と承知で幻妖斎たちが待ち構える地獄谷へと向かう[98][97]。 | ||||||
| 8 | 南蛮大筒の秘密 [注釈 34] | 5月24日 | 夢堂一ツ目 |
| 倉田準二 | |
| 信長の命により織部多門が製造する大筒を手に入れるため、幻妖斎は多門の娘・霞を誘拐する[98][97]。赤影は、多門の地下工場を襲撃する一ツ目を退けるが、さらに金目像が現れる[98][97]。 | ||||||
| 9 | 不死身の魔像 | 5月31日 | 朧一貫、闇姫 | 金目像 |
| 倉田準二 |
| 甲賀の下忍に襲われていた少年たちを救った赤影たちは、村人が金目像修復のため雇われていることを知る[98][97]。老人に化けて潜入した赤影は人足たちを解放し、青影が修理工場の爆破に成功するが、既に金目像の修復は完了していた[98][97]。 | ||||||
| 10 | 怪忍者黒蝙蝠 | 6月7日 |
|
|
| 山内鉄也 |
| 足利将軍家に取って代わろうとする幻妖斎は、抜け忍である黒蝙蝠の妻子を捕らえて赤影の抹殺を命じる[98][97]。吸血蝙蝠で赤影たちを襲う黒蝙蝠であったが、妻子は赤影たちによって救出される[98][97]。 | ||||||
| 11 | 鬼念坊鉄車 | 6月14日 |
| 金目像(強化) | 曽根勇 | |
| 京の都では、朧一貫が赤影に化けて悪事を働き、赤影はお尋ね者となっていた[98][97]。牢に捕らえられた赤影を抹殺する一貫であったが、幻妖斎のもとへ報告に向かうとそこに待ち受けていたのは赤影であった[98][97]。 | ||||||
| 12 | 闇姫髪あらし | 6月21日 | 闇姫 | 金目像(強化) |
| 曽根勇 |
| 将軍・足利義昭が謎の熱病に冒され、赤影たちは祈祷を行っていた行者を調べる[98][97]。襲ってきた闇姫を捕らえた赤影たちは、足を洗うよう彼女を諭す[98][97]。 | ||||||
| 13 | 大魔像破壊作戦 | 6月28日 | 金目像(強化) | 倉田準二 | ||
| 幻妖斎によって京の民が洗脳されたため、義昭は比叡山へ逃れる[98][97]。赤影は比叡山へ進軍する金目像の中に潜入し、幻妖斎と対決する[98][97]。 | ||||||
第2部 卍党篇(第14 - 26話)
| # | 題名 | 放送日 | 登場忍者[96] | 登場怪忍獣[40][96] | ゲスト[99] | 監督 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 14 | 謎のまんじ党 [注釈 35] | 7月5日 | 不知火典馬、魚鱗流泊 | 泉州屋左衛門:有馬宏治 | 倉田準二 | |
| 堺でポルトガル船の沈没事故が相次ぐ[100][99]。信長は、堺の泉州屋からギヤマン製の「ゼウスの鐘」を献上されるが、卍党の不知火典馬と魚鱗流泊がこれを奪う[100][99]。 | ||||||
| 15 | 小法師白蝋鬼 | 7月12日 | 不知火典馬、白蝋鬼 | 信長の家臣:奥野保 | 倉田準二 | |
| 信長が呼び寄せた宣教師のジュリアン一行が白蝋鬼に襲われる[100][99]。典馬を捕らえた赤影は、その姿に化けて卍党のアジトに潜入し、ゼウスの鐘の秘密を知る[100][99]。 | ||||||
| 16 | 怪獣針紋鬼 | 7月19日 | 猩猩左近、魔老女、むささび道軒 | 村娘(魔老女):服部三千代 | 小野登 | |
| 「マリアの鐘」がある伊吹山へ向かう赤影一行を猩猩左近が襲う[100][99]。白影は、卍党の怪忍を調べるため甲賀人別帳を取りに向かうが、むささび道軒によって捕らえられてしまう[100][99]。 | ||||||
| 17 | 不死の魔老女 | 7月26日 |
