戦争と少女
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本楽曲は、戦後80年番組としてリリース日前日の2025年8月18日にNHK総合で放送されたNHKスペシャル『戦火の時代(いま)に紡ぐ歌 PASS THE MIC』への出演をきっかけに制作された楽曲である。本番組では、制作の模様なども放送され、スタジオで楽曲のパフォーマンスも行った[2]。
楽曲の題材として、ZORNの地元で1945年に発生した東京大空襲を選定した。制作にあたり戦災孤児となってしまった人々に関心を持ち、当事者の体験談をリリックにした[2]。制作期間は半年ほどで、1バース目では東京大空襲の最中に逃げて生き延びた人物、2バース目では東京大空襲後に戦災孤児として上野駅で弟と一緒に生活していた人物の体験をストーリーテリングし、3バース目で自分の主観が出るという楽曲構造となっている。戦争というテーマでの楽曲制作は最初は不安であったが、制作しながら自分なりに意義を見出していったという。それぞれの当事者のもとに何度も直接伺い、その体験があったからこそドキュメンタリーな楽曲が完成したと述べている[3]。尚、楽曲リリース前である2025年6月、取材をした2人の内の1人が87歳でこの世を去っている[4]。
ZORNは「戦争と少女」について、以下のようにコメントしている。
ヒップホップはそもそも「声なき声」を拾い上げてきた音楽。80年前の戦争を体験された方がどんどん少なくなっていく中で、誰かが今伝えないと、それが無かったことのようになってしまうような“声”。その声を自分も語り継いでいければという思いで、曲を制作した。 — NHKスペシャル「戦火の時代(いま)に紡ぐ歌 PASS THE MIC」 - NHKより。2025年8月12日公開。
トラック
制作は2010年に急逝した音楽プロデューサー、Nujabes主宰のレーベルであるHydeout Productionsの全面協力で行われた。トラックにはNujabesの2枚目のアルバムアルバム『modal soul』に収録されている楽曲「reflection eternal」が遺族の了承を得て使用された。尚、Nujabesの楽曲に公式で日本語のラップが乗せられるのは今回が初めでであった[5]。ミックスとマスターはHayabusaが担当した[6]。また、ZORN名義の楽曲で音楽プロデューサー、BACHLOGIC以外のトラックが使用されたのは2020年に配信された楽曲「Have A Good Time feat. AKLO」以来である。
ZORNによれば番組出演のオファーの段階でNujabesのビートを使用できるという話があったといい、Nujabesの父親がNHKスペシャルの大ファンであるという背景もありZORNがラップを乗せるのであれば使用してもらってかまわないという条件だったという。「reflection eternal」は過去に自身の結婚式のプロフィールビデオに使用するほど思い入れがあったといい、「reflection eternal」であればどれだけ重たいテーマで重たい現実に向き合うことになろうとも、それに耐えうるモチベーションになるのではないかというのが始まりだったという[3]。
アートワーク
ミュージックビデオ
記録
iTunes Storeなどといった音楽配信サイトにて配信が行われ、オリコンデジタルシングルチャートの週間ランキング(2025年9月1日付)では8,606DLで、デジタルシングルチャートでは自身初となる1位を記録した[10]。Billboard JAPANのダウンロード・ソング・チャート“Download Songs”(2025年8月27日公開)では13,361DLで初登場1位を記録した他、急上昇ソング・チャート“JAPAN Hot Shot Songs” (2025年8月27日公開)でも1位を獲得した[11][12]。