対潜ミサイル
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水上艦もしくは潜水艦から発射される対潜兵器としては、魚雷や爆雷がある。しかし、航走距離の限界から、これは艦の近辺でのみ用いられる。ソナーの発達や航空機を用いた潜水艦探知技術の発展により、比較的遠距離から潜水艦を探知できるようになると、遠投兵器として対潜ミサイルが用いられるようになった。
対潜ミサイルは、空中を飛翔し、潜航中の潜水艦直上に弾頭部を投下する。弾頭部には爆雷[注 2]や短魚雷が用いられる。魚雷発射管などからの魚雷発射に比べると、目標への到達時間と
なお、名称に「ミサイル」が含まれるが、空中を飛翔する推進部は実際には無誘導の固体ロケットエンジンである場合も多い[注 3]。通例として、対潜ロケット爆雷を「対潜ロケット」と呼称する事が多いため、混同を防ぐなどの理由から「ミサイル」の呼称が用いられる事も多い。資料などでもミサイルとロケットの区別は明確ではなく、混用が見られる。
構成
運用

本兵器は発射プラットフォームの違いによって、水上艦発射対潜水艦ミサイル(英語: Surface or Ship to Underwater Missile; SUM)と、潜水艦発射対潜水艦ミサイル(英語: Underwater to Underwater Missile; UUM)に分けられる。
その運用は比較的探知距離が長く発射機を搭載しやすい水上艦によって行われることが多い。潜水艦での運用は、排水量が限られ搭載ソナーの探知距離の制約があり、水圧に耐える船体からミサイル発射するには高い技術が求められ、原子力潜水艦を含めて水中にあって独自行動を常とするため友軍との情報交換が不得手なこと、中でも比較的小型の通常動力型潜水艦では搭載の余裕が限られ、発射後は隠密性が失われるなどの問題もあり、広く採用はされていない。
対潜水艦戦(対潜戦)の主力は攻撃型潜水艦に加えて対潜哨戒機や対潜ヘリコプターのような航空戦力が担うようになり、冷戦終結以後は潜水艦の新たな技術的飛躍もないこともあって、対潜ミサイルの開発事例はあまり多くない。
本兵器は探知された水中の目標潜水艦に向けたおおよその方向に発射され、目標上空で弾頭部を切り離す。弾頭はバリュートやパラシュートで減速されて着水し、そのまま水中に沈降する。弾頭が誘導魚雷の場合は、着水後に短魚雷が活性化され、自らアクティブ・ソナーによるシーカーで水中目標を探知し航走して、命中すれば目標を破壊する[注 4]。


