旭川ビースターズ
日本の野球チーム
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概要
北海道ベースボールリーグが北海道フロンティアリーグと分裂してリーグ戦を実施した後に初めて加入する球団である。
チーム名は、「獣のように、がむしゃらに努力し、スターを目指そう」という趣旨で英語の"beast"と"be stars"の二つを合わせたものと説明されている[1]。この名称は地元中学生が出した案から決定された[2]。
球団の拠点は、旭川市内の東旭川地区に置かれ、周辺8町(上川町・愛別町・比布町・当麻町・鷹栖町・東川町・東神楽町・美瑛町)とも関係を持つとしている[1]。
運営は、協賛金やグッズ、ファンクラブで2000万円の年間収入を得て、1500万円の費用を賄う方針と報じられている[3]。練習場所は廃校を活用し、選手の住居は空き家を改修する[4]。
2025年シーズンからは「育成選手」という契約の選手が在籍しており、公式戦出場ができないという点では他の独立リーグの「練習生」に近いが、いったん通常の契約選手(支配下選手)となった場合には育成選手に戻ることはないという点が異なると、チームのnote記事では説明している[5]。これらの選手は「球団トライアウトに不合格」だが「将来性が高い」という観点で契約を結んでいる[5]。
開催球場
リーグ加盟発表時のリリース文では、花咲スポーツ公園硬式野球場(スタルヒン球場)・あいべつ球場・ぴっぷ球場を使用する予定としていた[6]。2023年5月6日に発表された同年度の日程では、主催19試合の内訳はあいべつ球場が8試合で最多、ぴっぷ球場と北竜町営球場が各4試合、スタルヒン球場が2試合のほか、本来はすながわリバーズのホーム球場となる砂川市営球場が1試合となっていた[7]。その後、砂川市営球場の1試合についてはすながわリバーズのホームゲームに変更された[8]。また、当初はあいべつ球場での富良野戦だった1試合は、ぴっぷ球場でのすながわ戦(ナイター)に日程変更された[9]。しかしナイター設定された試合は雨天中止となった[10]。最終的に初年度の球場別開催試合数は、あいべつ7・ぴっぷ5・北竜と旭川が各3となった[11]。
2024年の当初日程では主催20試合の内訳は、あいべつ17試合・ぴっぷ2試合のほか、深川市民球場(過去に奈井江・空知ストレーツとすながわリバーズが主催試合を実施)で1試合だった[12]。一方、前年試合のあった花咲と北竜での開催は予定されていなかったが[12]、その後4月14日発表の日程ではあいべつで予定されていた1試合が花咲に変更された[13][注釈 2]。最終的に4月14日発表ベースで試合が開催された。
2025年の日程では主催20試合の内訳は、あいべつと深川が各7試合、花咲と比布が各3試合で[15][注釈 3]、当初日程通りに開催された[17]。
2026年の当初日程では、深川での開催がなくなり、あいべつが11試合で最多、比布が5試合、花咲が4試合となっていた[18]。最終的には振替によりあいべつ12試合、花咲5試合、比布2試合となった(1試合は振替を実施せず)[18]。
歴史
旭川市職員の木下哲夫が、市内の球場にHBL試合の誘致をはたらきかけたことが機縁となって、2021年にリーグから球団設立を打診された[3]。木下はリーグの理念に共鳴して同年末に準備会を設立し[3]、2022年1月1日付の北海道新聞に報じられた[19]。
- 2022年
- 2月 - 運営団体となるNPO法人たいせつBBCが設立される[4]。
- 9月21日 - 前日のリーグ臨時理事会で加盟が承認され、2023年度からのリーグ戦参加が決定したと発表される[1]。
- 10月8日 - 最初の新入団内定選手を発表[20]。以後、リーグ合同トライアウトまでに10人の内定者を発表した[21]。
- 11月21日 - リーグの合同トライアウトで1名を指名[22]。
- 12月17日 - 球団独自トライアウトを実施(12月29日に3名の内定が決定)[23]。
- 2023年
- 3月15日 - 関西独立リーグ(さわかみ関西独立リーグ)の兵庫ブレイバーズとの間でパートナーシップ協定を締結したことが発表される[24]。
- 4月6日 - 初代監督として、前年富良野ブルーリッジ監督を務めた田中勝久の就任を発表[25]。
- 4月27日 - 監督・選手のお披露目会を実施[26]。
- 5月13日 - 初年度のリーグ開幕戦(対富良野、芦別市民球場)に9対8で勝利[27]。
