八犬伝 (山田風太郎)

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八犬傳(はっけんでん)』は、1982年に山田風太郎が発表した小説

江戸時代後期、『南総里見八犬伝』の執筆を中心に滝沢馬琴葛飾北斎との”実の世界”での交流と八犬伝作中における”虚の世界”を交錯させながら描く。

1982年8月30日から朝日新聞夕刊に全359回に亘って連載された後、1983年に書籍化。

2024年10月、木下グループ制作の下、曽利文彦が監督・脚本を手掛けた映画が公開された[1]

あらすじ

登場人物

以下、人物に演者の記載がある場合は、後述の映画「八犬伝 (2024)」のキャストとする。

実の世界

主要人物

滝沢馬琴
演 - 役所広司[1]
本作の主人公。『南総里見八犬伝』を著した実在の人物。現地視察等は行わず、書物に囲まれた部屋の中で執筆作業を続ける。
葛飾北斎
演 - 内野聖陽[1]
馬琴の友人であり、実在した浮世絵師。八犬伝の初期の構想時にはその内容を絶賛し、以降も度々、馬琴の元を訪れてはこの先の構想を聞き、その内容に感嘆してその場で絵を描くが、仕上がった絵は馬琴の嘆願も虚しく処分して立ち去っていく。

滝沢家

お百
演 - 寺島しのぶ[1]
馬琴の妻。なかなか金にならない馬琴の執筆姿勢や、北斎との交友になにかと文句をつける。
鎮五郎(しずごろう) / 宗伯(そうはく)
演 - 磯村勇斗[1]
馬琴の長男。滝沢家を再び士分に戻したいという馬琴の思惑から医師を目指す。八犬伝の校閲も行っているが、完結を前に妻子を残して病死。
お路(おみち)
演 - 黒木華[1]
馬琴の息子・宗伯の妻。馬琴が八犬伝執筆中に眼病を患い、断筆を考えていた折、漢字は書けなくとも自ら代筆を申し出たことで、八犬伝完結へと導いた。

その他

鶴屋南北
演 - 立川談春[2]
歌舞伎『東海道四谷怪談』の作者。馬琴と北斎が観劇した際に奈落(舞台下)で遭遇する。
七代目市川團十郎民谷伊右衛門
演 - 中村獅童[2]
馬琴と北斎が観劇した際の舞台に登場。
三代目尾上菊五郎お岩
演 - 尾上右近[2]
馬琴と北斎が観劇した際の舞台に登場。
渡辺崋山
演 - 大貫勇輔
宗伯の友人であり、八犬伝の愛読者でもある。友人を見舞いがてら晩年の馬琴の元を訪れ、宗伯の死後はその肖像画を馬琴に送った。

虚の世界

里見義実
演 - 小木茂光[3]
安房里見家初代当主であり、実在の人物をモデルとする。籠城中、飼い犬・八房に敵将の首を取ったならば娘・伏姫を降嫁させると発言。八房がこの言葉通りに実行したことで、籠城による困窮は解消されるが、伏姫を連れ去られてしまう。
伏姫
演 - 土屋太鳳[1]
義実の娘。父・義実の発言のために、結婚と称して飼い犬・八房に山奥へと連れ去られたのち、巣穴の中で、父が受けた玉梓の呪いを鎮める儀式を執り行う。巣穴を護る八房に向けて義実が鉄砲を撃たせると、八房と共に射殺されてしまう。絶命の前に、胸元に掛けている八つの珠が光り輝き、上空へ浮遊していったのを見届けた。
犬塚信乃
演 - 渡邊圭祐[4]
生まれながらに珠を手に握り、痣を持つ青年。
犬川壮助
演 - 鈴木仁[4]
犬坂毛野
演 - 板垣李光人[4]
犬飼現八
演 - 水上恒司[4]
犬村大角
演 - 松岡広大[4]
犬田小文吾
演 - 佳久創[4]
犬衛親兵衛
演 - 藤岡真威人[4]
犬山道節
演 - 上杉柊平[4]
浜路
演 - 河合優実[2]
信乃の従妹。拾われた子。
玉梓
演 - 栗山千明[4]
義実の手で刑死。首を切り落とされた十数年後、浜路の養父の後妻として現れる。
金椀八郎
演 - 大河内浩
金碗大輔 / 丶大法師
演 - 丸山智己[3][5]
船虫
演 - 真飛聖[3][5]
網乾左母二郎
演 - 忍成修吾[3][5]
扇谷定正
演 - 塩野瑛久[3][5]
赤岩一角
演 - 神尾佑[3][5]

小説

書誌情報

以下、いずれも著者は山田風太郎

  • 『八犬伝 上』(朝日新聞社、1983年10月1日発売、ISBN 978-4-0225-5150-4
  • 『八犬伝 下』(朝日新聞社、1983年11月1日発売)
  • 『八犬伝 上 山田風太郎傑作選 江戸篇』(河出文庫、2021年2月8日発売、ISBN 978-4-3094-1794-3
  • 『八犬伝 下 山田風太郎傑作選 江戸篇』(河出文庫、2021年2月8日発売、ISBN 978-4-3094-1795-0
  • 『八犬伝 上』(角川文庫、2022年11月22日発売、書影:せがわまさきISBN 978-4-0411-2343-0
  • 『八犬伝 下』(角川文庫、2022年11月22日発売、書影:せがわまさきISBN 978-4-0411-2344-7

『南総里見八犬伝』との相違点

映画

脚注

外部リンク

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