日清医療食品

日本の医療・福祉施設向け食事サービス企業 From Wikipedia, the free encyclopedia

日清医療食品株式会社(にっしんいりょうしょくひん)は、東京都千代田区本社を置き、病院医療施設および福祉施設などに対し、給食食事サービスを行うコントラクトフードサービス企業

市場情報
東証JQ 4315
2010年12月27日上場廃止
概要 種類, 市場情報 ...
日清医療食品株式会社
Nissin Healthcare Food Service Co., Ltd.
本社が入居する東京ビルディング
種類 株式会社
市場情報
東証JQ 4315
2010年12月27日上場廃止
本社所在地 日本の旗 日本
100-6420
東京都千代田区丸の内2丁目7番3号
東京ビルディング20階
設立 1972年9月25日
業種 サービス業
法人番号 9010001063474
事業内容 給食の受託業務、医療用食品の販売等
代表者 立林勝美(代表取締役社長)
資本金 1億円(2021年3月31日現在)
売上高
  • 2,935億9,800万円
(2025年3月期)[1]
営業利益
  • 109億3,600万円
(2025年3月期)[1]
経常利益
  • 113億4,000万円
(2025年3月期)[1]
純利益
  • 87億2,900万円
(2025年3月期)[1]
純資産
  • 829億6,500万円
(2025年3月期)[1]
総資産
  • 1,313億4,500万円
(2025年3月期)[1]
従業員数 48,048人(2021年5月現在)
決算期 3月31日
主要株主 ワタキューセイモア 100%
関係する人物 村田清次(初代社長)、村田士郎(元会長)、安道光二(会長)、菅井 正一(副会長)
外部リンク https://www.nifs.co.jp/
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商号の由来は、初代社長・村田清次の「清」と「日本一の企業を目指す」という気持ちを込めた「日」の字を合わせて「日清医療食品」としている。

なお、日清食品グループとの資本関係はなく[2]ワタキューホールディングス京都府)の子会社である。また同様に「日清」の商号を用いる日清製粉グループ日清オイリオグループとも資本関係はない[3][4]

概要

保健医療機関福祉保育施設への食事サービス業界において、業界1位のマーケットシェア31.4%を占める(2011年度、日経シェア調査2013年版)。これは、日本の飲食業界全体の売上高としても第2位(2022年度時点、日経MJ 2022年6月22日)に入る。

また近年の高齢化社会を受け、施設給食事業のみならず、「食宅便」のブランドで、高齢者向けの冷凍弁当宅配事業にも参入し、減塩食・低カロリー食・低糖質食・低たんぱく食などの食事制限に対応した冷凍宅配弁当も販売している[5]

2011年(平成23年)3月11日東日本大震災の発生後、同年3月19日からは、一部地域を原産地とする商品については、放射能検査を外部の専門機関に委託して実施することとした[6]

沿革

  • 1972年昭和47年)9月25日 - 綿久寝具(現・ワタキューセイモア)の100%子会社として設立、医療食の販売を開始[7]
  • 1978年(昭和53年)3月 - 医療食販売の全国展開を開始[7]
  • 1986年(昭和61年)3月 - 病院給食の受託事業を本格的に開始[7]
  • 1992年平成4年)7月 - 実質上の本社機能を持つ「業務本部」を、東京都千代田区の紀尾井町ビルへ移転[7]
  • 1993年(平成5年)11月 - 病院給食の研究所として神奈川県川崎市に「川崎研究所」を新設(2002年4月に「衛生管理室」へ改称)[7]
  • 2001年(平成13年)
  • 2004年(平成16年)
    • 4月 - 咀嚼・嚥下困難者向けの新メニュー「ムース食」を提供開始[7]
    • 11月 - 前年に経営破綻した一冨士フードサービスを100%子会社化[7]
  • 2005年(平成17年)2月 - 株式会社日本医療総合研究所を100%子会社化[7]
  • 2006年(平成18年)
    • 1月 - 本社を東京都千代田区丸の内へ移転[7]。アイビス株式会社を100%子会社化[7]
    • 2月 - セントラルキッチン「ヘルスケアフードサービスセンター名古屋」を新設[7]
  • 2008年(平成20年)
    • 9月 - 株式会社現代けんこう出版を100%子会社化[7]
    • 9月11日 - 米穀販売会社の三笠フーズが工業用「事故米」を食用として不正転売していた問題が発覚し、同社がその転売先であったことを発表(後述)。
  • 2009年(平成21年)
    • 4月 - 東北ライスセンターを新設[7]
    • 7月 - 株式会社日本医療総合研究所を吸収合併。
  • 2010年(平成22年)
    • 1月 - アグリK・C熊本株式会社(現・アグリック)の株式62.6%を取得して子会社化。
    • 4月 - セントラルキッチン「ヘルスケアフードサービスセンター九州」を開設。
    • 6月 - 株式会社日京クリエイトの株式90%を取得して子会社化。
    • 7月 - 子会社としてつくば医療食研究機構株式会社を設立。
    • 8月12日 - ワタキューセイモア完全子会社のティ・エフ・ダブリュが株式公開買付けを発表。
    • 12月30日 - ティ・エフ・ダブリュの完全子会社となる。資本金を1億円、資本準備金を20百万円、利益準備金を5百万円とする。
  • 2011年(平成23年)3月31日 - ティ・エフ・ダブリュを吸収合併し、ワタキューセイモアの100%子会社となる[7][8]
  • 2012年(平成24年)
  • 2014年(平成26年)
    • 7月1日 - 子会社としてNIマネジメント株式会社を設立[10]
    • 7月28日 - 日立製作所と協業し、食事宅配サービスとクラウド型健康支援サービスをセットにした「食宅便 with はらすまダイエット」を販売開始[11]
    • 9月30日 - パプリカ生産会社である農業生産法人リッチフィールド栗原有限会社の株式を取得[12]
  • 2015年(平成27年)
  • 2016年(平成28年)
    • 6月23日 - 安道光二が代表取締役会長に、菅井正一が代表取締役社長に就任[15]
    • 11月2日 - 新介護食「モバイルプラスやわら御膳」発売[16]
  • 2017年(平成29年)
    • 8月26日 - 新工場「ヘルスケアフードファクトリー亀岡」竣工[17]
    • 9月1日 - 株式会社のぼるを子会社化[18]
  • 2018年(平成30年)11月7日 - 第48回食品産業技術功労賞「資材・機械・システム部門」を受賞 [19]
  • 2019年令和元年)7月22日 - 外食産業(吉野家モスフードサービス)と協業し、病院・介護施設で外食気分を味わえる特別メニュー「みんなの日曜日」を開始[20]
  • 2020年(令和2年)
    • 日清医療食品ミャンマー株式会社を設立。
    • 8月1日 - 子会社の株式会社現代けんこう出版の全株式を、株式会社日京クリエイトに譲渡[21]
  • 2021年(令和3年)- 持株会社制に移行、ワタキューホールディングス株式会社を設立。2021年7月に同社の100%子会社となる。
  • 2022年(令和4年)
    • 6月27日 - 菅井正一が代表取締役副会長に、立林勝美が代表取締役社長に、村田宝志が取締役副社長にそれぞれ就任[22]
    • 8月10日 -「ヘルスケアフードファクトリー関東」が竣工[23]
    • 9月1日 - 株式会社シップスを100%子会社とする[24]

