和歌山県立耐久高等学校

日本の和歌山県湯浅町にある公立高校 From Wikipedia, the free encyclopedia

和歌山県立耐久高等学校(わかやまけんりつ たいきゅうこうとうがっこう)は、和歌山県有田郡湯浅町湯浅に所在する公立普通科高等学校で、複数課程併置校。略称は耐久高、通称は耐久たいきゅう

過去の名称 耐久社
私立耐久學舎
私立耐久中學校
和歌山縣立耐久中學校
和歌山縣有田郡立高等女學校
和歌山縣立有田高等女學校
国公私立の別 公立学校
設置者 和歌山県の旗 和歌山県
学区 和歌山県内全域
概要 和歌山県立耐久高等学校, 過去の名称 ...
和歌山県立耐久高等学校
北緯34度2分8.97秒 東経135度11分0.42秒
過去の名称 耐久社
私立耐久學舎
私立耐久中學校
和歌山縣立耐久中學校
和歌山縣有田郡立高等女學校
和歌山縣立有田高等女學校
国公私立の別 公立学校
設置者 和歌山県の旗 和歌山県
学区 和歌山県内全域
併合学校 和歌山県立有田高等女学校
校訓 ・健・
設立年月日 1852年 (174年前) (1852)(稽古場)
1908年 (118年前) (1908)(私立耐久中学校)
創立者
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
定時制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学期 2学期制
学校コード D130210000180 ウィキデータを編集
高校コード 30123A
所在地 643-0004
和歌山県有田郡湯浅町湯浅1985
外部リンク 全日制公式ウェブサイト
定時制公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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概要

校舎

江戸時代末期創設の稽古場耐久社)を源流とし、和歌山県内では6校目の旧制中学校であった私立耐久中学校を前身校とする。

男女共学校であり、国際交流が盛んである[注釈 1]。人格を育て社会に貢献できる実践的な教育に力を入れている。

現在も中堅公立進学校として、国公立大学や有名私立大学に一定数の卒業生を送り込んでいる。また、看護学校への進学率が高くなってきている。

校訓

校訓は「・健・」である。1904年、耐久学舎舎長の宝山良雄が制定した三綱領「真健美」に由来するもので、この理念は今日に至るまで受け継がれているものである。

教育方針

【全日制課程】 基本的人権を尊重し、平和を愛し、相互の友情と連帯のもとに、広く社会に貢献しうる人間の育成を目指す。

  • 勉学の意欲を高め、学力の向上を図る。
  • 一人ひとりの生徒に対する指導に力を入れる。
  • 健康生活の基礎を築く。
  • キャリア教育の推進を図る。
  • 人権教育の推進を図る。
  • 国際理解教育の推進を図る。

【定時制課程】

目指す学校像

学びに対して誠実で、夢や希望を語り合える学舎

育てたい生徒像

  • 自分の可能性を最大限に広げ、自ら設定した進路目標を達成する力をつけた生徒
  • 自分の困難さや苦しみを見つめ、粘り強く、創造して解決しようとする生徒
  • 自他を尊重し、多様な在り方を認め、協働して課題の解決を図ろうとする生徒
  • 地域の様々な分野で、自分の力を惜しみなく発揮する品格と活力を備えたローカルリーダーとなる生徒
  • グローバルな視点を持ち、国際社会の一員として行動できる生徒

スクール・ポリシー

アドミッション・ポリシー

【全日制課程】

  • 自分の可能性を信じ、学びを深め、地道に学習に取り組もうとする生徒
  • 学校行事部活動等にひたむきに取り組み、高校生活を前向きに送ろうとする生徒
  • 素直な気持ちと誠実な態度で、他人を理解しようとする生徒
  • 地域の良さや魅力に気づき、地域社会を大切に思う生徒
  • 異なる文化や言語、考え方を理解し、海外での生活を経験したいと思う生徒

【定時制課程】

  • 自分を振り返り、もっと強くなりたい、進歩したい、成長したいと思う生徒
  • 学校の授業でじっくり勉強し、基礎的・基本的な学力を身につけたいと思う生徒
  • 社会に出て行くことができる基本的な力を身につけたいと思う生徒
  • 新たな仲間や友人とのつながりを大切にし、より良い関係を築きたいと思う生徒
  • 家族や仲間、先生と将来のなりたい自分について真剣に考えたいと思う生徒

