正法寺 (大村市)
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慶長2年(1597年)、開祖 道閑(どうかん)は俗姓・林小七右衛門といい、肥後国主加藤清正に仕えていたが、故あって浪人となり大村藩の水主町に移り住んだ。浄土真宗を崇信していたが、大村藩初代藩主であった、大村喜前 はその信心と行動を賞し、緑をもって再三扶助を乞うたが、小七右衛門は固辞して肯わなかった。その後喜前は小七右衛門を城中に招いて浄土真宗の安き心を聞き、その大旨を了解し深く帰依するようになった。
慶長7年(1602年)、喜前は田町に屋敷(1段3畝)を与えそのまま草庵を建営したが、領民に浄土真宗の教化を行う際には小七右衛門を法頭とすることを考えた。
元和2年(1616年)、喜前が48歳で急逝したとき、小七右衛門の哀傷は特に深くそれまでの恩顧に報謝し薙髪して「道閑」と号した。第2代藩主大村純頼は先代遺志を継ぎ、田町に道場を開いて道閑を法頭に命じた。
元和3年(1617年)、道閑は、純頼の命を奉じて東彼杵・西彼杵郡(領内30ヶ町村)を廻り、庶民を数化し真宗門徒となした。このとき井石作左衛門・小佐々久左衛門および軽士、足軽の数十人が随従し警護した。
寛永2年(1625年)、第3代藩主 大村純信(純頼が28才で早逝したため、嫡男の松千代)は、道閑の功労を賞して玖島城下の田町の草庵の地に真宗の一寺を建営し、道閑を開基とした。
寛永9年(1632年)、道閑は上京して西本願寺門主に謁し乞いて、木佛寺稱を得、正式に専念山正法寺と号した。その後、純信の命を奉じて、領内を再度巡回し末寺を十一ヶ村に建立した。寺地は各領主よる寄附によった。道閑は、渋江小平次公弘の次男を養子にした。
寛永11年(1634年)、第2世宗順(道閑養子)が住職となり、道閑は三重村正林寺を建てて隠棲し慶安2年(1649年)正法寺にて84歳で遷化した。
明暦3年(1657年)、藩内で郡崩れが起こり、それは20年前の島原の乱と同様にキリシタン蜂起があれば直ちに領地没収されるという大村藩にとって重大事件であった。事件の後、第4代藩主大村純長は第2世宗順に命じ、寺請制と宗門改めを一層厳しくするため、万治年中に亘り寺院のない村に正法寺の末寺を十ヶ寺建て増した。西本願寺 良如上人から「宗祖親鸞聖人真影」を拝受した。
万治2年(1659年)、純長より、草場小路橋口に寺地を賜り、田町から移転した。
寛文11年(1671年)、第3世泰応が住職となる。
延宝4年(1676年)、純長より、寂如上人 「六字名号」が 寄附される。(正徳火災により焼失)
延宝6年(1678年)、西本願寺 寂如上人 より、「良如上人真影」を拝受する。
元禄13年(1700年)、第4世 泰応は、前住職の宗純(3世泰応の隠居号)、末寺 福浄寺、教法寺、正蓮寺と上洛した際に、故あって西本願寺を離れ、東本願寺の真如法主に拝謁して帰り、末寺と共に東本願寺派(大谷派)に変った。東本願寺 真如上人 より、「縁起絵伝聖徳太子七高僧影像」を拝受した。
正徳5年(1716年)、本町、萱瀬横町より出火し、本堂類燃す。
享保2年(1717年)、藩主大村純庸の時、杭出津の現在地に寺院を建立移転する。
文化5年(1808年)、庫裡焼失す。
大正13年(1924年)、本堂焼失す。
昭和5年(1930年)落慶法要。
史跡
寺宝
旧末寺
慶長17年の禁教令布告後、大村藩領における仏教徒への転換に当っては主に、日蓮宗の布教は本経寺を本寺として八箇寺と云われる末寺が建設され、浄土真宗では正法寺を本寺として末寺が建設され、各領内の教化がなされた。しばしば二十一箇寺と表されるが実際には二十二寺あった。なお現在では明治9年東本願寺本山の宗規改定に当り、本寺末寺制度は廃止となっている。
(寛永年間に設置された十二寺)
- 蓮池山教法寺(波佐見村)、道栄山西福寺(七ツ釜)、八岱山西教寺(萱瀬村)、竜法山安養寺(千綿村)、川良山福浄寺(川棚村)、轟山安楽寺(波佐見村)、松音山西圓寺(波佐見村)、崇聖山正蓮寺(宮村)、松翁山帰命寺(天久保村)、無音山照円寺(浦上村)、亀水山萬行寺(時津村)、放栄山正林寺(三重村)
(万治年間に設置された十寺)
- 観海山浄満寺(式見村)、放水山圓満寺(伊木力村)、法林山西光寺(福田村)、角砥山光照寺(神浦村)、飯盛山真光寺(雪浦村)、東林山光明寺(瀬戸村)、海音山信行寺(崎戸浦)、崇頭山善行寺(江ノ嶋)、高竜山浄専寺(平嶋)、法嶺山妙行寺(戸町村)
行事
平時行事
- 7:00 朝のお勤め
年間行事
- 日程は、変更になる場合がある。
- 定例総代会・門徒総会(1月10日)
- 南無船会総会 (1月17日)
- 総会・物故者追悼法要(1月25日)
- 親鸞講座(2月14日〜2月15日)
- 春の彼岸会(3月17日〜3月20日)
- 春の永代経(4月18日〜4月19日)
- 洗心会法要(新生児の初参り式・花まつり)(5月17日)
- お内仏・お給仕講習会(7月11日)
- 盆法要(8月13日〜8月15日)
- 秋の彼岸会(9月21日〜9月23日)
- 春の永代経(10月16日〜10月17日)
- 御正忌報恩講(12月5日〜12月8日)
- 月一報恩講(毎月28日)[5]