日産・リーフ

日産自動車のハッチバック型電気自動車 From Wikipedia, the free encyclopedia

リーフLEAF)は、日産自動車2010年12月から販売しているCセグメントクラスに属する二次電池式電気自動車(BEV)である。

3代目 ZE2型 リーフ(国内仕様)

5人乗りの自動車としては世界初の量産電気自動車[注釈 1]であり[1][2]、2019年にはEVとして史上初の累計販売台数40万台を達成している[3]

キャッチコピーは、「新しいあたりまえを、あなたへ。」

概説

2010年12月より日本及びアメリカ合衆国で販売が開始され、他にも欧州市場、中国市場などに投入されている。2017年9月6日には、2代目へのフルモデルチェンジを発表した。

型式のZEはZero Emissonの頭文字である。電気自動車の日本を含む世界での一般家庭への普及の先駆車で、以降日産は各ジャンルで電気自動車をラインナップすることになった。

発売から10年以上経過しながら、バッテリーが自然発火したことによる火災の事故は1件も報告されていない[4][5]。このようなこともあり、役目を終えたリーフの駆動用バッテリーの一部はポータブル電源のバッテリーとして再利用されている(後述)。

初代 ZE0型(2010年 - 2018年)

充電中の初代リーフ

2009年8月に発表され、2010年12月に発売となった。日本、アメリカ、ヨーロッパをはじめ、グローバル市場に投入されており、2014年1月には世界累計販売台数10万台を[6]、2015年12月には世界累計販売台数20万台達成している[7]

2代目 ZE1型(2017年 - 2025年)

概要 日産・リーフ(2代目) ZE1型, 概要 ...
日産・リーフ(2代目)
ZE1型
2021年モデル アーバンクロム
概要
製造国 日本の旗 日本
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
販売期間 2017年10月2日 - 2025年10月7日
(発表:2017年9月6日
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアハッチバック
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
モーター EM57型:交流同期電動機
最高出力 110kW (150PS)/3,283~9,795rpm(リーフ)
160kW (218PS)/4,600~5,800rpm(リーフe+)
最大トルク 320N・m (32.6kgf・m)/
0~3,283rpm(リーフ)
340N・m (34.7kgf・m)/
500~4,000rpm(リーフe+)
サスペンション
独立懸架ストラット式
トーションビーム式
車両寸法
ホイールベース 2,700mm
全長 4,480mm
4,510mm(NISMO)
全幅 1,790mm
全高 1,540mm(リーフ)
1,545mm(リーフe+)
1,550mm(NISMO)
車両重量 1,490-1,520kg(リーフ)
1,670-1,680kg(リーフe+)
その他
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク式
後:ベンチレーテッドディスク式
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プラットフォームとフロント左右ドアは先代からの流用。今回のフルモデルチェンジによりバッテリースペースの確保が行われ、40kWh駆動用バッテリーを搭載し、JC08モードで400km、WLTCモードで322kmの航続距離を実現した[8]。また、アクセルペダルのみの操作で、発進、加速、減速、停止保持が可能な「e-Pedal」[9]や、国産車初の本格的自動駐車システムでアクセル、ブレーキ、ハンドル・シフト、パーキングブレーキまでを自動制御する「プロパイロット パーキング」を搭載する[10]

フルモデルチェンジ当初に予告されていた大容量バッテリー搭載車は、2019年1月に「リーフe+(イープラス)」として公式発表・発売された。62kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載、航続距離はJC08モードで570km、WLTCモードで458kmとなり、急速充電時の対応最大出力も100kWに向上した[11]。初代ZE0型同様に2種類のバッテリー容量(と電動機出力)から選択が可能となった。また、「e-パワートレイン」が新たに採用されたことで最高出力160kW、最大トルク340N・mを実現するとともに、加速時間の短縮や最高速度の向上も実現している。そのほか、「e-Pedal」は車両重量の変化に合わせた制御の最適化と後退時の制御見直しが行われた。外観もフロントバンパー下部にブルーのリップスポイラー状のパーツが追加され、充電ポートに「e+」ロゴが配された。日本でのグレード体系は「e+ X」と「e+ G」と「e+AUTECH」の3グレードが設定される。

2017年9月19日、日産のグローバル生産台数が1億5,000万台を突破し[12]、その1億5,000万台目が本車種であった。

年表

2017年6月23日
日産自動車が、同年フルモデルチェンジを予定している新型リーフのティザーキャンペーンを開始すると発表[13]
2017年9月6日
フルモデルチェンジ(10月2日発売)[14]。米国、カナダ、ヨーロッパでは、2018年1月よりデリバリーを開始する予定と発表。
2018年1月9日
2010年に初代を発売して以降、グローバルで累計約30万台を販売したと発表[15]。米国とカナダは同年1月、欧州へは同年2月初旬にそれぞれデリバリーを開始し、今後60ヶ国以上で販売する予定であることを明らかにした。
2018年4月20日
初代からの国内累計販売台数が10万台を突破したと発表[16]
2018年6月1日
特別仕様車「X 10万台記念車」を発売[17]
「X 10万台記念車」は、リーフの国内累計販売が10万台を超えたことを記念した特別仕様車。「X」をベースに、ベース車ではオプション設定[注釈 2]されている同一車線運転支援システム「プロパイロット」、ステアリングスイッチ(メーター・ディスプレイコントロール、オーディオ、ハンズフリーフォン、プロパイロット)、フロント&バックソナー、踏み間違い衝突防止アシスト、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)、インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)、電動パーキングブレーキ、17インチアルミホイール&タイヤ、LEDヘッドランプ(オートレベライザー付、シグネチャーランプ付)を特別装備としている。
2018年7月19日
「NISMO」が発表された(7月31日発売)[18]
外観は「レイヤードダブルウィング」が採用され、アルミホイールは大径化と共に軽量化とホイール表面の空気抵抗の低減が図られた専用18インチに変更。ボディカラーは専用設定となる「スーパーブラック」との2トーンカラー2種を含めた9種展開とした。内装は「NISMO」特有のレッドアクセントに加え、インパネに専用カーボン調フィニッシャーを、全面にアルカンターラに包まれた空間が広がっている。
走行性能ではサスペンションを専用設計に、タイヤは18インチに大径化するとともにハイグリップ仕様に変更。電動パワーステアリングやインテリジェント トレースコントロール(コーナリング安定性向上システム)に専用チューニングが施されたほか、専用チューニングコンピューター(VCM)も搭載された。
2019年1月9日
62kWhバッテリー搭載車「リーフe+」が発表された(1月23日発売)[19]。また、日本での発売を皮切りに、同年春に米国、同年半ばに欧州での発売が予定されていることもアナウンスされた。
2019年5月23日
オーテックジャパンが手掛けるカスタムカー「AUTECH」が発表された(6月21日発売)[20]。「AUTECH」はセレナノートエクストレイルに次いで4車種目の設定となる。
外観はメタル調フィニッシュの専用パーツが採用されたほか、フロントバンパーに専用ブルーのシグネチャーLEDが装備され、サイドシルやリアバンパーには「AUTECH」の特徴であるドッドパターンのフィニッシャーが施された。内装にはシート地にクリスタルスエードとレザレットが採用され、インストパネルには紫檀柄が施され、ダークグレー色をベースにブルーに光るパールがあしらわれた。グレード体系は「X」をベースにした「AUTECH」と、「e+ X」をベースにした「e+ AUTECH」の2グレードが設定される。
2019年7月25日
特別仕様車「X Vセレクション」が発売された[21]
40kWhモデルの「X」をベースに、プロパイロット、インテリジェント アラウンドビューモニター、インテリジェント ルームミラー、BSW、RCTA、インテリジェント LI、インテリジェント DA(ふらつき警報)、17インチタイヤ(215/50R17)&アルミホイール、電動パーキングブレーキ、ステアリングスイッチ(メーター・ディスプレイコントロール、オーディオ、ハンズフリーフォン、プロパイロット)が特別装備された。
なお、ベース車に設定されている「プロパイロット パーキング」のオプション選択が不可となる。
2019年12月16日
マイナーチェンジ(2020年2月発売)[22]
