漆原ニッケル

From Wikipedia, the free encyclopedia

漆原ニッケル(うるしばらニッケル)は、ニッケルを基礎とした水素化触媒である。名称は漆原義之(東京帝大)に因む[1][2][3]

1951年に漆原義之によって、エストロンエストラジオールへの還元に関する研究を行う際に発見された。

まず、ニッケル塩の溶液を過剰な亜鉛と反応させることで、ニッケルを金属形で沈殿させる[2][4]。この沈殿したニッケルは比較的多量の亜鉛酸化亜鉛を含む。次に、塩基またはのいずれかによって処理することによってこの触媒を活性化する。異なる調製法で調製された漆原ニッケルは異なる記号表示を持つ[5]。最も一般的なものはU-Ni-AおよびU-Ni-Bである。U-Ni-Aは沈殿したニッケルを酢酸といったで処理することで調製される。U-Ni-Bは水酸化ナトリウムといった塩基を用いて処理される。酸を用いた処理後、大半の亜鉛および酸化亜鉛は触媒から溶解するのに対して、塩基での処理後はかなりの量の亜鉛および酸化亜鉛が含まれる。アルミニウムまたはマグネシウムを用いてニッケルを沈殿させることも可能である。

性質

漆原ニッケルは自然発火性ではない。W-7グレードのラネーニッケルを使うことができるほとんどの水素化反応に使用できる[4]

バリエーション

脚注

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI