将棋栄誉賞

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将棋栄誉賞(しょうぎえいよしょう)は、日本将棋連盟に所属する将棋棋士及び女流棋士が、プロ入り後、公式戦女流棋戦通算600勝を挙げた時に達成者に贈られる賞である。1984年に制定された、通算勝ち数に応じて与えられる一つ目の賞である。この後、通算800勝で将棋栄誉敢闘賞、通算1000勝及び通算1200勝で特別将棋栄誉賞、通算1500勝で特別将棋栄誉敢闘賞がそれぞれ達成者に贈られる。

賞の創設は1984年11月。日本将棋連盟60周年の年に行なわれた「第10回将棋の日」式典の第1部として、当時600勝以上達成の棋士9名を表彰した[1][2][3]

通算600勝達成者を達成順に記載する(2026年3月30日時点)。

  • 「将棋栄誉賞」受賞者:67名(うち女流棋士1名)
  • 「通算600勝」達成者:68名(うち女流棋士2名、左記2名のうちフリー1名=受賞対象外)
 :現役棋士  :女流棋士
達成
受賞
達成年月日達成者達成時の成績
(持将棋を除く)
備考
(※ 通算800勝達成)
11-木村義雄記録なし1984年受賞[4]
221965年[5]大山康晴600勝 241敗 (0.713)1984年受賞(持将棋 1)[4]
331977年[5]加藤一二三受賞時600勝以上1984年受賞[4]
441977年[5]二上達也受賞時600勝以上1984年受賞[4]
551979年[5]内藤國雄受賞時600勝以上1984年受賞[4]
661980年[5]有吉道夫受賞時600勝以上1984年受賞[4]
771981年10月09日中原誠600勝 248敗 (0.707)[6] / 1984年受賞(持将棋 2)[4]
881982年[5]米長邦雄受賞時600勝以上1984年受賞[4]
991984年[5]花村元司受賞時600勝以上1984年受賞[4]
10101986年[5]丸田祐三600勝 620敗 (0.492)
11111987年2月24日大内延介600勝 388敗 (0.607)[7]
12121988年[5]森安秀光600勝 367敗 (0.620)
13131988年[5]桐山清澄600勝 389敗 (0.607)
14141989年[5]加藤博二600勝 614敗 (0.494)
15151989年[5]関根茂600勝 560敗 (0.517)
16161991年[5]西村一義600勝 485敗 (0.553)
17171991年12月31日谷川浩司600勝 294敗 (0.671)初の20代受賞〈当時最年少・最速〉[8]
18181993年[5]勝浦修600勝 478敗 (0.557)
19191994年[5]森雞二600勝 464敗 (0.564)
20201999年2月10日羽生善治600勝 209敗 (0.742)[9][10] 最年少・最速・最高勝率
21211999年6月11日石田和雄600勝 544敗 (0.524)[11][12][13]
22222000年9月22日森下卓600勝 319敗 (0.653)[14]
23232000年9月23日青野照市600勝 475敗 (0.558)[14]
24242000年10月[5]田中寅彦600勝 405敗 (0.597)
25252000年[5]高橋道雄600勝 385敗 (0.609)
26262003年7月18日佐藤康光600勝 313敗 (0.657)[6]
27272003年9月05日淡路仁茂600勝 525敗 (0.533)[15]
28282003年11月21日南芳一600勝 423敗 (0.587)[16]
29292004年1月15日森内俊之600勝 282敗 (0.680)[17]
30302004年8月08日島朗600勝 445敗 (0.574)[18]
31312006年3月10日中村修600勝 461敗 (0.566)[19]
32322006年7月18日田中魁秀600勝 616敗 (0.493)[20]
33332007年5月11日丸山忠久600勝 290敗 (0.674)[21]
34342007年8月31日阿部隆600勝 362敗 (0.624)[5]
35352007年10月03日郷田真隆600勝 318敗 (0.654)[22]
36362008年8月08日中田宏樹600勝 358敗 (0.626)[23]
37372008年10月28日井上慶太600勝 419敗 (0.591)[24]
38382008年12月16日塚田泰明600勝 465敗 (0.563)[25]
39392009年1月20日深浦康市600勝 281敗 (0.681)[26]