事業所

本社・支店

生産拠点

  • 衛生管理室 - 神奈川県川崎市中原区(旧称:川崎研究所)
  • ヘルスケアフードファクトリー亀岡 - 京都府亀岡市
  • ヘルスケアフードファクトリー関東 - 栃木県栃木市
  • ヘルスケアフードサービスセンター岩槻 - 埼玉県さいたま市岩槻区
  • ヘルスケアフードサービスセンター名古屋 - 愛知県尾張旭市
  • ヘルスケアフードサービスセンター京都 - 京都府亀岡市
  • ヘルスケアフードサービスセンター九州 - 佐賀県神埼市
過去の生産拠点
  • ヘルスケアフードサービスセンター米子(2007年2月開設)

ヘリコプターによる災害訓練と物資輸送

災害訓練

東日本大震災以降、事業継続計画(BCP)対応としてヘリコプターを用いた災害訓練を行っている。ヘリコプターを使用した災害訓練を定期的に実施しているのは、電力会社携帯電話会社といった災害対応機関に指定された事業者以外では珍しい。

災害時の物資輸送

関連会社

過去の関連会社
  • 株式会社現代けんこう出版 - 2008年(平成20年)9月5日買収、2020年に株式会社日京クリエイトへ譲渡

テレビ提供番組

上記の番組は2012年10月から放映。

事件・不祥事

事故米使用問題

日清医療食品は、2008年(平成20年)9月11日、米穀販売会社の三笠フーズが食用として不正転売していた、工業用「事故米」(事故米穀)が混入していた米を購入・使用していたことを発表した。日清医療食品から病院や高齢者施設に供給されていた中国うるち米保健所が検査したところ、基準値を超える残留農薬メタミドホスが検出された。日清医療食品の購入した「事故米」の多くは、既に赤飯おこわなどに調理されて供給され、消費されていた。

問題が発覚した当初、日清医療食品は「事故米」の購入量を704kgと発表していたが、その後に購入量は734kgだったと訂正[40]している。

その後、同社ではこの件を受け、翌2009年(平成21年)4月に「東北ライスセンター」を設置。さらに2010年(平成22年)1月には「アグリK・C熊本」(現・アグリック)を子会社化[41]した。2012年(平成24年)4月には、アグリK・C熊本が「関西センター」を開設[42]。これにより、使用するに関しては入荷時検査から精米、配送までを一括管理することとした。

メラミン混入問題

日清医療食品は、同2008年(平成20年)9月21日メラミン混入の疑いのある牛乳を原材料に使用していたことが発覚した中国産の「クリームパンダマン」を、丸大食品から購入し、病院・福祉施設等に給食のデザートとして提供していたことを発表[43]した。

同社ではこの件を受け、同年中に安全管理の専門部署として「食品管理課」を設置。仕入れ段階から工場での製造プロセス、厨房での作業までの安全・安心を確認、徹底する全社的な体制を構築し、食品の安全を確保するため、商品の調達・購買を担当するバイヤーが食品管理課と連携してチェックする体制を整えた。食品管理課が製造メーカーに対し、食品安全の国際的な管理手法であるHACCPの考え方を取り入れて作成した約150項目に及ぶ「基準チェック表」に沿って監査を実施することとした[44]

脚注

関連項目

外部リンク

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