「プロパイロット」は下り坂での設定速度維持やブレーキ操作が可能になり、ワイパー作動時の範囲拡大などの機能向上を、「プロパイロット パーキング」は車庫入れや前向き駐車の時間短縮を図るため、駐車時の発進や切り返しの際の待ち時間短縮、据え切り(停車状態のままでの操舵)を減らすなど制御が最適化された。さらに、従来のBSWは車線変更時の斜め後方の車両との接触回避をアシストする「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」へ機能強化され、「G」と「e+ G」に標準装備、「X」と「e+ X」はプロパイロットなどの他の装備とセットでメーカーオプション設定された。そのほか、「S」を除く全グレードに9インチの大画面に表面処理が施されたEV専用NissanConnectナビゲーションシステム(地デジ内蔵)が標準装備され、全グレードのアンテナがシャークフィンアンテナに変更。
ボディカラーの設定が変更され、モノトーンは特別塗装色において赤系の「ラディアントレッドパールメタリック」を「ガーネットレッドカラークリアパール」に入れ替えるとともに、「スプリングライトグリーンチタンメタリック」と「タンジェリンオレンジパールメタリック」が廃止され6色に整理、2トーンカラー(特別塗装色)は「ラディアントレッドパールメタリック/スーパーブラック 2トーン」を「ガーネットレッドカラークリアパール/スーパーブラック 2トーン」に入れ替え、「チャイナブルーメタリック/スーパーブラック 2トーン」を廃止。「プレミアムコロナオレンジパールメタリック[注釈 3]/スーパーブラック 2トーン」、日本国内の日産車で初設定となる「ビビットブルーメタリック/スーパーブラック 2トーン」、新規色の「ステルスグレーパール/スーパーブラック 2トーン」の3種が追加され、8種に拡大した。
なお、特別仕様車「X Vセレクション」はBSWをインテリジェント BSIに機能強化するなどベースグレードに準じた改良を受け、継続販売される。併せて、オーテックジャパン扱いのカスタムカー「AUTECH」もマイナーチェンジされ、ベース車に準じた改良が行われるとともに、ボディカラーには、「AUTECH」専用色として「オーロラフレアブルーパールパール/スーバーブラック 2トーン(特別塗装色)」が新たに設定された。
2020年1月16日
「AUTECH」に「プレミアムパーソナライゼーションプログラム」を設定することが発表された(2020年2月発売)[23]
本プログラムを設定した場合、シートの素材が本革に変更され、シートカラーをストーンホワイト・ブラウン・ブラックの3色から選択可能とした。また、SRSサイドエアバッグが装備されない替わりに、後席クッションヒーター(寒冷地仕様)が追加装備される。
なお、オーテックジャパンの職人によって手作業で仕立てるため、完全受注生産となる。
2020年7月20日
「NISMO」が性能向上された[24]
欧州テイストのクイックなステアリングレシオの採用、サスペンションのスプリング、ショックアブソーバー、バンパーラバーへのチューニング、VDC制御ロジックの更なる緻密な見直しによるトータルチューニングが行われた。併せて、新世代デザインのNISMO専用チューニングRECARO製スポーツシート(ヒーター付)がオプション設定され[注釈 4]、2019年12月にマイナーチェンジされたリーフ同様に9インチEV専用NissanConnectナビゲーションシステム(地デジ内蔵)が標準装備された。
2020年11月27日
イタリア日産が、リーフを52台、イタリア国家憲兵隊カラビニエリ」のパトロールカーとして供給したと発表[25]
2020年12月3日
当月をもって「リーフ」が誕生10周年を迎えた[26]。この日、この話題に合わせて、グローバル累計販売台数が50万台を達成したことも発表される[26]
2021年4月19日
一部仕様向上(同年夏発売)[27]
ボディカラーが一部変更され、2トーンカラー(特別塗装色)の「サンライトイエローパール/スーパーブラック 2トーン」と「プレミアムホライズンオレンジパールメタリック/スーパーブラック 2トーン」と入れ替えで「バーガンディーパールメタリック/スーパーブラック 2トーン」と「暁-アカツキ- サンライズカッパー2コートメタリック/スーパーブラック 2トーン」を追加。同時に、フロントグリルのVモーションをブラックに、フロント・リア・インテリジェントキー・アルミホイールのセンターキャップ・ステアリングホイールの日産CIを2020年7月からの新ブランドロゴに変更[注釈 5]
「S」を除く全グレードではフルオートエアコンにプラズマクラスター技術が搭載され、シートやステアリングは抗菌仕様へ変更された(シートの抗菌仕様は「S」を除く)。
