本長篠駅

愛知県新城市長篠にある東海旅客鉄道の駅 From Wikipedia, the free encyclopedia

本長篠駅(ほんながしのえき)は、愛知県新城市長篠具津にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である。かつては、飯田線と豊橋鉄道田口線の分岐駅であった。

所在地 愛知県新城市長篠具津67
北緯34度55分57.50秒 東経137度34分34.19秒
所属路線 飯田線
キロ程 32.1 km(豊橋起点)
概要 本長篠駅*, 所在地 ...
本長篠駅*
駅舎(2009年6月)
ほんながしの
Hon-Nagashino
長篠城 (1.3 km)
(3.5 km) 三河大野
所在地 愛知県新城市長篠具津67
北緯34度55分57.50秒 東経137度34分34.19秒
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 飯田線
キロ程 32.1 km(豊橋起点)
電報略号 ホナ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
[1]410人/日
-2024年-
開業年月日 1923年大正12年)2月1日
備考 簡易委託駅
* 改称経歴
- 1929年 鳳来寺駅→鳳来寺口駅
- 1943年 鳳来寺口駅→本長篠駅
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所属路線 田口線*
キロ程 0.0 km(本長篠起点)
概要 本長篠駅, 所在地 ...
本長篠駅
ほんながしの
Hon-nagashino
(2.6 km) 三河大草
所在地 愛知県南設楽郡鳳来町具津67
所属事業者 豊橋鉄道
所属路線 田口線*
キロ程 0.0 km(本長篠起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1929年昭和4年)5月22日
廃止年月日 1968年(昭和43年)9月1日
備考 *1956年昭和31年)9月30日までは田口鉄道
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概要

当駅は、愛知県豊橋駅から浜松市天竜区を通り、長野県に入って飯田駅を経て辰野駅までを結ぶ飯田線の中間駅途中駅)の一つである。新城市長篠地区に位置し平成の大合併前における鳳来町中心部に位置する。豊橋と飯田を結ぶ特急伊那路」の停車駅の一つである他、普通列車ではこの駅で折返す列車が存在する。

1923年大正12年)の開設当初は鳳来寺鉄道の駅であったが国有化に伴い国鉄飯田線の駅となり、国鉄分割民営化に伴いJR東海に継承されて現在に至っている。鳳来寺鉄道時代は、「鳳来寺駅」(ほうらいじえき)または「鳳来寺口駅」(ほうらいじぐちえき)と言う駅名であった。1929年昭和4年)に、この路線とは別に、北設楽郡設楽町三河田口駅までを結ぶ田口鉄道(後の豊橋鉄道田口線)が開通し乗換駅となったが、同線は1968年(昭和43年)に廃止されている。

鉄道同士の乗換駅としての役目は終えたものの、現在も3つの路線バスとの乗換駅である。3つのうち2路線は当駅と旧鳳来町域各地を結ぶが、残る1路線は田口線の代替バスであり、旧鳳来町域を越えて設楽町までを結んでいる。

豊橋駅方面のみ「TOICA」や相互利用が可能なその他ICカードが利用可能である(飯田駅方面は利用できない)[2]

歴史

当駅を開設した鳳来寺鉄道は、現在のJR飯田線中南部に当たる大海 - 三河川合間を運営していた私鉄である。1923年2月に同区間が開通した際、合わせて当駅も開設された。但し当初は「鳳来寺駅」を称した。それから6年後の1929年(昭和4年)3月、最終的には三河田口駅へと路線を延ばす田口鉄道線が乗り入れる。この田口鉄道が鳳来寺により近い場所に開設した新・鳳来寺駅を駅名を譲って、同鉄道開通に先立って鳳来寺駅から「鳳来寺口駅」へと駅名が変更されている。

1943年(昭和18年)8月、鳳来寺鉄道のみ買収・国有化される。これに伴い当駅は鳳来寺鉄道線等の後身である国鉄飯田線と田口鉄道の接続駅に変わった。また駅名も鳳来寺口駅から現在の「本長篠駅」へ再度変更された。1956年(昭和31年)10月には田口鉄道が豊橋鉄道合併され、同鉄道線は豊橋鉄道田口線へと改名した。しかしこの田口線は利用者減少に伴って1968年(昭和43年)9月に廃止され、本長篠駅は国鉄飯田線の単独駅となった。

1971年(昭和46年)、飯田線の多くの駅同様、開業時から行われていた貨物の取り扱いを終了した。1984年(昭和59年)には残っていた荷物の取り扱いも廃止され、旅客専用駅に変わった。そしてそのまま1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化を迎え、JR東海に継承された。

利用者減に伴い、JR東海は2012年3月末限りで東海交通事業への業務委託を打切り無人駅とする方針を打出した[3][4]。これを受けて新城市は2012年度の予算に「乗車券類販売事業」の費用を計上し[5]、同市が簡易委託を受けて同年4月1日から窓口業務を引き継ぐこととした。3年経過時に継続か撤退かを判断するとしていた[6][7]が、2025年4月現在も継続している[8]