カリキュラム・ポリシー

【全日制課程】

  • 自己の進路目標を明確にするため、社会で活躍したり、大学で研究したりしている本校卒業生を招いたプログラムにより、働く意義や学びの目的を考える。
  • 自ら設定した目標を実現するために必要とされる学力を身につけるため、ICTを活用した授業等多様な学習活動を行う。
  • 得意分野を伸ばし、苦手分野を克服するため、個人の学習状況に応じたクラス編成を行う。
  • 部活動等の自主的な活動を促すため、65分5限の授業を行い、授業時間とともに放課後の時間を確保する。
  • 未知なることに挑戦しようとする活力と他者と協働する力を育てるため、多くの学校行事やボランティア活動において、生徒による運営の機会を設ける。
  • 国際感覚を養い、国際理解の精神を育てるため、アメリカへの短期留学や「アジアオセアニア高校生フォーラム」への参加を促す。
  • 自己の在り方生き方を考えるため、耐久の歴史と伝統についての学習や地域社会の問題を解決する学習を行う。

【定時制課程】

  • 自信を獲得するため、スモールステップの目標設定を行い、学校生活の様々な活動における成功体験を通して達成感を高める。
  • 基礎学力の定着を図るため、「少人数学級」や「基礎学習」に取り組む。
  • 一致団結することや共同的な姿勢を育成するため、学年を超えた学校行事等に取り組む。
  • 人のために役立とうとする意識や規範意識を育成するため、登校指導や面談を通して自他の価値を尊重しようとする態度を育てる。
  • これからの将来を描こうとする態度を育成するため、生徒一人一人の生活や意識を丹念に把握し、進路実現に向けた支援を行う。

グラデュエーション・ポリシー

【全日制課程】

  • 自分の可能性を最大限に広げ、自ら設定した進路目標を達成する力をつけた生徒
  • 自分の困難さや苦しみを見つめ、粘り強く、創造して解決しようとする生徒
  • 自他を尊重し、多様な在り方を認め、協働して課題の解決を図ろうとする生徒
  • 地域の様々な分野で、自分の力を惜しみなく発揮する品格と活力を備えたローカルリーダーとなる生徒
  • グローバルな視点を持ち、国際社会の一員として行動できる生徒

【定時制課程】

  • 自分自身を認め、明るく生きがいを持って生活できる生徒
  • 自立して生活するために必要な基礎的・基本的な学力を身につけた生徒
  • 他者を認め、社会の様々な人々とより良い関係を築くことができる生徒
  • 様々な人々と協力し、精一杯、家族や地域社会のために力を発揮する生徒
  • 今後の人生や将来について考え、ひたむきに努力する生徒

沿革

概略

1852年嘉永5年)、当時の国際情勢に備える人材育成のため、「自学自労」の教育方針で、和歌山県有田郡広村[注釈 2]に、濱口梧陵[注釈 3]、濱口東江[注釈 4]ならびに岩崎明岳[注釈 5]稽古場を開いた。その創設以来、創立150年を超える日本有数の歴史[注釈 6]を持つ。

徳義中学[注釈 7]が和歌山県に移管された1901年明治34年)から耐久中学校が同県に移管された1920年大正9年)まで、同県内唯一の私立中学として地元の教育に貢献した[注釈 8]1907年には、伊藤博文からも信頼があつかったイェール大学ラッドが来校。翌1908年には釈宗演らが来校し、また、当時の文部大臣小松原英太郎の視察も受け、後に著された「教育論」の中でもその独自の校風などが伝えられた。