| 小野登 | ||
| 白影を捕らえた幻妖斎は、配下を集めて甲賀館で赤影を待ち構える[100][99]。赤影と青影は、街道の包囲網を突破し甲賀屋敷へ甲賀館へ攻め込むが、魔老女の妖術に翻弄される[100][99]。 | ||||||
| 18 | 鳥獣むささび | 8月2日 |
| 大むささび | かね:道井恵美子 | 小野登 |
| 赤影たちは、伊吹山へ向かう道中に卍党の隠れ家を発見し、ジュリアンを救出するがむささび道軒に取り返されてしまう[100][99]。道軒は、かつてペドロを助けた女性かねにジュリアンを会わせ、かねの娘であるお糸が「マリアの鐘」を持っていることを突き止める[100][99]。 | ||||||
| 19 | 忍法つむじ傘 | 8月9日 |
| お糸:柴田美保子 | 倉田準二 | |
| お糸がいる彦根へ向かう赤影一行を黒道士が襲い、白影が深手を負う[100][99]。白影は通りすがりの娘に助けられ赤影への伝言を委ねるが、その娘こそお糸であった[100][99]。 | ||||||
| 20 | 怪物大まんじ [注釈 36] | 8月16日 | 魚鱗流泊、不知火典馬 |
| 倉田準二 | |
| 赤影たちは鳴門の沈没船にあるという「サタンの鐘」を探すため漁師の船で沖へ出るが、その漁師は不知火典馬の変装であった[100][99]。赤影と青影は罠を逃れるが、白影は大まんじに捕らえられてしまう[100][99]。 | ||||||
| 21 | 渦潮骸骨丸 | 8月23日 | 魚鱗流泊、猩猩左近、魔老女 |
| 小野登 | |
| 赤影たちは、沈没船が浮かび上がったとの噂を聞いてその中を探索するが、それは魔老女の罠であった[100][99]。大まんじで現れた幻妖斎は、船ごと赤影たちを攻撃する[100][99]。 | ||||||
| 22 | 怪獣変化陣 | 8月30日 | 黒道士、猩猩左近、魔老女 | いかるがの娘(猩猩左近):水田道子 | 小野登 | |
| 赤影たちは、「サタンの鐘」を持ついかるが一族のいる四国へ向かうが、卍党の忍者たちに次々襲われる[100][99]。四国へたどり着いた翌日、いかるがの里から来たという娘の護衛を引き受ける赤影たちであったが、その娘は猩猩左近の変装であった[100][99]。 | ||||||
| 23 | 地獄の魔老女 | 9月6日 | 黒道士、魔老女 |
| 小野登 | |
| 赤影一行が剣山にあるといういかるがの里を探す中、白影は魔老女が尋問を受けている場面を目撃する[100][99]。赤影に助けられた魔老女は、幻妖斎といかるが一族が取引を行う修験堂へ案内するが、白影の懸念通り卍党の罠であった[100][99]。 | ||||||
| 24 | いかるが兄妹 | 9月13日 |
| 大むささび | 倉田準二 | |
| 卍党は川に毒を流し、安全な水場を探す赤影たちを襲撃する[100][99]。幻妖斎と対決した赤影は重傷を負い、いかるが一族の若葉に助けられる[100][99]。 | ||||||
| 25 | 悪魔の鐘 | 9月20日 |
| 倉田準二 | ||
| 若葉の兄が赤影をむささび道軒の攻撃から助け、「サタンの鐘」の在処を赤影に伝える[100][99]。道軒が鐘を奪うも取り返され、幻妖斎は若葉を人質にとって取り引きを持ちかける[100][99]。 | ||||||
| 26 | 大爆發 | 9月27日 | 黒道士、白蝋鬼 |
| 倉田準二 | |
| 鐘が示す竜牙島へたどり着いた赤影たちは、ペドロの墓で地下に通じる階段を発見する[100][99]。人工太陽のある地下楽園で生きていたペドロを、大まんじで乗り込んだ幻妖斎が連れ去る[100][99]。 | ||||||
第3部 根来篇(第27 - 39話)
| # | 題名 | 放送日 | 登場忍者[96] | 登場怪忍獣[40][96] | ゲスト[101] | 監督 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 27 | 根來十三忍 | 10月4日 | 水馬流馬 | ガンダ |
| 小野登 |
| 夕里弾正が反乱を起こし、信長は鎮圧のため京へ向かう[102][101]。信長暗殺のため弾正は根来忍群の暗闇鬼道と手を組み、第一の刺客として水馬流馬が放たれる[102][101]。 | ||||||
| 28 | 忍法大怪魚 | 10月11日 | 渦巻一貫斎 | ガンダ |
| 小野登 |
| 信長一行は怪忍獣ガンダに襲われるも赤影たちに救われ、尾張を抜ける道を進む[102][101]。赤影たちと別れ茶屋で待っていた青影は、茶屋の娘が寺へ使いに行って戻らないことを聞き、村の子供と服を交換して捜索に向かう[102][101]。 | ||||||
| 29 | 忍法山彦変化 [注釈 37] | 10月18日 | 山彦多門丸 | ガバリ | 倉田準二 | |
| 弓矢での暗殺に失敗した山彦多門丸は、旅籠の女中を脅して井戸に眠り薬を入れさせる[102][101]。多門丸は用済みになった女中を殺そうとしたところを赤影に阻止され倒されるが、眠らされた信長を怪忍獣ガバリが襲う[102][101]。 | ||||||
| 30 | 蟻怪獣ガバリ [注釈 38] | 10月25日 | 蟻身眼兵衛 | ガバリ | 一角:平沢彰 | 倉田準二 |
| ガバリを退ける赤影たちであったが、信長の直参である原田伝八郎は彼らに不信感を抱く[102][101]。しかし、原田は蟻身眼兵衛に操られ、分断作戦に利用される[102][101]。 | ||||||
| 31 | 怪忍百面鬼 [注釈 39] | 11月1日 |
| アゴン |
| 山内鉄也 |
| 白影に変装したかげろう百面鬼が信長の先発隊を襲い、罪を着せられた白影が処刑されそうになる[102][101]。白影を救おうとする赤影たちがつむじ・野火の兄弟と戦うさなか、偽白影が信長に接近する[102][101]。 | ||||||
| 32 | 鉄甲アゴン [注釈 40] | 11月8日 |
| アゴン |
| 山内鉄也 |
| 百面鬼の仇をとるためつむじと野火が赤影たちを狙う[102][101]。赤影たちは、泊まっていた宿で夜になっても戻ってこない女中の息子を探すが、母子はかげろう兄弟に捕らえられていた[102][101]。 | ||||||
| 33 | 大百足ドグマ [注釈 41] | 11月15日 |
| アゴン、ドグマ |
| 倉田準二 |
| 虫寄せ風葉は、赤影一行に接近し土山まで同行することに成功する[102][101]。彼女を怪しむ白影を口封じしようとする風葉だったが、赤影には察知されていた[102][101]。 | ||||||
| 34 | 怪獣大逆襲 [注釈 42] | 11月22日 |
| ドグマ |
| 倉田準二 |
| 虚無僧に扮した人むかでの矢尻が赤影に毒粉を浴びせ、怪忍獣ドグマに襲わせる[102][101]。赤影を助けに来た白影も風葉に襲われ、奪われた狼煙で信長一行は爆薬が仕掛けられた峠に誘い込まれる[102][101]。 | ||||||
| 35 | 梟怪獣ガッポ [注釈 43] | 11月29日 | 流れ星左十 | ガッポ |
| 曽根勇 |
| 白影に呼び寄せられた伊賀忍者たちが信長の囮となるが、流れ星左十はこれを利用して信長の居場所を探る[102][101]。伊賀忍者音羽の孫六を名乗って信長一行に近づいた左十は、一行を森に誘い込んで怪忍獣ガッポに襲わせる[102][101]。 | ||||||
