吸血姫美夕
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設定
闇の世界から人間世界へはみ出したはぐれ神魔と、それを狩ることを宿命とする主人公・美夕との戦いを描いた作品である。制作当時、アダルトアニメ『くりいむレモン』シリーズで知られていた創映新社が一般向けにも販路を広げた作品の1つでもあり、1988年から1989年にかけてOVA全4巻が発売され、並行して垣野内成美による漫画版が連載された。
本作に登場する「吸血姫」(「ヴァンパイア」とルビが打たれる)のイメージは、ゴシックホラー作品に登場するような欧米の吸血鬼をモチーフにしているが、そこに和テイストを組み込むことで、従来の吸血鬼ものとは大きく異なる独特の美観を作り上げている。この独自の世界が美しい作画と幻想的なストーリーによって支えられ、女子中高生に人気を呼んだ。1997年にはテレビアニメ化されている。
OVA版・漫画版・テレビアニメ版では、それぞれ設定が微妙に異なる。OVA版は平野俊弘(現・平野俊貴)、垣野内成美、森木靖泰、会川昇(現・會川昇)らの主要メンバーによる合作であったが、コミック版やテレビアニメ版は平野と垣野内の夫妻によるほぼ単独作品であるため、耽美な世界観を追求したOVA版とエンターテインメント性を追求したテレビアニメ版ではまったく世界設定が異なり、どちらの世界を好むかでファンによって好き嫌いが分かれる形となった。
OVA版では美夕はより小悪魔的に描かれ、美少年を誘惑しようとする場面もあり、少女の外見と相反する妖女的な魅力を持った存在として演出されている。なお、ラヴァはOVA版では話すことができないという設定になっている。
あらすじ
登場人物
- 美夕(みゆ)
- 声 - 渡辺菜生子
- 監視者として神魔を狩る吸血姫(ヴァンパイア)。普通の人間である父と先代の監視者である母との間に生まれた。
- 伝説上の吸血鬼とは違って日中でも平然と活動し、十字架や聖水も受け付けない。美夕に血を吸われた者は幸福感の中で永遠の時を生きる。
- ラヴァ
- 声 - 塩沢兼人
- 美夕の忠実なしもべである西洋神魔。黒いマントで体を覆い、素顔は仮面で隠されている。武器は鋭い爪。
- 監視者として目覚める前の美夕を始末するため日本にやってくるが、美夕に血を吸われ、罰として言葉と顔を奪われる。
- 瀬 一三子(せ ひみこ)
- 声 - 小山茉美
- 強い力を持つ霊媒師の女性。依頼を受けてやってきた京都で美夕と出会う。本作における狂言回し。
ナレーションは納谷悟朗が務める。
スタッフ
発売リスト
主題歌
- イメージソング「吸血姫美夕」
- 作詞 - よしばもえ、作曲 - 川井憲次、編曲 - 川井憲次、歌 - 渡辺菜生子
- 本編EDはインストゥルメンタル曲だったが、サウンドトラック制作の際にアレンジの上歌詞をつけたものである。