海南語
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| 海南語 | |
|---|---|
| 海南話/海南话 Hái-nâm-oe | |
| 話される国 | 中国、アメリカ合衆国、台湾、マレーシア、シンガポール、香港 |
| 地域 | 海南島 |
| 話者数 | 110万人 |
| 言語系統 | |
| 表記体系 |
漢字 海南語教会ローマ字 海南語拼音方案 |
| 言語コード | |
| ISO 639-3 |
hnm |
| Linguist List |
nan-hai |
| Glottolog |
hain1238[1] |
| Linguasphere |
79-AAA-k |
|
海南語 | |
海南語(かいなんご、ハイナンご、海南語の発音:Hái-nâm-jî)は主に中華人民共和国の海南島で話される言語であり、閩語の一つである。
シナ・チベット語族のシナ語派の閩語に属する言語で、海南話(Hái-nâm-oe)、瓊文話、瓊語、東語、海南閩語、客話、瓊州話などの別称がある。漢族の海南民族の母語であり、主要な分布は海南島のうち、北西部を除き、北部、東部、南部、南西部の沿海部一帯に広がる。使用人口は約550万人で、海南島の人口の80%を占める。
海南語は古代閩南語に起源を遡るが、現代の閩台地方の閩南語(泉漳話、泉漳片)とは意思疎通できない言語である。海南語は、言語学的には、閩南語系統のうち、閩台地方の閩南語(泉漳話、泉漳片)との差異が最も大きな方言言語の一つである。伝統的な分類法では、海南語は閩南語に属し、「瓊文片」と呼ばれる。海南語と雷州語を合わせて「瓊雷話」と呼称し、これを閩語の直下に分類する学者もいる。
海南語は海南省内で最も広く分布し、海南省で最多の話者人口を抱える言語である。海南語と雷州語の間には多少の差異はあるものの、おおよそ相互の意思疎通が可能である。
発音の特徴に注目すると、海南語は北部西片、北部東片、東南片、南部東片、南部西片に分類される。海南語の主だった特徴としては、閩語の「無声破裂音」、*[p]、*[t]が入破音(有声破裂音)のɓ、ɗに変わる点が挙げられる。
海南語の話者分布は次の通り。
歴史
海南語の方言区(片区)
《中国語言地図集》[2]によれば、瓊文話(海南語のこと)は以下の方言区に分類される。
- 府城片
- 文昌片
- 瓊海片:瓊海語は海南語のうち、瓊海市全域、文昌市・定安県の南部周辺地域、屯昌県の東部周辺地域、万寧市の北部周辺地域で話される言語を指す。言語系譜上は、シナ・チベット語族シナ語派閩語のうちの一言語であり、瓊海市全域で通用するこの地の第一方言である。
- 屯昌片
- 定安片
- 万寧片
- 崖県片
- 昌感片
発音
閩南語との比較
子音の特徴として、海南語の子音には有気音と無気音の対立がない。これは、漢語の言語体系全体から見ると希少な特徴である。
閩南語の有気音、pʰ、/tʰ/、/t͡sʰ/、/kʰ/は、海南語では摩擦音の/f/、/h/、/s/、/x/へと変化している。
閩語の/p/、/t/は、海南語では入破音の/ɓ/、/ɗ/へ変化。
閩語の/s/と/ts/は、海南語では/t/となり、海南語と閩南語(泉漳片、潮汕片)をほぼ意思疎通が不可能な言語としている。
海南語の北部東片と東南片の方言(文昌、瓊海、万寧、陵水、三亜東部)には、閩語の/m/から変化した/b/の発音が保持されている(北部西片の海南語方言では/v/となる。海口、定安、澄邁、屯昌など)。
この他、古代の/tʰ/の発音は,北部西片では/h/,北部東片では/x/となる。
母音の特徴としては、閩南語の鼻母音が海南語では母音に変わっている。
北部の方言群は入声韻尾/-p/、/-t/、/-k/を保持しているが、南部の方言群では入声韻が声門破裂音尾/-h/となる。
海口語、万寧語、潮州語では/-n/、/-t/が/-ng/、/-k/へ変化している。
声調では、海南語には6-8個の声調があり、北部方言では8個、南部方言では7個、三亜港門では6個となっている。
メディア
テレビでは、海南広播電視台が普通話(標準中国語)と海南語(文昌語)の2言語で放送している。海南省の三亜市、瓊海市では海南語の新聞が発行されている。