渡辺一貴 (演出家)
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小学生の頃より漫画をよく読んでおり、『ジョジョの奇妙な冒険』はリアルタイムで楽しんでいた[3]。また同時にテレビっ子でもあり、中学に上がってからは深夜に放送されていた映画を楽しむようになる[3]。
高校卒業後、一橋大学への入学に伴い上京[3]。東京にはたくさんの映画館があることに感動を覚え、大学にはほとんど行かず、毎日のように映画を見る暮らしをする[3]。この頃に影響を受けた作品として、ジャン=リュック・ゴダール監督作品を始めとしたヌーヴェルヴァーグや、鈴木清順監督作品を挙げている[3]。
1991年大学を卒業し、映画よりもフィクションの映像作品を作りたいという思いからNHKに入局[3][4]。ドラマのディレクター希望での入局だったものの、入局してから3年から5年は様々な番組を担当させるというNHKの方針から、NHK岡山放送局にてニュース取材を行ったり、『NHKのど自慢』を担当したりしていた[3]。
1995年東京のドラマの部署に就き、大河ドラマなどの副監督を務める[3]。そして、NHK名古屋放送局に移った2007年頃からドラマのチーフ演出を務めるようになる[3]。名古屋放送局にてチーフ演出として制作に携わった『リミット-刑事の現場2-』は「雰囲気を殺さない、芝居を止めない、段取り通りでなくその場でひらめいたことをやってみる」といった渡辺の演出の土壌が出来上がった作品だと語っている[3]。その後東京に戻り、大友啓史らとともに『龍馬伝』の演出を手掛ける[3]。大友の大胆な演出方針は、その後自身が演出する際の一つの支えになっているという[3]。
2018年、NHKエンタープライズに出向し、引き続きNHKのドラマ作品の企画立案、演出を務める[4]。2020年より手掛けているドラマシリーズ『岸辺露伴は動かない』は、難易度が高いとされている漫画の実写化を成功させ、2021年1月度のギャラクシー賞を受賞した[5]。
2022年、撮影監督の大和谷豪とともに映像制作プロダクション「CULTBLAN」を設立し、自身は取締役に就任した[6]。
2023年に公開された映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』では実写映画の初監督を務め、本作はNHKが製作したドラマの映画化作品として初めて興行収入が10億円を突破した[7][8]。この年にNHKを退局している[2]。