新グレードとして追加された「アーバンクロム」は、「X Vセレクション」と「e+ X」をベースに、フロントグリルを漆黒に、サイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラー(ドアロック連動格納機能付)をブラックに、アルミホイールをダークにそれぞれ変更し、エアコン吹き出し口にシルバーフィニッシャーの加飾が施された。なお、「e+ アーバンクロム」は、ベースグレードからタイヤ・アルミホイールが17インチに拡大され、インテリジェント アラウンドビューモニター、インテリジェント ルームミラー、プロパイロット、インテリジェント BSI、RCTA、インテリジェント LI、インテリジェント DAが標準装備され、パーキングブレーキが電動式となり、プロパイロット パーキングのメーカーオプション設定が不可となる。
オーテックジャパンのカスタムカー「AUTECH」も一部仕様向上され、ベース車同様にフルオートエアコンにプラズマクラスター技術が搭載され、シートやステアリングを抗菌仕様に変更。ボディカラーは2トーン(特別塗装色)はベース車同様に「サンライトイエローパール/スーパーブラック 2トーン」が廃止される替わりに、「ステルスグレーパール/スーパーブラック 2トーン」、「ガーネットレッドカラークリアパール/スーパーブラック 2トーン」を追加、モノトーンは「ブリリアントホワイトパール3コートパール(特別塗装色)」、「スーパーブラック」を追加し、2トーン4種類・モノトーン3色に拡大した。
2022年4月21日
一部仕様向上が発表された(同年夏発売)[28]
CIエンブレムがイルミネーション付となり、フロントグリルやアルミホイールのデザインを変更。ボディカラーはモノトーンはパール系(特別塗装色)はブリリアントホワイトパール3コートパールからピュアホワイトパール3コートパールに、黒系はスーパーブラックからミッドナイトブラックパール(特別塗装色)にそれぞれ入れ替え。2トーン(特別塗装色)はモノトーンの入れ替えに合わせて3種を入れ替えるとともに、オペラモーブメタリック/スーパーブラックを追加して9種に拡大された。機能面ではインテリジェント ルームミラーの解像度をアップした。「NISMO」はバンパー(フロント・リア共)、サイドシルプロテクター、18インチアルミホイールを新世代NISMOのカラーリングに変更された。また、車両本体価格の改定により、40kWモデルは11.6万円、60kWモデルは19.25万円それぞれ値下げされた。グレード体系の整理により、「アーバンクロム」と40kWモデルのエントリーグレード「S」が廃止された。併せて、日産モータースポーツ&カスタマイズのカスタムカー「AUTECH」も一部仕様向上が行われ、ベース車と同等の一部仕様向上並びに車両本体価格の改定に伴う値下げに加え、インテリアをブラック基調に変え、エアコン吹き出し口にシルバーフィニッシャーが採用された。
2022年10月6日
同年6月6日から同年6月10日に製造された208台のリコールを国土交通省に届出[29]。バックドアヒンジの一部製作工程で作業指示および検査指示が不適切なため、車体への締結ナットが規定以上の締付トルクで締結されたものがあった。
2022年12月22日
一時停止していた注文受付を再開するとともに、世界的な原材料費や物流費などの高騰の影響により価格改定が行われ、グレードにより37.18万円~103.95万円(10%の消費税を含む)値上げされた[30]
2023年12月14日
90周年記念車「90th Anniversary」が発売された[31]
「X Vセレクション」・「e+ X」をベースに、バンパーフィニッシャー(フロント・リア共)をカッパーに、ドアミラーをカッパーストライプが施されたブラックに、17インチアルミホイールをブラックにそれぞれ変更され、シートはクリスタルスエード&レザレットコンビシートに「90th Anniversary」タグが施された専用シートが採用された。「e+ X 90th Anniversary」はインテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)、インテリジェント ルームミラー、ステアリングスイッチ、電動パーキングブレーキ、プロパイロット、インテリジェント BSI/BSW、RCTA、インテリジェント LI、インテリジェント DAも合わせて特別装備される。
ボディカラーはモノトーンはブリリアントシルバーメタリックとガーネットレッドカラークリアパールを除く4色、2トーンカラー(特別塗装色)はピュアホワイトパール3コートパール/オーロラフレアブルーパールパール、オペラモーブメタリック/スーパーブラック、暁-アカツキ-サンライズカッパーメタリック/スーパーブラック、ビビッドブルーメタリック/スーパーブラックを除く5色がそれぞれ設定される。
なお、本仕様車の発売に合わせ、カタロググレードと「AUTECH」の40kWhモデルには、6kW普通充電器(車載用)の単体オプションを追加するなど、オプション構成も一部見直された。

