名もなき復讐者 ZEGEN
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第17回『このミステリーがすごい!』大賞 U-NEXT・カンテレ賞受賞作[2]。受賞時のタイトルは『その男、女衒』で、刊行時に改題された[2]。
U-NEXT・カンテレ賞は、第18回『このミステリーがすごい!』大賞から新設される予定だったが、U-NEXT・カンテレ賞選考会は「現代日本の大都市に蔓延る闇、そしてそこに横たわる人間味あふれるドラマが繊細に描かれており、かつ映像化した際のエンタメ的な伸びしろを感じさせ、拝読した瞬間に「チャレンジしたい」と思わせる内容でした」とコメントし[3]、急遽前倒ししてサプライズ受賞として本作が受賞することとなった[2]。
あらすじ
登場人物
- 女衒(ぜげん) / 田中良夫(たなか よしお)
- 私生児として生まれ、児童養護施設で育った。最初は、自分を捨てた母親を探すために夜の街でボーイやバーテンダー、用心棒として働いていたが、やがて女性に見合った風俗店や飲食店などの働き口を紹介する女衒となった。
- 佐藤幸造(さとう こうぞう)〈41〉
- 八戸の水産加工会社の社長。若い時分に両親がなくなり会社を引き継いだ。独身。
- 李雪蘭(り せつらん)〈25〉
- 中国杭州市出身。杭州にいる病気の夫の治療費を稼ぐために日本にやってきた。強制送還され日本で働けなくなることを恐れ、女衒に偽装結婚の斡旋を依頼。新宿のマッサージ店「華苑」で働いている。
- さくら
- 女衒が初めて自ら声を掛け、仕事を斡旋した女性。
- 園長
- 女衒が育った児童養護施設の園長。多くの子供たちがいる中で、女衒に特に目をかけていた。
- 初枝
- 園長の妻。
- 王鈴麗(おう りんれい)
- 杭州にいる雪蘭の親友。日本への出稼ぎを考えている。
- 明菜
- 暴力的な恋人から逃れるために新潟からやってきた。新潟のキャバクラでは売れっ子だったが、恋人にみつかることを危惧した女衒から、キャバクラではなく女性向けのバーを紹介された。
- 東野
- 元刑事。梶間組で相談役のような立場にある。
書誌情報
- 登美丘丈『名もなき復讐者 ZEGEN』宝島社
- 2019年8月6日発売[4]、ISBN 978-4-8002-9743-3(文庫本)