新中小国信号場
青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田小国にある北海道旅客鉄道・東日本旅客鉄道の信号場
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新中小国信号場(しんなかおぐにしんごうじょう)は、青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田小国にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)北海道新幹線・海峡線および東日本旅客鉄道(JR東日本)津軽線の信号場である。本項目では、この信号場内扱いとなる、北海道新幹線・海峡線の共用区間始点大平分岐部(おおだいぶんきぶ)[2]についても述べる。
概要
在来線としては青森駅起点33.730 km ・中小国駅起点2.320 km地点[3]、新幹線としては新青森駅起点28.890 km・東京駅起点702.713 km地点[2]にある信号場で、津軽線・海峡線・北海道新幹線の施設上の分界点・会社境界である。海峡線開業当初、津軽線と海峡線の分岐だけでなく当信号場を境とした保安装置の切替[4]、および複線の海峡線と単線の津軽線の間での運転調整を目的に設置され[5]、北海道新幹線開業に際してさらに北海道新幹線と海峡線の共用区間の始点としても機能することとなった。
JR北海道が管轄・管理する停車場としては最南端に位置し、在来線としての所属線も開設以来津軽線ではなく海峡線となっている[6]。
津軽線は当信号場を境に青森駅方が電化、三厩駅方が非電化となっているが、津軽線電化区間の大部分が交流20,000 V・50 Hzで電化されているのに対し、信号場構内の電化部分は北海道新幹線開業後、海峡線・北海道新幹線と同一の交流25,000 V・50 Hzで電化されている。
2027年4月1日にJR東日本は津軽線の当信号場 - 三厩駅間を廃止、またJR北海道も海峡線の中小国駅 - 当信号場間(津軽線との重複区間)を廃止する予定であり、当信号場が津軽線の終点・海峡線の起点となる予定である(経緯については「津軽線#存廃問題」を参照)[7][8]。
歴史
年表
- 1988年(昭和63年)3月13日:北海道旅客鉄道(JR北海道)海峡線(津軽海峡線)中小国駅 - 木古内駅間開業に伴い、施設上の分界点となる東日本旅客鉄道(JR東日本)津軽線の中小国駅 - 大平駅間に設置[1]。中小国駅 - 当信号場間は海峡線と津軽線の重複区間となり、当信号場がJR北海道・JR東日本の施設上の分界点・会社境界となる。
- 2016年(平成28年)
- 2022年(令和4年)8月3日:津軽線の線路設備が大雨により被災したため、同日以降津軽線蟹田駅 - 三厩駅間の旅客列車が運休。当信号場を通過する在来線列車は海峡線方面への貨物列車と臨時旅客列車のみとなった。
- 2027年(令和9年)4月1日(予定):津軽線当信号場 - 三厩駅間廃止[8]。併せて蟹田駅以遠の定期旅客列車の運行を終了し、中小国駅も廃止となるため[8]、海峡線中小国駅 - 当信号場間のうち会社境界からの重複部 1.8 kmも廃止[7](津軽線との重複が解消され、津軽線としてのみ存続)。当信号場が営業上もJR北海道とJR東日本の在来線における分界点となる[7]。
信号場構造
キロ程について
当信号場は長大な構内を持つため、停車場中心とされている位置と実際の分岐点に差が生じている。以下に当信号場と関連する前後の停車場および主要な分岐点のキロ程(実キロ)を示す[3][11]。
- 北海道新幹線はメートル未満のキロ程が不明であるため、端数は表記しない。
- 大平分岐部(共用区間始点)の海峡線としてのキロ程が不明であるため、開業前に「一般区間」として記載されている中小国起点の距離から大平分岐部のキロ程を割り出した。
- 海峡線の奥津軽いまべつ駅のキロ程は不明であるため、津軽今別駅(計画段階の新津軽二股信号場)としてのキロ程を示す(新幹線開業後のキロ程修正の有無は不明)。
| 駅名 | 津軽線 | 海峡線 | 北海道新幹線 | 備考 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| キロ程 | キロ程 | キロ程 | |||||||
| 青森起点 | 停車場中心から | 中小国起点 | 停車場中心から | 東京起点 | 新青森起点 | 停車場中心から | |||
| 中小国駅 | 31 km 410 m 00 | -2 km 320 m 00 | 0 km 000 m 00 | -2 km 320 m 00 | |||||
| 新中小国信号場 | 会社境界 | 33 km 196 m 07 | -0km 533m 93 | 1 km 786 m 07 | -0 km 533m 93 | 津軽線重複部分の終点 | |||
| 停車場中心 | 33 km 730 m 00 | — | 2 km 320 m 00 | — | 703 km 790m | 28 km 890 m | — | ||
| 共用区間始点(大平分岐部) | — | — | 3 km 904 m 64 | +0 km 584 m 64 | 704 km 303 m | 29 km 404 m | +0 km 514 m | ||
| 奥津軽いまべつ駅 | — | — | 12 km 850 m 00 | +10 km 530 m 00 | 713 km 400 m | 38 km 510 m | +9 km 620 m | ||
在来線側


在来線側は東西に構内が伸び、北側から海峡線上り本線・待避線・下り本線(以上3線が電化)、津軽線本線(非電化)となる[5]。また、海峡線で運転される貨物列車(牽引定数1000トン、機関車は重連運転)を想定し、構内有効長は520 m を確保している[5]。
海峡線は上下線 + 中線(待避線)の「複線待避形」、かつ奥津軽いまべつ方が複線、中小国方が単線の「複線始終端形」という構造である。一方の津軽線側は大平方に分岐器は無く、中小国方で海峡線が単線に収束された後に津軽線へ合流するという、単純な「分岐形」の構造である。このため、津軽線の列車同士の交換・待避は不可能である[注 1]。
新幹線側(大平分岐部)
海峡線は津軽線から分岐後、上下線が離れながら北へ進路を変え[注 2]、南から来る北海道新幹線上下線の外側にアプローチし、大平トンネル新青森方坑口内にある大平分岐部(新青森起点29.404 km[注 3])で合流する。なお、新幹線としての信号場の停車場中心は先述のように分岐部より新青森寄りの新青森駅起点28.890 km[2]とされている。
大平分岐部 - 木古内分岐部(木古内駅構内扱い、新青森起点111.445 km地点)間の82.041 km区間[10]は三線軌条(標準軌1,435 mm・狭軌1,067 mm)による新幹線・在来線の共用走行区間となっている。このため北海道新幹線列車は当信号場から木古内駅まで、青函トンネル内を除いた最高速度が140 km/h(青函トンネル内は通常時160 km/h、高速運転実施時260 km/h)に制限されている。
信号場周辺
- 青森県道12号鰺ケ沢蟹田線
- 津軽線大平駅…大平分岐部に至近
- 上小国会館…津軽線との分岐部に隣接(外ヶ浜町循環バスの停留所がある)
