明解国語辞典
From Wikipedia, the free encyclopedia
成立
特色
『明解国語辞典』の特色は、初版の「序」によれば、引きやすいこと、分かりやすいこと、現代的な語彙を多く載せることの3点に集約される[1]。
引きやすくするための工夫として、金田一春彦の発案と見坊の責任において、「徹底的な表音式」を採用した。たとえば、「公正」を「こお-せえ」、「鼻血」を「はな-じ」とするなどの方式である。改訂版では「公正」は「こお せい」と表記し、また、「音楽」を「おん か゜く」と鼻濁音を表示するなど、実験的な変更が加えられた。簡潔で平易な語釈とするため、仮名を多くした[注 1]。
さらに、現代的な語彙の収録のため、見坊は、主として当時の新聞から多数の用例を拾い続けた。『明解国語辞典』で初めて立項された現代語は、「興亜」「節米」「拓士」「計画経済」「国民職業指導所」「国民徴用」「恩給金庫」「勤労奉仕」「労働奉仕」「隣組」「ナイトクラブ」など多数に上った[注 2]。現代人が日常生活で使用する日本語の姿が詳しく記述されたのである[5]。
見出し語は、初版では約7万3000語。改訂版では減って6万6000語[6]。