3代目 ZE2型(2025年 - )

概要 日産・リーフ(3代目) ZE2型, 概要 ...
日産・リーフ(3代目)
ZE2型
概要
製造国 日本の旗 日本栃木県上三川町
販売期間 北米2025年10月 -
(発表:2025年6月17日)
日本:2026年1月5日 -
(発表:2025年10月18日)
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
駆動方式 前輪駆動
パワートレイン
モーター YM52型 交流同期電動機
最高出力 130 kW (177 PS)/3600-11700 rpm(B5)
160 kW (218 PS)/4400-11700 rpm(B7)
最大トルク 345 N⋅m (35.2 kg⋅m)/0-3500 rpm(B5)
355 N⋅m (36.2 kg⋅m)/0-4300 rpm(B7)
サスペンション
独立懸架ストラット式
独立懸架マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース 2,690mm
全長 4,360mm
4,385mm(AUTECH)
4,415mm(NISMO)
全幅 1,810mm
全高 1,550mm
1,565mm(プロパイロット2.0装着車)
車両重量 1,750-1,820kg(B5)
1,880-1,920kg(B7)
その他
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク式
後:ベンチレーテッドディスク式
姉妹車 三菱・エクリプススポーツバック
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3代目は、2代目までのハッチバックからクロスオーバーSUVへ転換された。2代目に比べて全長が短く、全高が低くなった一方、全幅が広くなった。フロンドのアウトサイドドアハンドルは走り出すと自動的に格納される電動収納式となった。

リアデザインは他の日産ブランドのEVやE13型ノート/ノートオーラ同様、「N I S S A N」のバラ文字ロゴとなり、左下に装着されている「LEAF」の車名エンブレムは2代目までのNE-01からC28型セレナやクリッパーシリーズ(バンEVトラックリオ)と同じ書体へ変更された。また、ナンバープレートの位置は初代と同じバンパー上へ戻された。LEDコンビネーションランプはグレードによって異なり、上級グレードではアラビア数字漢数字を組み合わせて表現された「II三(ニッサン)」パターンがあしらわれた3Dホログラムとなる。

内装は12.3型のデュアルディスプレイが採用され、メーターはスピードメーターをデジタル表示としたアドバンスドドライブアシストディスプレイに、ナビゲーションのNissan ConnectはGoogle搭載の「Nissan Connectインフォテイメントシステム」となった。GoogleマップGoogleアシスタントGoogle Playの利用が可能となったほか、スマートフォンの専用アプリでドアロックの未施錠やハザードランプの消し忘れを通知し、リモートドアロックで施錠も可能な「し忘れアラート」や、クルマへの衝撃を検知してドライブレコーダー連携により自動撮影(スマートフォンからのリクエストで手動撮影も可能)して離れた場所でも車の周辺を確認可能な「リモートフォトショット」が利用可能となった。

パワートレインはモーター・インバーター・減速機を一体化した「3-in-1 EVパワートレイン」が採用された。バッテリーは2代目同様に2種類が用意されるが、2代目から総電力量(車両に搭載した電池のエネルギー量)が向上され、北米仕様は52kWhと75kWh、日本仕様は北米仕様から更に3kWhずつ向上され55kWhと78kWhとなった。日本仕様ではCHAdeMOに対応しているが、米国仕様では北米充電規格(NACS)コネクターが採用され、テスラのスーパーチャージャーにも対応する。サスペンションはリアがマルチリンク式に変更され、日本仕様では道路環境に応じたサスペンションチューニングも施される。