- 8月18日 - 選手の新型コロナウイルス感染症感染が確認されたため、翌日予定されていた主催試合の中止を発表[28]。
- 9月18日 - 初シーズンの公式戦を終了[29]。3位に終わる[29]。
- 9月23日 - すながわとの混成チームにより、巨人3軍との交流戦を読売ジャイアンツ球場で実施(0-14で敗戦)[30][31]。
- 11月19日 - 球団代表が鬼塚なつみに交代[32]。
- 2024年
- 1月29日 - 球団公式facebookにて、2024年の監督に土肥翔治が就任したことを発表[33]。正式発表はなかったが、前年監督を務めた田中はコーチとなる。
- 9月15日 - 当シーズンの公式戦を終了(4ゲーム差の2位)[34]。
- 11月11日 - マーケターの藤原尚也が球団運営に参画し、新たな運営母体を設立すると報じられる(詳細後述)[35]。
- 12月3日 - 球団ウェブサイトにて、報道のあった新運営会社「ビースターズ合同会社」を12月1日付で設立し、藤原尚也が代表に就任したことを正式に発表[36]。
- 2025年
- 1月1日 - 球団ウェブサイトにて、元読売ジャイアンツ取締役会長の久保博(日本独立リーグ野球機構顧問)がアドバイザーに就任したことを発表[37]。
- 3月24日 - 旭川市出身で元東京ヤクルトスワローズ選手の牧谷宇佐美が「地域共創アドバイザー」に就任したことを発表[38]。
- 9月7日 - 花咲スポーツ公園硬式野球場の対富良野戦に勝利して、初のリーグ優勝を達成[39]。
- 9月28日 - 旭川市内でシーズン優勝報告会・引退セレモニーを開き、席上2026年シーズンは藤原尚也が代表を退くことが発表された[40]。
- 11月14日 - 藤原の後任として代表に予定されていた人物による不祥事が発覚したと発表(詳細後述)。
- 11月20日 - チームに所属していたチャッゼ・フレッド、イサビレ・ムサ・アゼッド(以上ウガンダ出身)、カルロス・トーバー(スロベニア出身)の3人の外国人選手が埼玉西武ライオンズと育成選手契約を結んだことを発表[41]。北海道の独立リーグチーム所属の選手がNPBのチームと契約するのは初となる[41]。
- 2026年
- 8月16日 - 2年連続となるリーグ優勝が決定[42]。
成績
運営母体の変更
2024年11月11日に、アクティブ合同会社CEOの藤原尚也が球団経営に参画することになり、藤原は球団運営母体として「ビースターズ合同会社」を設立してその代表・CEOに就任する予定と報じられた[35]。同社はアクティブが主な出資者となる[35]。経営参加に至ったのは、藤原の子息が選手として所属していた関係で、当時の運営団体より相談を受けての結果だった[35]。藤原は配信などによる収益の増加やサマーリーグの開催といった施策を構想しており、リーグとして未加盟になっている日本独立リーグ野球機構 (IPBL)にも加盟を目指すとしている[35]。国税庁の法人番号公表サイトによると、「ビースターズ合同会社」は旭川市神居町に「本店又は主たる事務所」を置き、2024年11月19日付で法人番号指定されている[43]。前記の通り、12月3日に球団ウェブサイトにて運営母体の変更と藤原の球団代表就任が正式に発表された[36]。これに伴い、チームカラーを旭橋のターコイズグリーンをメイン、旭川市を象徴する赤をサブとすることも併せて明らかにされた[36]。
HFL加盟構想
運営母体変更後の2025年1月21日に球団はnoteページを開設し、その最初の記事において将来のIPBL(こちらはすでに代表の藤原が表明していた)と「上位リーグ」の北海道フロンティアリーグ(HFL、IPBLには加盟済)への加盟を目指しているという意向を表明した[44]。
代表予定者による不祥事
2025年シーズン終了後の9月28日の報告会において、ある球団関係者が10月以降の球団代表に就任することを発表した[45]。ところがそれから1か月あまりが経過した11月13日に『北海道新聞』は独自取材に基づき、代表予定だった人物が運営費約230万円を私的に流用した疑いで球団から警察に相談があり、告訴も検討していると報じた[46]。11月14日時点でチームのウェブサイトではこの人物の代表就任に関する内容が不可視となっており[40]、球団代表には別の人物(平亮)が記載されている[47][注釈 4]。球団は同日付で「お詫びとご報告」と題したコメントをウェブサイト上に発表し、関係者の背任行為を確認したと記すともに、事実関係の確認と調査、並びに内部管理体制の強化に向けた協議をそれぞれ進めていると明らかにした[48]。