| 36 | 忍法石仏 [注釈 44] | 12月6日 | 魔風刑部 | ジャコー | 倉田準二 | |
| 護衛の犠牲が多いことを嘆く信長は、1人で京へ向かおうとする[102][101]。赤影に諭され忍者たちの同行を認める信長であったが、魔風刑部によって護衛が次々に殺されていく[102][101]。 | ||||||
| 37 | 怪忍獣ジャコー | 12月13日 | 十六夜月心 | ジャコー |
| 小野登 |
| 京へ安全に向かうため白影は道案内として伊賀忍者ましらの甚内を呼ぶが、それは十六夜月心が化けた偽物であった[102][101]。白影が関所の様子を探る間に、怪忍獣ジャコーが信長一行の休む山小屋を襲撃する[102][101]。 | ||||||
| 38 | 怪忍獣勢揃い [注釈 45] | 12月20日 |
| 古市真也 | ||
| 鬼堂により信長と青影が拐われ、白影は任務を果たせなかったことを悔やむ[102][101]。赤影はこれまでの戦いを振り返り、弾正打倒の想いを改にする[102][101]。 | ||||||
| 39 | 六大怪獣大逆襲 | 12月27日 |
|
| 小野登 | |
| 信長と青影を連れて本拠地の暗闇寺に戻った鬼堂は、「黄泉の法」で六大怪忍獣を蘇らせ、赤影たちを待ち構える[102][101]。ましらの甚内は暗闇寺の場所を探るが、鬼堂に殺されさらなる罠が仕掛けられる[102][101]。 | ||||||
第4部 魔風篇(第40 - 52話)
| # | 題名 | 放送日 | 登場忍者[96] | 登場怪忍獣[40][96] | ゲスト[103] | 監督 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 40 | 魔風忍者の来襲 | 1968年 1月3日 |
| グロン | 倉田準二 | |
| 新年を迎えた影の里を魔風忍群が襲撃する[104][103]。伝令の薄影から里の危機を聞いた赤影は、追手の小文字右兵を下し里へ向かうが、怪忍獣グロンがその前に立ちふさがる[104][103]。 | ||||||
| 41 | 鎧怪獣グロン [注釈 46] | 1月10日 |
| グロン | 倉田準二 | |
| 魔風忍群の攻撃により影の里は壊滅し、赤影の父・影烈風斎も討ち死にする[104][103]。黄金の仮面を託された陽炎は、護衛とともに涙ながら落ち延びる[104][103]。 | ||||||
| 42 | 忍法はがね鞭 | 1月17日 |
| ギロズン |
| 曽根勇 |
| 陽炎の行方を探る魔風雷丸は、影一族の生き残りを拷問にかける[104][103]。陽炎の護衛である紅影は、赤影たちとの合流を急ぐが、雲間猿彦に居場所を知られる[104][103]。 | ||||||
| 43 | 吸血怪獣ギロズン | 1月24日 |
| ギロズン | 倉田準二 | |
| 怪忍獣ギロズンを操る血潮将監によって陽炎が捕らえられる[104][103]。赤影たちは巡礼の老婆に案内されて山へ入るが、その老婆も将監の変装であった[104][103]。 | ||||||
| 44 | 顔のない忍者 | 1月31日 |
| ガガラ |
| 倉田準二 |
| 魔風忍群の罠にかかり青影が毒を受け、看病のため水を汲みに行った赤影は何者かに沼へ引き釣りこまれる[104][103]。白影たちと合流する赤影であったが、それは闇の黒蔵が化けた偽物であった[104][103]。 | ||||||
| 45 | 岩石怪物ガガラ [注釈 47] | 2月7日 |
| ガガラ |
| 古市真也 |
| 青影を人質にとられた陽炎は、黄金の仮面の秘密を解く鍵を雷丸に告げる[104][103]。雷丸は用済みになった青影の始末を口無水乃に命じるが、彼女は青影に亡き弟の姿を重ねてしまう[104][103]。 | ||||||