日本仕様車専用で安全面も強化が図られ、「プロパイロット」が同一車線内におけるハンズオフ運転に対応した「プロパイロット2.0」となった。「プロパイロット」作動時に先行車に近づいた場合、アクセルペダルを戻すと車間距離や相対速度に応じて減速するインテリジェント ディスタンスコントロール(減速支援機能)、車外から専用キーで操作して狭いスペースでも車両を移動して駐車を可能にするプロパイロット リモートパーキング、インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)、先行車発進お知らせが追加され、2代目から継続採用されているインテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)、プロパイロット パーキング、インテリジェント エマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシスト、インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)&LDW(車線逸脱警報)、インテリジェント DA(ふらつき警報)、インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)&BSW(後側方車両検知警報)と合わせて全方位運転支援システム「360°セーフティアシスト」となった(装備によりグレード別設定又はメーカーオプション設定)。

生産工場は、2代目(ZE1)までの追浜工場から栃木工場に移管された。

年表

2025年3月26日
2025年度から2026年度にかけて投入が予定されている新型車やマイナーチェンジモデル、新技術などが公開され、その中でリーフが2025年度内に3代目へフルモデルチェンジされることが明らかとなる[32]
2025年5月27日
三菱自動車工業が日産からのOEM供給を受け、2026年後半に3代目リーフベースのOEM車種を北米市場へ投入することを発表。リーフ初の兄弟車が誕生することとなる[33]
2025年6月17日
3代目へのフルモデルチェンジを発表。同年秋のアメリカを皮切りに順次展開される[34]
2025年10月8日
日本仕様車も3代目へフルモデルチェンジを発表[35]
日本仕様車は55kWhバッテリー搭載車がB5、78kWhバッテリー搭載車がB7となる。B7は10月17日より受注受付が開始され、2026年1月5日より順次デリバリーを開始。B5は同年2月以降発売予定とアナウンスされる。また、B7は「B7 X」と「B7 G」の2グレード展開となる。
ボディカラーはモノトーンは2代目(2022年4月一部仕様向上モデル)からミッドナイトブラックパール(特別塗装色)とダークメタルグレーメタリックが踏襲され、パール系(特別塗装色)はピュアホワイトパール3コートパールからプリズムホワイト3コートパールに、青系(特別塗装色)はオーロラフレアブルーパールパールからディープブオーシャンブルーパールにそれぞれ入れ替え、シェルブロンドメタリック(特別塗装色)を追加した5色に、2トーン(特別塗装色)はスーパーブラックとの組み合わせのみに一本化され、ルミナスターコイズパール、ディープクリムゾンパールメタリック、プリズムホワイト3コートパールの3色にそれぞれ整理され、全色スクラッチシールド仕様となった。
2代目から設定された日産モータースポーツ&カスタマイズ扱いのカスタムカー「AUTECH」もフルモデルチェンジされた。
