伏見版 From Wikipedia, the free encyclopedia 伏見版(ふしみばん)とは、江戸時代初頭に徳川家康の命により、山城伏見の伏見学校の一角に建立された円光寺(現在地は京都市左京区一乗寺)において開版された木活字版のことである。円光寺版ともいう[1]。 概要 伏見学校は、足利学校第9世の三要元佶を招請して創建したものである。元佶が出版した書籍は1599年(慶長4年)の『孔子家語』、『六韜』、『三略』が最初である[2][3]。 西笑承兌により、1600年(慶長5年)には『貞観政要』[4]、1605年(慶長10年)には『吾妻鏡』と『周易』が出版されている。 1606年(慶長11年)には、元佶によって武経七書が開版された。この間に刊行された書籍は8部80冊である。1612年(慶長17年)に開山である元佶の没後、臨済宗に属する円光寺は相国寺の境内に移り、寛文年間(1661年 - 1673年)には愛宕郡修学院村(現在地)に移転している。 残存木活字 「円光寺由緒書」によると、伏見版に使用された木活字は家康から拝領したものとされる。1816年(文化13年)に皆川淇園が亡父の遺稿集『淇園文集』、『遷史戻柁』、『世説啓微』などを出版した折に、不足している活字を新彫活字を追加して補ったことから新旧二種の活字が混在して現存している[5][6]。 出版された作品 『孔子家語』 『六韜』 『三略』 『貞観政要』 『吾妻鏡』 『周易』 脚注 [脚注の使い方] [1]「伏見版」『日本大百科全書、百科事典マイペディア』。https://kotobank.jp/word/%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E7%89%88。コトバンクより2022年10月11日閲覧。 [2]長沢規矩也 (1979), pp. 81–82. [3]川瀬一馬 (1982), p. 245. [4]“伏見版『貞観政要』”. 印刷博物館. 2022年10月11日閲覧。 [5]川瀬一馬 (1967), pp. 226–227. [6]“文化遺産データベース”. 文化遺産オンライン. 2024年9月11日閲覧。 参考文献 川瀬一馬『古活字版之研究』 上巻(増補版)、日本古書籍商協会、1967年。https://dl.ndl.go.jp/pid/2974633。 川瀬一馬『日本書誌学用語辞典』雄松堂書店、1982年10月。https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/12237105。 長沢規矩也『図書学辞典』三省堂、1979年1月。 関連項目 江戸時代の出版この項目は、日本の歴史に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:日本/P:歴史/P:歴史学/PJ日本史)。表示編集 Related Articles