| 46 | 怪獣ががら対ざばみ | 2月14日 |
| ざばみ、ががら |
| 倉田準二 |
| 赤影たちの仲間になった猿彦は、偽の黄金の仮面を雷丸に差し出して陽炎の居場所を探るが、猿彦のフリをした犬彦によって本物の仮面が奪われる[104][103]。赤影たちは陽炎のいる阿弥陀ヶ池に向かうが、そこには怪忍獣ざばみが待ち構えていた[104][103]。 | ||||||
| 47 | 魔風堂の怪獣 | 2月21日 |
| ざばみ | 倉田準二 | |
| 黄金の仮面を手に入れた雷丸は、本拠地の甲斐国へ向かう[104][103]。猿彦になりすました犬彦は、赤影たちを魔風堂へ誘い込むが、青影に助けられた猿彦が現れる[104][103]。 | ||||||
| 48 | こども忍者術くらべ | 2月28日 | 引導坊、鬼丸 | ばびらん |
| 曽根勇 |
| 魔風十三忍の引導坊は、息子の鬼丸に修行をつけていたが、雷丸に鬼丸を人質に取られ陽炎の誘拐を命じられる[104][103]。しかし、鬼丸は下忍たちを蹴散らし、父に代わって自分が任務を果たそうと陽炎のもとへ向かう[104][103]。 | ||||||
| 49 | 人喰い植物ばびらん | 3月6日 | 花粉道伯 | ばびらん | 倉田準二 | |
| 赤影は、魔風の砦で強制労働させられていた村人を救うが、怪忍獣ばびらんよって彼らは食べられてしまう[104][103]。ばびらんを操る花粉道伯は、女に化けて赤影たちを森に誘い込み、彼らもばびらんに食べさせようとする[104][103]。 | ||||||
| 50 | とかげ忍獣じじごら [注釈 48] | 3月13日 | 不動金剛丸 | じじごら | 倉田準二 | |
| 赤影たちは、魔風の採掘場から逃げてきた村人の案内で天狗山の洞窟へ向かうが、その正体は魔風十三忍の不動金剛丸であった[104][103]。青影は怪忍獣じじごらに襲われ、その体内に捕らえられる[104][103]。 | ||||||
| 51 | 決戦魔風忍群 | 3月20日 |
| 古市真也 | ||
| 囚われの身の陽炎は、これまでの受難の日々を思い返す[104][103]。しかし、同じく囚われている青影は、これまでの戦いで一人前の忍者に成長していた[104][103]。 | ||||||
| 52 | 六大怪獣包囲陣 | 3月27日 | でっかでか東馬 |
| 倉田準二 | |
| 赤影と白影は、処刑されそうになっていた青影と陽炎を救い出し黄金の仮面も奪い返すが、その青影はでっかでか東馬が化けた偽物であり、黄金の仮面も取り返されてしまう[104][103]。雷丸は、青影の呪文によって巨大化した黄金の仮面に押し潰されるが、六大怪忍獣を呼び出して最後の戦いを繰り広げる[104][103]。 | ||||||
放送局
※印は先行放送
- 関西テレビ(制作局):水曜 19:00 - 19:30
- 札幌テレビ:水曜 19:00 - 19:30[105]
- 青森放送:水曜 19:00 - 19:30[106]
- 秋田放送:水曜 19:00 - 19:30[106]
- 山形放送:水曜 19:00 - 19:30[107]
- 岩手放送:※水曜 18:00 - 18:30[106]
- 仙台放送:水曜 19:00 - 19:30[107]
- 福島テレビ:水曜 19:00 - 19:30[107]
- フジテレビ:水曜 19:00 - 19:30
- 静岡放送:※水曜 18:00 - 18:30
- 新潟放送:※水曜 18:00 - 18:30[107]
- 信越放送
- 北日本放送:水曜 19:00 - 19:30[108]
