卵焼き
日本の卵料理
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概要
種類
味付けの種類
調理
厚焼き卵(やだし巻き卵)は、鶏卵を溶き、玉子焼き器などを利用して巻きながら作る。ただし関東と関西で「玉子焼き鍋」の形がかなり異なる。名古屋では薄い木の板を用いて卵を巻くことがある。

- 関東の調理方法
鶏の全卵を、白身を切るように軽くまぜて溶き卵を作り、出汁、砂糖、濃口醤油などを入れて、甘く濃い目の味付けとする。熱したフライパンに油をひいて卵液の一部を注ぎ、菜箸で大きな泡をつぶしながら、軽く火が通った状態で、奥から手前へと巻いて寄せていく。さらに調理器具手前(あるいは奥)の空いた部分に卵液を注ぎ入れ、片面が軽く固まったら先ほどの塊に巻き付ける。これを数回行う事によって厚みのある平らな形に焼きあげる。いわゆる「きつね色」など、焦げ目ができるくらいに焼く。必要があれば最後に巻き簾などで整形する。関東の玉子焼きは一層の厚みが厚い。
- 関西の場合
関西風のだし巻き卵は、砂糖を使わず、出汁をベースにして、そこに薄口醤油やみりんを加えて味を調える。手前から向こう側へと、少しずつ、層の数が多くなるように巻いてゆく。そして焦げ目をつけない。
調理用具

玉子焼き器も関東と関西で形が異なる。
関東のものは正方形であり、これを「東型(あずまがた)」や「角型」という。
関西のものは長方形であり、これを「西型」や「角長型」などという。
玉子焼き器は市販されており、一般家庭にもそれなりに普及している。
四角形なのは整形がしやいためである。
- 歴史
寿司屋の卵焼き
寿司屋の玉子焼き、いわゆる「ギョク」と呼ばれるものには二種類が存在する。ひとつは江戸前寿司の種として江戸時代から伝わる[3]、白身魚や芝海老のすり身に山芋のとろろや砂糖を加え、弱火で時間をかけてスポンジ状に焼き上げるもの[4]で、もうひとつは今日広く用いられている砂糖と出汁のみで作る甘いだし巻き卵である。後者が登場したのは鶏卵と砂糖の供給が安定した戦後の昭和30年代で[5]、コストが高く仕込みに手間や時間がかかり、熟練の技術が要求される旧来の玉子焼きの代用として用いられるようになったと考えられる。
昔ながらの製法が主流であった時代の寿司屋には、玉子焼きを上手に焼き上げられるようになるまでは一人前の寿司職人としては扱われない[注 2]という伝統があった。玉子焼きの良し悪しで職人の経験年数や練度が計れるといわれ、通はまず玉子焼きを注文したとされるが、近年は簡単に作れるだし巻き卵や専門の業者が製造した既製品を使用する店が多くなっている[6]。しかしながら昔気質な店では、職人自らが「くらかけ(馬の鞍のように両側に垂らす)」や「柏づけ(柏餅のように酢飯を包む)」に握る昔ながらの薄焼きと、卵を主体にした厚焼きの二種を揃えて丁寧に焼き上げる例も見られる[6]。
東京の卵焼き
関西の玉子焼き
京都には、創業110年の「丸太町十二段家」がある。