「B7 G」をベースに、外観は専用エクステリアとしてメタル調フィニッシュのプロテクター(フロント・サイド・リア)とAUTECHエンブレム(フロント・リア)が装着され、専用シグネチャーLED&フィニッシャー、ブラックフロントバンパーシールドを装備、19インチアルミホイールはダーク金属調仕上げの専用仕様となった。内装はブルーステッチの「AUTECH」刺繍が入ったテーラーフィットシート、ドアトリム、インストパッド(ブルーステッチ&パイピング)をブラックで統一した専用インテリアをはじめ、ステアリングはブルーステッチ入りのテーラーフィット巻きの専用仕様に、全席ELR付3点式シートベルトとアームレスト(センターコンソールボックス付)をブラックに変更。寒冷地仕様はベースグレードではメーカーセットオプションとなる後席ヒーター付シート、リアヒーターダクト、バッテリーヒーター及び「クリアビューパッケージ」の装備品(ワイパーデアイサー、リアLEDフォグランプ(中央))が全て標準装備となる。ボディカラーはモノトーン3色(ダークメタルグレーメタリック以外は特別塗装色)、2トーン(特別塗装色)はプリズムホワイト3コートパール/スーパーブラック 2トーンに、「AUTECH」専用色となるディープオーシャンブルーパール/スーパーブラック 2トーンの2色がそれぞれ設定される。
2026年1月29日
日本仕様車のB5を正式発表し受注開始[36]
B5は「B5 S」・「B5 X」・「B5 G」の3グレードを設定。また、日産モータースポーツ&カスタマイズ扱いのカスタムカー「AUTECH」にも「B5 G」ベースモデルが追加された。いずれも同年3月デリバリー開始となる。
2026年6月10日
三菱自動車工業が米国・カナダ向けに販売されるOEMモデルの車種名がエクリプス スポーツバックとすることを発表、外観デザインも公開された[37]
2026年7月22日
日本仕様車の「NISMO」を3代目ベースの2代目へフルモデルチェンジされ、同日より発売[38]
サスペンションのスプリング、スタビライザーに加え、メンバーブッシュの一部もNISMO専用部品に変更され、スウィングバルブ付ショックアブソーバーを採用。タイヤには「ミシュラン Pilot Sport 5」が採用され、エンケイ製19インチアルミホイールと組み合わせた。ドライブモードはPERSONALモード以外の3つのモードが専用チューニングされ、SPORTモードはNISMOモードとして設定。また、EVモデルのNISMOとして初となる回生ブレーキコントロールパドルが採用され、Lv.1ではベースモデルよりも減衰力を低減、Lv.2~Lv.4では高めに設定された。
外観はフロントバンパーにエアガイド機能を持つ専用コーナーフィニッシャーを備え、リアバンパーは底面を地面近くまで張り出した船底型(ボートシェイプ)形状を、バックドアスポイラーはより後方且つ上方へ延長したダックテール形状がそれぞれ採用され、専用ドアロアフィニッシャーを装備。ボディ下部にはレッドアクセントカラーの「アルテリアマグマ」を採用。ドアミラーはグロスブラック仕上げをベースにレッドラインを利かせたカラーリングとした。
内装は初代同様にブラック基調にレッドのアクセントが施されたコーディネーションが踏襲され、パワーメーター、インストルメントパネル周りのフィニッシャーやパワースイッチは全て専用パーツを採用。「B7 NISMO」にはNISMO専用チューニングのRECARO製スポーツシートが設定され、パワーリクライニング機能が搭載された。
ボディカラーはモノトーンは初代からダークメタルグレーとミッドナイトブラック(特別塗装色)が踏襲され、白系(特別塗装色)はピュアホワイトパールからプリズムホワイトに入れ替え。「NISMO」限定色のNISMOステルスグレー(特別塗装色)を加えた4色。2トーン(特別塗装色)はラインナップが刷新され、プリズムホワイト/スーパーブラック 2トーンと「NISMO」専用色のNISMOステルスグレー/スーパーブラック 2トーンが設定される。