- 北陸放送:※水曜 18:00 - 18:30[108]
- 福井放送:※水曜 18:00 - 18:30[108]
- 東海テレビ:水曜 19:00 - 19:30[109]
- 日本海テレビ
- 山陰放送:※水曜 18:00 - 18:30
- 広島テレビ
- 南海放送
- テレビ西日本:水曜 19:00 - 19:30
- 宮崎放送
- 南日本放送
映像ソフト
いずれも東映ビデオより発売。
- ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は傑作選として、8巻・31話分を収録したものがリリースされている。
- 1992年11月25日から1993年11月25日にかけてLD-BOXが発売された。全4集の各4枚組で各巻13話収録[110][111]。品番 LSTD01045、LSTD01063、LSTD01080、LSTD01101[110]。
- 1999年8月6日と11月21日に総集編『仮面の忍者 赤影メモリアル』がVHSとLDで発売された[112]。全2巻[112]。
- 2001年8月10日から2002年5月21日にかけてDVDが発売された[113]。全4巻の各2枚組で各巻13話収録[113]。
- 2015年3月13日と同5月13日にそれぞれBlu-ray-BOX Vol.1,2が発売された。各Blu-ray4枚組+特典ディスクDVD1枚で1BOXあたり本編26話収録。
- 2021年9月にはBlu-rayが各編ごとに単独発売を開始している。
ネット配信
2013年4月29日から10月27日まで、YouTubeの「東映特撮 YouTube Official」にて全52話が配信されたほか、2015年9月1日から2016年3月1日まで再配信が行われた。2021年11月26日からは同じくYouTubeの「東映時代劇YouTube」にて、第1話・第2話が「据置配信枠」(お試し的なラインナップ枠)として配信、そして2022年4月7日から2023年3月23日まで同チャンネルで毎週木曜11時より、第3話以降の作品が1週間の期間限定で配信された。第1話本編後の次回予告のみ音を記録したネガフィルムが所在不明のため、音声なしで流れている。
有料配信については2018年1月から、Huluでの配信が開始されている。第1話次回予告の音声についてはYouTube同様無音。
映画
飛びだす冒険映画 赤影(1969年)
テレビドラマ放映終了後の1969年(昭和44年)7月20日[出典 47]、「東映まんがまつり」の夏休み興行の番組の一つとして制作された。製作・配給は東映[115]。カラー、ワイド[1]。上映時間は52分[115]。
特撮版第一部の金目教篇(第1話-第3話・第5話・第6話[117][116])をベースにして新たに編集を加え、新規撮影された赤影らの活躍シーンを加えたもの[11][115]。第一部の撮影から2年経過していたが、新規部分もオリジナルキャストが演じ、造形物も当時のものをそのまま用いている[117][115]。
この新撮部分は「アナグリフ方式」と呼ばれる「立体映像」になっており、劇場で赤・青のセロハンを両目それぞれに貼った赤影の仮面風の「立体メガネ」が配られ、劇中で立体パートになると赤影や白影がこの「立体メガネ」をかけるよう、観客に呼びかける趣向になっていた[115][117]。
- キャスト
-
- 赤影 - 坂口徹
- 青影 - 金子吉延
- 白影 - 牧冬吉
- 楓 - 恵とも子
- 闇姫 - 岡田千代
- 朧一貫 - 阿波地大輔
- 蟇法師 - 近江雄二郎
- 傀儡甚内 - 波多野博
- 悪童子 - 大城泰
- 鬼念坊 - 芦田鉄雄
- 木下藤吉郎 - 大辻伺郎
- 竹中半兵衛 - 里見浩太郎
- 甲賀幻妖斎 - 天津敏
- スタッフ