年表

駅構造

配線

島式ホーム1面2線を有する地上駅である。ホーム番線は北側が1番線、南側が2番線である[14]

さらに見る 番線, 路線 ...
番線路線方向行先備考
1 CD 飯田線 下り 中部天竜飯田方面[15]
上り 豊橋方面[15] 当駅始発列車の一部が使用
2
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ホームに接しない線路も、1・2番線双方の外側に1線ずつ存在する[14]。駅舎側の側線は旧・田口線の旅客ホームであった[16]

本長篠駅については、大雨時に線路の一部が沈下するなど運行に支障をきたしていたため、2025年(令和7年)4月から2028年3月頃にかけて駅ホームの移設工事が行われる[17]。この工事で駅を通過する線路を宇連川から離れたホームを北側(旧田口線のホーム)に移設し、さらに駅舎も建て替えすることになった[17]

駅舎・設備

駅舎は構内北側にあり、木造建物が使用されている[18]。駅舎と前述のホームとは構内踏切で連絡している[14]。かつてはこの駅舎に接するホームに田口線列車が発着していた[18]

簡易委託駅(新城市が受託)で、乗車券類発売のみ実施し集改札は行っていない。2007年時点では駅長配置駅(管理駅)であり、豊川駅管理下の業務委託駅(夜間無人駅)で[19]JR全線きっぷうりばを設置していた[19]。その後先述の経緯により2012年から簡易委託駅となっている。

停車列車

優等列車に関しては、豊橋 - 飯田間を結ぶ特急伊那路」が1996年3月の運転開始時から停車している。1983年まで運行されていた急行伊那」の停車駅の一つでもある(例えば1972年3月改正の時点では、上下各4本全てが停車していた[20])。

普通列車は、豊橋駅方面行上り列車が1日21本(1時間当たり概ね1本(最大3本))、中部天竜方面行きの下り列車が1日13本(ほぼ1-3時間に1本)それぞれ設定されている(2019年3月改正時点)。また、上りのみ1日1本ある快速列車も停車(大海駅小坂井駅間は各駅に停車)する。

2006年10月ダイヤ改正まで、飯田線には東海道本線名古屋方面直通の快速列車(特別快速新快速)が乗入れていたが、2006年3月改正時点ではこのうち夕ラッシュ時の特別快速1本が当駅まで乗入れていた(朝はその逆)。

駅周辺

周辺の施設

バス路線

駅北側にバスターミナル(本長篠駅前バス停)があり、豊鉄バス新城市Sバス路線バスが発着している。路線は以下の通り。

駅施設の移転計画

2024年6月20日、新城市議会6月定例会での丸山隆弘議員の一般質問に対する答弁という形で、JRが駅舎やホームの移設を検討していることが明らかにされた[21]

2025年3月25日、豪雨災害対策工事を行うことがJR東海から発表された。工事期間は2025年4月から2028年3月ごろまでで、過去の大雨で設備に被害が発生した既設ホーム・上り本線を撤去し、新たに駅舎側にホームを移設し、1面1線とする。これに伴い、駅舎を改築する[22]

文学作品において

新美南吉
だんだん三河の山の中へはいつて来て、鳳来寺口といふ駅で、四度目に電車を乗り換へた。中の空いた、病室のやうに白く塗られた単線のたゞ一輌の車に乗りこんで、もうこれで乗り換へはないと思ふと青木太郎はややほつとする。(中略)電車は小さい山をいくつも突きぬけて行くらしく、矢つぎ早に隧道をくぐる。
新美南吉『山の中』

  

新美南吉の小説『山の中』は、実家が問屋で金銭に何不自由しない主人公の青木太郎は家業を継ぐ訳でもなく無為な生活を送っていたが、女中に勧められて奥三河の塩津温泉を訪れるという内容で、温泉に至るまでの道中や塩津温泉での人間模様が描かれるという内容となっている[23]。『山の中』は未完の小説であるが『校定新美南吉全集』第7巻に収録されている[24]

主人公の青木太郎が塩津温泉に至る経路については、鳳来寺口駅(本長篠駅)で先に乗ってきた電車から田口鉄道の電車に乗り換え、清崎駅で下車し塩津温泉に至るという経路となっており、作中で本長篠駅(当時は鳳来寺口駅)への言及がある[25]新美南吉記念館館長の遠山光嗣は、作中での克明な描写から鑑みて、実際に新美南吉が作中と同様のルートで塩津温泉を訪れた可能性が高く、その時の体験をもとに作品を書いたのだろうと推測している[26]

隣の駅

東海旅客鉄道(JR東海)
CD 飯田線
特急「伊那路
新城駅 - 本長篠駅 - 湯谷温泉駅
快速(上りのみ運転)
大海駅 - 本長篠駅 - 三河大野駅
普通
長篠城駅 - 本長篠駅 - 三河大野駅

かつて存在した路線

豊橋鉄道
田口線
本長篠駅 - 三河大草駅

脚注

参考文献

関連項目

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