時代は移って、2002年の創立150年周年記念式典には、当時の文部科学大臣遠山敦子が同校を訪問し、植樹を行った。

年表

  • 1852年嘉永5年)- 稽古場を創設。
  • 1866年慶応2年)- 耐久社(耐久舎)と命名。
  • 1892年明治25年)3月 - 私立耐久学舎と改称、普通教育開始。
  • 1904年4月 - 「真・美・健」の三綱領を定める。
  • 1906年6月16日 - 明治36年文部省令第14号専門学校入学者検定規定第8条第1号により、専門学校入学に関し、中学校卒業者と同等以上の学力を有するものと指定。
  • 1907年12月23日 - 文部省告示第291号により私立耐久中学校和歌山県有田郡広村大字広に設置し、翌年1月より開校の件が認可。
  • 1908年1月 - 中学校令による私立耐久中学校開校。
  • 1918年大正7年) 10月8日 - 文部省告示第203号和歌山県有田郡立高等女学校を同郡湯浅町に設置し、翌年4月より開校の件が認可。
  • 1919年4月 - 和歌山県有田郡立高等女学校開校。
  • 1920年
    • 2月12日 - 文部省告示第42号により私立耐久中学校を同年4月より県立に変更し、和歌山県立耐久中学校と改称の件が認可。
    • 4月 - 和歌山県立耐久中学校と改称。
  • 1922年 
    • 1月13日 - 和歌山県有田郡立高等女学校を同年4月より県立に変更し、和歌山県立有田高等女学校と改称の件が認可。
    • 4月 - 和歌山県立有田高等女学校と改称。
  • 1948年昭和23年)
    • 4月 - 学制改革により耐久中学校、有田高等女学校を併合して和歌山県立耐久高等学校発足(普通科)。
    • 10月 - 校歌・校章制定。
  • 1952年5月 - 創立100周年記念式典挙行。
  • 1953年4月 - 定時制課程(普通科)を併置。
  • 1960年5月 - 屋内体育館講堂竣成。
  • 1964年5月 - 鉄筋校舎第二期工事竣成。
  • 1967年6月 - 格技場竣成。
  • 1969年3月 - 理数科を設置。
  • 1970年8月 - 本館第二期、プール工事竣成。
  • 1971年10月 - 本館第三期(西館)工事竣成。
  • 1977年3月 - 理数科募集停止。
  • 1978年5月 - 裸婦像「爽」設置。
  • 1983年11月 - 米国ミネソタ州ケンブリッジ、ブラハム・ハイスクール両校と姉妹校提携。
  • 1988年11月 - 新体育館竣工式挙行
  • 1992年平成4年)3月 - 旧体育館の武道場への改造工事竣成
  • 1993年
  • 1994年12月 - 特別活動棟(部室)竣成
  • 1995年4月 - 二学期制、65分授業、コ-ス制実施。定時制三修制実施。
  • 1996年10月 - 情報処理教室新設工事竣成。
  • 1998年
  • 1999年5月 - 中国広東省広雅中学校と姉妹校提携。
  • 2000年4月 - グローバル探究科を設置。
  • 2002年11月 創立150周年記念前庭整備:濱口梧陵像除幕並びに記念式典挙行。
  • 2004年3月 - グローバル探求科募集停止。
  • 2022年令和4年)11月 - 創立170周年記念式典挙行。

基礎データ

所在地

和歌山県立耐久高等学校の位置(和歌山県内)
和歌山県立耐久高等学校

和歌山県有田郡湯浅町湯浅1985

通学区域

  • 和歌山県内全域

アクセス

原動機付自転車通学

自宅から学校が遠い生徒は、下宿して通学するか、学校の許可を得た上で免許を取得し、自宅最寄駅まで原動機付自転車を通学に使用出来る[注釈 9]

象徴

校名

校名は、稽古場の名称「耐久社」に由来する。その名称には、学舎がいつまでも永く続き「自学自労」の精神に満ち溢れた人材が育つように、という創立者の想いが込められる。尚、耐久中学校(旧制)は有田高等女学校と統合する際に湯浅町の現校地へ移転したが[2]、「耐久」の名は、広川町に今も受け継がれている[注釈 10]

校章

みかんの里有田にちなみ、の葉と「高」をあしらったものである。昭和23年6月、生徒・保護者教職員から広く募集した中から、生徒[注釈 11]の作品が選ばれたものである。

校歌

生徒・保護者・教職員から広く募集した詩の中から生徒[注釈 12]の作品が選ばれたものである。なお作曲は当時の音楽科教諭であった植村保によるものである。

制服

設置する課程、学科、コースならびに定員

全日制普通科は2025年(令和7年)度まで募集定員は200名(5学級)であったが、2026年度より40名(1学級)減員での生徒募集となる。

教育活動

学期については2期制を採用[注釈 13]し、校時については1時限65分授業[注釈 14]を採用している。1994年度まで「夏時間」を採用していた[注釈 15]

英語に力を入れており、また、体育の授業では夏に水泳を実施しているが、事情により泳げない生徒は持久走を行う。定期試験において30点未満は欠点とみなされる。

また、定時制課程では、修業年限を1年短縮し3年間で卒業できる「3修制」を導入している。

特別活動

学校行事

宿泊を伴うオリエンテーションは無く、水泳大会や水泳合宿といった夏季の体育行事も無い。また冬季の体育行事としては、耐寒登山や球技大会は無いが、縄跳び大会やマラソン大会は行われている。文化行事としては、芸術選択科目の作品展示会・発表会や百人一首大会、合唱コンクールは行われていない。芸術鑑賞会と予餞会は行われている。

ロングハイキング

通称は「ロンハイ」。高野山から有田川町までの30数キロを下山する。バスで高野山まで向かい、宿坊に泊まる。翌日早朝に出発し、1日かけてゴールを目指す。過去には8月だったが現在は秋に実施。

修学旅行

1年時の2月に沖縄県へ2泊3日。

スポーツ祭

通常の体育祭と球技大会を1つに収めた行事で、連続して2日間行う。

文化祭

9月に実施され、頭髪等の指導が厳しく、また舞台上で有志のダンス発表がある。

縄跳び大会

学年別、クラス対抗で二重跳びの平均回数を競い合い、個人成績も表彰される。また、立候補制だが三重跳びの個人戦も行う。

マラソン大会

男子は10km、女子は6.2kmを50分以内に完走しなければ後日再マラソンとなってしまう。3年時は受験優先のため不参加である。

1学期
2学期
  • 8月 - 3年第2回全統記述模試(河合塾)、始業式・宿題考査、1・2年到達度テスト、1年進路講演会、芸術鑑賞会
  • 9月 - 3年小論模試➂、卒業生座談会、1年科目選択説明会、3年第1回ベネッセ駿台共通テスト模試 、文化祭、3年医療看護模試②、2年科目選択説明会
  • 10月 - 2学期中間考査、リーダー研修、1・2年生模擬授業、3年第2回ベネッセ・駿台記述、学校説明会、2年生ロングハイキング、3年第3回全統記述、1・2年科目選択仮登録、1・2年総合記述学力(進研)、3年第3回ベネッセ・駿台共通テスト模試、体育大会
  • 11月 - シェイクアウト訓練、縄跳び大会、3年全統大学入学共通テストプレテスト、1・2年科目選択本登録、2学期期末考査、人権講演会
  • 12月 - リーダー研修、2年公務員模試①、1・2年生進路講演会、直前共通テストプレ(東進)、終業式、単車通学生講習会
3学期
  • 1月 - 始業式、1・2年宿題考査、共通テスト事前説明会、3年学年末考査、1・2年総合学力記述(進研)、共通テスト同日体験、2年修学旅行
  • 2月 - マラソン大会、2年共通テスト模試(進研)・公務員模試②、2年小論模試①・2次マラソン、生徒討論会、学年末考査、3年生を送る会
  • 3月 - 卒業式、スタディサプリ到達度テスト新2・3学年、特別教育活動体験発表会、1・2年分野別進路ガイダンス、1年防災スクール、アメリカ姉妹校短期留学、修了式離任式

クラブ活動・部活動

全日制課程

体育クラブは14、文化クラブは12あり、クラブ数は26である。

体育クラブ

硬式野球部は2023年度の秋季県大会で優勝し、更に秋季近畿大会でベスト4に進んだことが評価され、2024年春(第96回)に春夏通じて甲子園に初出場した[3]サッカー部は2018年にベスト8、バドミントン部は数多くの全国大会出場経験がある。

文化クラブ

吹奏楽部は2012年度全日本吹奏楽コンクール関西支部大会に出場し、マンドリン部は毎年のように全国大会で入賞している。

定時制課程

体育クラブは2、文化クラブは1あり、クラブ数は3である。定時制の野球部や軟式野球部は全国大会出場経験があった。

体育クラブ

  • バドミントン部
  • 卓球部

文化クラブ

  • 図書部

高校関係者と組織

高校関係者組織

  • 和歌山県立耐久高等学校学校運営協議会 - 保護者、地域住民、校長、関係行政機関の職員の中から委嘱された委員による機関。学校運営及び当該運営への必要な支援に関して協議する。
  • 和歌山県立耐久高等学校PTA - 生徒保護者教員による父母と教師の会(PTA)組織で、会員は入会金及び年会費を納入する。
  • 和歌山県高等学校PTA連合会 - 和歌山県立和歌山東高等学校内に事務局を置くPTA連合会。和歌山県立耐久高等学校育友会の会員をもって会員とし、会員は単位PTA分担金として会費を納入する。
  • 和歌山県立耐久高等学校同窓会「耐久会」 - 前身学校を含む卒業生による同窓会組織。事務局を和歌山県立耐久高等学校に置く。

高校関係者一覧

著名な出身者

政治(立法・行政)
学術
文化・芸術
スポーツ

対外関係

海外姉妹校

1979年より長期・短期留学生の受け入れを始めた。和歌山県公立高校では比較的珍しく海外姉妹校提携結んでおり、短期交換留学留学を実施している。また、提携校以外への留学も盛んである。

脚注

関連項目

外部リンク

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