千葉県立館山運動公園
千葉県館山市藤原にある運動公園
From Wikipedia, the free encyclopedia
千葉県立館山運動公園(ちばけんりつたてやまうんどうこうえん)は、日本の千葉県館山市藤原にある県立の運動公園。館山市街地から南方約5 km離れた高台に位置し[3]、県道館山白浜線に面した丘陵地帯の盆地に建設された公園で[6]、1984年(昭和59年)10月27日に開園式が行われ[7]、同年11月1日から一般利用が開始された[6]。公園敷地内にはテニスコート、野球場(後述)、体育館(後述)、多目的運動場などがあり、敷地は照葉樹林に囲まれている[3]。
| 千葉県立館山運動公園 | |
|---|---|
![]() 所在地 | |
| 分類 | 運動公園[1] |
| 所在地 | |
| 座標 | 北緯34度57分38.53秒 東経139度51分9.55秒 |
| 面積 | 25.4 ha[2] ないし25.3 ha[3] |
| 開園 | 1984年(昭和59年)11月1日[3] |
| 運営者 | 一般財団法人千葉県まちづくり公社(指定管理者) |
| 設備・遊具 | 野球場、テニスコート、多目的運動場、多目的体育館など[3] |
| 駐車場 | 普通自動車用196台(身体障害者用2台)[3] |
| バリアフリー | 身体障害者用駐車場2台[3]、身体障害者用トイレなど[4] |
| アクセス | JR館山駅からJRバス関東(安房神戸経由安房白浜駅行き)に乗車、「県立館山運動公園前」から徒歩5分[3]。 |
| 事務所 | 館山運動公園管理事務所[3] |
| 事務所所在地 | 館山市藤原300[5] |
| 公式サイト | 千葉県立館山運動公園オフィシャルホームページ |
テーマは「太陽と水と緑のスポーツ広場」である[2]。平常時は各種スポーツ目的だけでなく、遊歩道が散歩・散策にも利用されており[8]、家族連れのレクリエーション、冬場の大学生・社会人らの合宿などに利用され、観光面でも大きな役割を果たしている施設であると評されている[9]。1996年(平成8年)から2002年(平成14年)にかけては、千葉県を保護地域としているプロ野球球団の千葉ロッテマリーンズが秋季キャンプ地として公園内の野球場などを利用していた[10]。2010年(平成22年)には千葉国体の軟式野球・剣道の会場として、それぞれ公園内の野球場や体育館が利用された[11][12]。また災害時には警察・消防・自衛隊の活動拠点にもなる[8]。
歴史
千葉県が1978年(昭和53年)9月16日に都市計画決定し[13]、スポーツ、レクリエーション需要の増大に対応できる県南地域の中核的な都市公園として[9]、館山市藤原に25.4 haの用地を確保して建設したもので、多目的運動場、テニスコート9面、野球場、芝生広場など各種運動施設を備えた運動公園として整備された[2]。当初は1987年度(昭和62年度)の完成を予定していたが、地域住民からの要望を受け[14]、1984年(昭和59年)11月1日に全体の半分となる12.3 ha(野球場、テニスコート、多目的運動場など)の利用が開始された[6]。千葉県の資料では同日が開園日とされているが[3][15]、同年の『千葉日報』では、同年10月27日に開園式が行われ、この時点で既に完成していた野球場、テニスコート、多目的グラウンドの利用が開始されたと報じられており[7]、『朝日新聞』によれば同年11月1日から一般利用が開始されている[6]。
その後、公園の中核施設となる体育館が1990年(平成2年)6月に竣工し[2]、これをもって公園整備事業は完成したと報じられたが[9]、千葉県の資料によれば全施設の開設は1991年(平成3年)8月20日である[16]。
施設
- テニスコート - 面積は4550m2[17]。砂入り人工芝コート9面で、照明設備が完備されている[18]。夜間照明はオープン当初は未整備であり、1985年度(昭和60年度)以降に整備された[6]。
- 野球場 - 後述の「#千葉県立館山運動公園野球場」節を参照。
- 少年野球場 - 中堅90 m、両翼80 mの少年野球用野球場[4]。面積8261 m2[8]。土および芝のグラウンドで[8]、芝部分は高麗芝[19]。観客席はバックネット裏に100席[19]。
- 多目的運動場 - 面積8100 m2[20] ないし8463 m2で[8]、トラック延長は200 m[20]。陸上競技、会社などの運動会などに用いられる[7]。多目的グラウンド[7]、多目的広場とも呼ばれる[8]。