40402009年6月09日小林健二600勝 580敗 (0.508)[27]
41412009年7月10日屋敷伸之600勝 340敗 (0.638)[28]
42422010年8月06日土佐浩司600勝 573敗 (0.512)達成時 七段[29]
43432011年12月09日中川大輔600勝 370敗 (0.619)[30]
44442012年3月08日福崎文吾600勝 604敗 (0.498)[31]
45452012年10月10日日浦市郎600勝 447敗 (0.573)順位戦B級2組以上の経験がない棋士では初 [32]
46462013年1月10日久保利明600勝 356敗 (0.628)[33]
47472013年2月07日先崎学600勝 392敗 (0.605)[34]
48(-)(2015年1月22日)(中井広恵)600勝 288敗 (0.676)女流初の達成、受賞対象外[35]
49482015年2月03日脇謙二600勝 593敗 (0.503)[36]
50492016年1月27日藤井猛600勝 426敗 (0.585)[37]
51502016年11月28日清水市代600勝 252敗 (0.704)女流2人目の達成、女流初の受賞[38]
52512017年10月04日泉正樹600勝 612敗 (0.495)[39]
53522017年12月21日木村一基600勝 342敗 (0.637)[40]
54532018年1月29日行方尚史600勝 381敗 (0.612)[41]
55542018年8月27日三浦弘行600勝 420敗 (0.588)[42]
56552019年1月07日渡辺明600勝 313敗 (0.657)[43]
57562019年4月12日山崎隆之600勝 329敗 (0.646)[44]
58572022年1月28日杉本昌隆600勝 494敗 (0.548)[45]
59582022年8月02日神崎健二600勝 560敗 (0.517)[46]
60592023年8月23日佐藤秀司600勝 516敗 (0.538)[47]
61602023年9月11日畠山鎮600勝 537敗 (0.528)[48]
62612023年11月02日富岡英作600勝 645敗 (0.482)[49]
63622024年5月22日豊島将之600勝 309敗 (0.660)[50][51] / 対局数(911局)には持将棋2を含む
64632024年8月14日神谷広志600勝 709敗 (0.458)[52][53][注 1]
65642024年12月20日鈴木大介600勝 492敗 (0.549)[54][55]
66652025年7月02日中田功600勝 630敗 (0.488)[56]
67662025年11月13日松尾歩600勝 422敗 (0.587)[57]
68672026年3月30日飯塚祐紀600勝 542敗 (0.525)[58]
「通算600勝」達成68名、「将棋栄誉賞」受賞67名(達成時フリーの中井広恵は受賞対象外)
  • プロ入りからの最速受賞は羽生善治が達成している。続いて大山康晴、中原誠、深浦康市、森内俊之と続く[21][26]
  • 土佐浩司は唯一の七段以下の獲得者である。現行の勝数規定では公式戦560勝で八段に昇段するものの、土佐の場合は、勝数規定創設前の四段時に積み重ねた多数の勝数が昇段に反映されず、順位戦規定で五段に昇段した時に勝数規定が創設されたことに伴うものである。

女流棋士の600勝

女流棋士であっても600勝に達すれば表彰の対象となるが、棋戦の少ない女流棋士で同じ600勝を達成するのは非常に難しく、2015年に中井広恵(フリー)が600勝に到達したのが女流初であり(中井600勝288敗)[35]、2016年に清水市代が女流2人目の600勝に到達した(清水600勝252敗)。中井は600勝達成時点で日本将棋連盟の所属ではなかったため「将棋栄誉賞」の受賞対象とはならず、女流棋士受賞第1号は女流2人目の600勝達成者の清水となった。

2000年代以降、マイナビ女子オープン(2007年)、女流王座戦(2011年)、清麗戦(2019年)、白玲戦・女流順位戦(2020年)と大型棋戦の新設で8大タイトル戦となったため、達成難易度は徐々に低くなってきているものの、女流棋戦の総対局数は、参加人数が多い棋士の公式戦より依然として少ない状況である。そのため、女流棋士が対局数を稼いで600勝を達成するためには、長年に渡って女流タイトル戦の番勝負に多数回登場するレベルの実力が必要となる。

脚注

関連項目

外部リンク

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