レース仕様

概要 NISSAN LEAF NISMO RC (2代目), 概要 ...
NISSAN LEAF NISMO RC (2代目)
e.damsカラー[39]
大阪オートメッセ2019展示車両
(オリジナルカラー)
概要
製造国 日本の旗 日本
ボディ
ボディタイプ 2ドアファストバッククーペ
駆動方式 四輪駆動[40]
パワートレイン
モーター EM57型:交流同期電動機x2基[41]
最高出力 240 kW (326 PS)[40]
最大トルク 640 N⋅m (65 kgf⋅m)[40]
サスペンション
ダブルウィッシュボーン式[40]
ダブルウィッシュボーン式[40]
車両寸法
ホイールベース 2,750mm[40]
全長 4,546mm[42]
全幅 1,942mm[42]
全高 1,212mm[42]
車両重量 1,220kg
その他
0-100km加速 3.4秒[40]
最高速度 220km/h[43]
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初代ZE0型と同じく、2代目でもプロモーション向けに6台の「リーフNISMO RC」が製造された。2台は日本、2台は北米、2台は欧州に配置され世界各国で活用する予定である[42]

ZE0型では市販車のモーターやバッテリーをそのまま積んだだけであったが、今回はバッテリーやインバーターなどのパーツは市販車と同じものを使いつつ、モーターを新開発した専用品とし、それをシャシの前後に搭載した[44]。この四輪駆動システムは、出力を4輪それぞれで独立してコントロールしながら瞬時に各輪に伝えることができる[45]。これにより最高速度は220km/h、0-100km/h加速は3.4秒を記録した。しかし、出力が大きい分インバーターなどが発する音をはじめ、車内は市販車と比べて非常にうるさい[43]。また、前後駆動力配分50:50のフル加速モードで松田次生がテスト走行した際は、トルクが大きすぎてタイヤがトルクを吸収できず危険とのことだった[44]。このため、よりハイグリップなタイヤを履いた上で前後駆動力配分を45:55にしたことで、旋回性能を高めつつトルクを活かしたセッティングに変更された[44]。前後駆動力配分は前輪は40~50%、後輪は50~60%の範囲で調節可能であり、ドライバーの特性に合わせて挙動を変更できる[42]。また、出力特性を1~4の4段階で変更できる。

ギヤボックスは市販のレーシングギヤボックスを採用しており、ギヤレシオは6.028[41]、平歯車のLSD付きである[46]。コーナリングについては、ブレーキの回生が強すぎるとスピンしてしまうため、ブレーキを強くかけずにタイヤのグリップとセットで考えて旋回する[44]。また、ESCABSだけでなく、左右輪の駆動力の差で旋回させるトルクベクタリング機能が備わっていない。これは開発者によると「トルクベクタリングを付けると、高速走行時には急激にヨーが発生しすぎる」ため、結局のところコーナリング時はドライバーの技術に頼ることになる[43]

ボディの設計についても見直されている。先代は車高は低くてもリア側がスチール製であったためリアヘビーだったが、これをすべてCFRP製のモノコックボディに変更したことで重量バランスを整えたほか、サブフレームは先代よりも25%の軽量化を実現した。ロールケージはスチールのパイプにCFRPを巻いて補強したことで、こちらもサイズと重量を減らすことに貢献した。また、基本的には前後とも共通したパーツを使用し、インバーターは市販品と同じなのでメンテナンスのコスト削減にも繋がっている。さらに、パワートレインを最適な位置に配置することで、シャシーの重量バランスを最適化した[45]。こうした動力源やボディの改良によって、先代のオーバーステア傾向で一旦滑ると制御が難しい挙動を改善した[44]。サスペンションはプッシュロッドダブルウィッシュボーン式[46]で、インボードマウントされている[43]

空力特性は、ボディサイズの拡大によってCd値が増えている。計算上はL/D(揚力と抵抗の比)は40%程度改善し、フロント側のダウンフォースも54%増加している[44]

充電システムは市販車と同じなので、家庭用の充電器でも急速充電が可能である[44]

デザインはレースカー特有のものでありながら、市販車と共通点が多い。ヘッドライトやVモーショングリル、前後ウィンドウはほぼ同じ形ではあるが、長いボンネットや大型リアウィング、大型フェンダーが特徴的である[45]

駆動用バッテリーの再利用

2023年8月31日、JVCケンウッド・フォーアールエナジーとの共同開発によりリーフで使用された駆動用バッテリーを再利用したポータブル電源を発表。翌9月1日に日産の販売店で「ポータブルバッテリー from LEAF」として、JVCケンウッドでも同年11月にKENWOODブランドで「リユースバッテリー内蔵ポータブル電源」として公式オンラインストア限定で、販売をそれぞれ開始した[47][48]

再生されたバッテリーモジュールを2基搭載する。電気自動車由来のバッテリーを用いているため、動作温度範囲を-20度から60度まで幅広く設定することで車載利用も可能で、長期間の備蓄後の使用でも自己放電が少なく、繰り返し充放電に強く、長く使用できる利点がある。

車名の由来

車名の「リーフ(LEAF)」は、英語で「」を意味する「leaf」が由来となっており、植物の葉が大気を浄化することから車名に選ばれた[49]。アメリカやドイツなどでは「LEAF」という名が他社によって既に商標登録されていたため、それらの企業と交渉して商標権利を取得し、世界統一名としている[50]

脚注

関連項目

外部リンク

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