- 多目的体育館 - 後述の「#千葉県立館山運動公園体育館」節を参照。
- 散策路、遊戯広場 - スポーツに関係のない人にも運動公園を利用してもらおうという狙いから整備された[7]。また丘陵の山頂には館山湾や平砂浦、太平洋を一望できる展望台を建設する計画であると報じられていた[6]。
千葉県立館山運動公園野球場
| 千葉県立館山運動公園野球場 | |
|---|---|
| 施設データ | |
| 所在地 |
|
| 起工 | 1983年(昭和58年)[11] |
| 開場 | 1984年(昭和59年)10月27日[7] |
| 所有者 | 千葉県 |
| 管理・運用者 | 千葉県まちづくり公社 |
| グラウンド | 内野 - 土、外野 - 天然芝[11] |
| 照明 | ナイター設備なし[11] |
| 使用チーム • 開催試合 | |
|
千葉ロッテマリーンズが秋季キャンプ地として使用(1996年 - 2002年) 第65回国民体育大会[11](2010年) | |
| 収容人員 | |
|
440人(バックネット裏の常設席)[11] | |
| グラウンドデータ | |
| 球場規模 |
グラウンド面積 : 13550 m2[4] 両翼 : 90 m(約295.276 ft) 中堅 : 120 m(約393.701 ft)[21] |
千葉県立館山運動公園野球場[22](ちばけんりつたてやまうんどうこうえんやきゅうじょう)は、公園内にある野球場である。県立館山運動公園野球場[23][24]、藤原球場[25] という通称でも呼称されている。この球場は1983年(昭和58年)に千葉県の人口が500万人超に達したことを記念して建設された施設であり、その旨を示す石碑が球場前に建っている[11]。公園の完成式典が行われた1984年10月27日、テニスコートや多目的グラウンドとともに利用が開始された[7]。
中堅120 m、両翼90 m[21]、グラウンド面積は13550 m2という規模である[4]。内野グラウンドは土、外野グラウンドは天然芝(高麗芝[21])で[11]、開場当初は1985年度以降に夜間照明が整備されると報じられていたが[6]、2010年9月26日時点ではナイター設備はない[11]。収容人数は440人で、ネット裏にプラ長椅子5団の観客席があり、また内野・外野にそれぞれ芝生席が設けられているが、内野に仮設スタンドが造られる場合もある[11]。2010年時点でスコアボード、バックネット裏ともにボールカウント表示はB・S・Oの順だった[11]。
目立った試合の開催は少ないが[11]、後述する千葉ロッテマリーンズの秋季キャンプ以外にも、川崎製鉄千葉、東芝、NTT関東など社会人野球チームのキャンプ地[26]、涌井秀章・工藤公康らプロ野球選手の自主トレーニングや野球教室の場[27][28]、選抜高等学校野球大会出場校の大会前の練習拠点として利用された実績がある[29][30][31]。
硬式野球だけでなく軟式野球でも用いられており、2010年(平成22年)には千葉国体の軟式野球競技の会場となった[11]。同大会の開催を控え、同年までに約7300万円を投じた改修が行われている[24]。
千葉ロッテマリーンズの秋季キャンプ
館山市は1993年(平成5年)、温暖な地でキャンプに適しているとして、地元のプロ野球球団である千葉ロッテマリーンズのキャンプ誘致活動を行い[10]、翌1994年(平成6年)からは館山商工会議所郷土土産まつり実行委員会と合同で[32]、ロッテの本拠地球場である千葉マリンスタジアムでロッテ主催試合が開催される際に「館山デー」として市民応援団を送り込むなどの活動を続けた[33]。1996年(平成8年)オフにロッテの新監督として近藤昭仁が就任したことを機に、公園野球場で初の秋季キャンプが実現[10][34]、同年11月10日から25日までキャンプが実施された[35]。同年以来、山本功児が監督を務めていた2002年(平成14年)まで、館山運動公園では7年連続で秋季キャンプが開催された[36]。ロッテは館山で秋季キャンプを行うようになる以前から二軍本拠地であるロッテ浦和球場で秋季練習を行っていたが、近藤の新監督就任を受け、球団として初の本格的な秋季キャンプを計画し、かねてから誘致運動を行っていた館山でキャンプを行うことになったのである[37]。キャンプでは野球場だけでなく、公園内の少年野球場や多目的グラウンド、ブルペンなどの施設も利用された[38]。また2001年(平成13年)2月上旬からは初の二軍春季キャンプが2週間にわたって館山運動公園で行われた[39]。