報道では、運営会社の関連NPO法人の銀行口座(代表予定者が管理していた)から使途が不明瞭な「不適切な出金」が繰り返されており、この影響で球団職員や一部選手への給与が未払いになっているという[49]。代表予定者だった人物は球団の聞き取りに「今後、球団を大きくするために運用に回している」と回答したものの実態が不明瞭で、出金は返納されておらず、球団はこの人物を解任した[50]。代表予定だった人物は企業を運営して資金を持っていると訴求し、経営に名乗りを上げたという[51]。9月28日の報告会も、従来は体育館で実施していたものをこの人物が自分の会社が協賛すると当時の球団代表に提案してホテルに会場を変更したが、実際には支払われずに球団宛に請求書が届いた[51]。12月の時点で球団側はこの人物と連絡を取れておらず、報道機関が接触を試みても電話は留守番電話に転送されるだけと報じられた[51]。
新代表となった平亮は、『北海道新聞』の取材に対し、不祥事により支援スポンサーやファンに心配をかけたと陳謝した[52]。
12月1日に球団は、運営会社の経営・経理面についての再発防止策(社外監査役・社外相談役・顧問弁護士の設置、資金管理フローの見直し、複数チェック体制の導入、会計事務所との顧問契約締結、等)を発表した[53]。
私的流用により運営費が減少したため、練習の頻度を減らしたり、監督の土肥がチーム運営の手伝いもするなどの影響が生じていると報じられている[51]。
2026年2月25日、旭川中央警察署は代表予定だった男を業務上横領の疑いで逮捕した[54][55]。6月12日、旭川地方裁判所は男に拘禁刑3年、執行猶予4年の判決を言い渡した[56]。
スタッフ・選手
監督・コーチ
| 名前 | 背番号 | 備考 |
|---|---|---|
| 土肥翔治 | 66 | 監督 |
投手
| 選手名 | 背番号 | 投 | 打 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 金具玲魁 | 14 | 左 | 左 | 2026年度新入団 |
| 福田樹 | 16 | 右 | 右 | 2026年度新入団 |
| カベンゲ・アラン | 18 | 右 | 右 | |
| 横山吏優 | 19 | 右 | 右 | |
| デン・ダウ・ジョン・ウォル | 24 | 右 | 右 | 2026年度新入団 |
| 七浦愛大 | 25 | 右 | 右 | 2026年度新入団 |
| モリス・オグワル | 31 | 右 | 右 | 2026年度新入団 |
| 堀瑞稀 | 34 | 右 | 右 | 登録名「MIZUKI」 |
| デルバート・ハインズ | 45 | 左 | 左 | |
| エリック・オジャラ | 48 | 右 | 右 | 2026年度新入団 |
| 長濱慎士郎 | 49 | 右 | 右 | 2026年度新入団 |
| 吉田優斗 | 52 | 右 | 右 | 2026年度新入団 |
捕手
内野手
| 選手名 | 背番号 | 投 | 打 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 村上泰士 | 0 | 右 | 右 | 背番号6から変更 |
| 野崎啓太 | 1 | 右 | 左 | 登録名「KEITA」 |
| エラック・べナード | 2 | 右 | 右 | 2026年度新入団 |
| 近澤冬梧 | 4 | 右 | 右 | |
| 早川未一 | 6 | 右 | 左 | 2026年度新入団 キャプテン 前年は富良野に所属 登録名「Meets」 |
| ギブン・トゥワイス | 7 | 右 | 両 | 2026年度新入団 |
| 村瀬集太 | 8 | 右 | 右 | 2026年度新入団 前年は富良野に所属 |
| 大澤楽汰 | 26 | 右 | 右 | 2026年度新入団 |
| 宮沢隼平 | 右 | 両 | 2026年度新入団 育成選手 |
外野手
| 選手名 | 背番号 | 投 | 打 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 赤塚紘太朗 | 3 | 右 | 右 | 背番号61から変更 |
| 松原椋太 | 9 | 右 | 左 | 2026年度新入団 |
| 瀬戸奏汰 | 10 | 右 | 右 | |
| 加地祐貴 | 23 | 右 | 右 | 背番号00から変更 |
| 坂陽 | 67 | 右 | 右 | 背番号96から変更 |