水石
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中国の南宋時代から始まった愛石趣味が日本に伝わったことに始まる。後醍醐天皇の愛石で中国から伝来した『夢の浮橋』が徳川美術館に収蔵されている。盆の中に山水景観を表現する盆石、盆景の中に自然石を置くことや、奇石の収集・鑑賞趣味として現在に伝わっている。
有名な愛石家に江戸時代の頼山陽、明治時代の岩崎弥之助がいる。1961年に日本水石協会が設立され、第1回展覧会が三越で開催された。
鑑賞される石は例えば、山景や海上の岩の姿を見立て連想できる、山形石、遠山石、岩潟石、滝石など(後述)や、菊花石や虎石などの模様の珍しい紋石や、形の面白い姿石、色彩の美しい石などである。日本における名石の産地には石狩川(神居古潭)、加茂川(京都府、鴨川上流)、瀬田川、揖斐川、佐治川、などがある。
日本では石質が固く黒いものが珍重されるため激流の川に良い石が多いとされる。中でも最上級の水石は石狩川(神居古潭渓流)ないし瀬田川と言われているが、どちらも現在は良質な石は枯渇しており大きな石の採取は望めない。
展示会
2025年大阪・関西万博の会期中、会場内で「EXPO2025日本盆栽・水石展」が開催された[2][3]。
「養石」
水石の五大要素の一つである「時代」とは、石が長い年月を経て備える落ち着きや風韻を指し、その形成過程は「養石」と呼ばれる。 形・質・色・肌合いが整っていても、川から採取したばかりの石は色調が若く、時代を欠くため、真に味わいのある水石とはされない。水石には、静かな庭に調和するための「時代」が不可欠であるとされる。 養石とは、石を養石棚などに置き、天日に当て、適宜灌水しながら長期間管理する行為であり、これにより風化が進み、石肌や色合いに深みが生じるとされる。いわゆる「時代がつく」とは、この過程を通じて石の個性が引き出されることを意味し、養石は水石の善し悪しを最終的に決定づける重要な要素であると位置づけられている[4]。