館山市はキャンプの実現により、テレビや新聞での報道によるイメージ向上、ファンなどの集客、選手らの長期滞在による大きな効果があるとして積極的な受け入れ活動を行い[37]、2001年3月10日[35][40] には地元経済団体やファンを中心に[37]「千葉ロッテマリーンズ館山後援会」[35]が結成され、2003年(平成15年)時点では館山市長の辻田実が後援会長を兼任していた[37]。2002年時点ではロッテのキャンプは館山の秋の風物詩になり、市民にも溶け込んでいると報じられていたが[10]、山本が監督を辞任した2003年秋は次期監督やコーチ陣が10月時点でも不透明なままだったことから、球団は浦和球場で一軍・二軍合同の秋季練習を行い、効率を高めたいとして館山キャンプの開催を見送ると市に伝えた[37]。また館山での秋季キャンプを取りやめた理由については、館山には浦和と違って室内練習場が完備されていないことや[41]、ブルペンに関しても十分な設備がないことなどに加え、移動の時間的ロス、そして館山は一軍選手のみのキャンプ地となっていたことから、新監督が一軍と二軍(かねてから浦和で秋季キャンプを行っていた)の双方の選手の練習を見ることができないことといった点が挙げられている[42]。
市はその後もキャンプを館山で行うことを要望していたが[37]、ボビー・バレンタインが監督を務めていた2004年(平成16年)および2006年(平成18年)から2008年(平成20年)は千葉マリンスタジアムで[43][44][45][46][47]、2009年(平成21年)は薩摩川内市総合運動公園で[48]、2010年(平成22年)から2019年(令和元年)までは鴨川市営球場で[49][50]、2020年(令和2年)から2024年(令和6年)は千葉マリンスタジアムで、2025年(令和7年)以降は都城運動公園野球場で、それぞれ秋季キャンプおよび秋季練習が開催されており[50]、館山でのキャンプは2002年を最後に開催されていない。なお『スポーツ報知』は、2003年から2008年はロッテ浦和球場や千葉マリンスタジアムで秋季キャンプを行っていたが、この間は本格的な秋季キャンプは行われていなかったと報じており[51]、また『南日本新聞』によれば、この間の期間に行われていた秋季練習は1日2時間程度にとどまっていたが、若手選手の育成を睨んで本格的な秋季キャンプを復活させたという[52]。その理由としてロッテ球団代表の瀬戸山隆三は、この間に監督として在任していたバレンタインが選手の故障防止を優先してハードな秋季キャンプを好まなかったことを挙げている[53]。
千葉県立館山運動公園体育館
千葉県立館山運動公園体育館[58][59](ちばけんりつたてやまうんどうこうえんたいいくかん)は、公園内にある多目的体育館である。
千葉県が地元からの要望を受け、1987年度(昭和62年度)[56] もしくは1988年度(昭和63年度)に着工し[57]、1990年(平成2年)3月に竣工[54]、同年6月に開業した運動公園の中核施設である[2]。事業費は13億7000万円で[2][56]、南房総および安房地方では最大級の体育館である[9][56]。
鉄骨鉄筋コンクリート2階建ての建物で[9]、外観は南欧風のデザインである[2]。床面積は5953 m2[2] ないし5954 m2[56]、うちアリーナ部分が約2200 m2[9]、観客席は880席[2]。
バスケットボール、バレーボール、テニス、バドミントン、ハンドボール、フットサル、体操競技、卓球などの競技に用いられる[3]。同時に取れるコート数は、バレーボールやテニスで4面、バスケットボールで3面である[56]。バスケットボールでは、B.LEAGUEの千葉ジェッツやアルティーリ千葉が過去に試合を開催したことがある[60][61]。また2005年8月のインターハイや2010年の千葉国体など、剣道大会の会場としても用いられている[12][62]。バスケットボールやバレーボールのコートなら6面、バドミントンのコートなら9面が一度に取れる[9]。また会議室、体力測定室、トレーニングルーム[2]、1周210 mのランニングコースも併設されている[3]。1階にアリーナ、大ホール、トレーニングルーム、測定室、事務室、医務室、放送室などがあり、観客席、ランニングコース、研修室、会議室、小ホールが2階にある[9]。2014年(平成26年)4月19日には館山市の市制施行75周年を記念し、市では1989年(平成元年)の秋巡業以来25年ぶりとなる大相撲の巡業(福祉大相撲館山場所)が開催された[63]。

